楽器

2020年4月19日 (日)

アーチトップ・ギター完結編(エレクトリック革命)

 1930年代に入ると、ジャズはビッグ・バンドの時代を迎える。ざっくりとまとめれば、大編成で演奏されるアンサンブル主体のジャズである。ビッグ・バンドの大音量に対応するために、アーチトップ・ギターのボディ・サイズは、16インチ、17インチ、18インチ……と大きくなっていった。

 とはいえ、いくらサイズが増したところで、ギターの生音ではやがて限界がくる。ここで注目されたのが、すでにハワイアン・ギター(スティール・ギター)で実用化されていたギター用のピックアップだった。電気的に音を増幅すれば、ホーン・セクションやドラムスのパワーにも負けないだけの音量が得られる。

 早くも1936年には、アーチトップ・ギターにマグネット式のピックアップを組み込んだES-150というギターが、ギブソンから発売された。ギター・アンプとのセット販売で、小売価格は150ドル。定価がそのままモデル名になっている。ちなみに、「ES」は「エレクトリック・スパニッシュ・ギター」の略だ。これに対してエレクトリック・ハワイアン・ギターには「EH」で始まるモデル名がつけられた。

 ES-150を有名にしたのは、スイング・ジャズの王様、ベニー・グッドマンのバンドでギターを弾いていたチャーリー・クリスチャンである。クリスチャンはこのギターで、クラリネットやトランペットと同等に渡り合う華麗なソロを披露し、エレクトリック・ギターの可能性を世に知らしめた。このため、ES-150にセットされた初期のピックアップは、チャーリー・クリスチャン・ピックアップの名で知られるようになった。

 ES-150の成功を受けて、アーチトップ・ギターのエレクトリック化は一気に進んだ。ES-250、ES-175、ES-5……。エピフォン、グレッチ、ベガといったライバル・メーカーもこれに続いた。50年代に入ると、L-5CES、スーパー400CESなど、アーチトップ・ギターを代表する最上級モデルにもエレクトリック・バージョンが登場した。なお、「CES」の「C」は、「カッタウェイ」の略である。この頃になると、ハイポジションの演奏性を高めるために、ボディの一部をえぐってカッタウェイをつけるデザインが一般的なものになりつつあった。

L7t

 --というところで、このギターは60年代初めのギブソンだと思われるが、これがなかなかのクセモノである。まずモデル名がよくわからない。本来ボディ内部に貼られているべきラベルが見当たらないのだ。素直に考えると、L-7のエレクトリック・バージョンに当たるL-7CESということになりそうだが、この型番はギブソンには存在しないはずだ。

 デザインがよく似たES-350というモデルもあるけれど、こちらはボディの材質が一致しない。さらに言うと年代も合わない。1960年代初頭には、シン・ボディ(ボディがソリッド・ギター並みに薄い)のES-350Tしか生産されていないはずだ。こう考えてくると、L-7CのボディにES-350Tのピックアップ・システムを組み込んだカスタム・モデルということになるのだろうか?

 ともあれ、アーチトップ・ギターの進化の結果がよくわかるギターではある。スタンダードな17インチ・ボディに、シングル・カッタウェイをほどこし、ハンバッキング・ピックアップを2基載せている。今後どのように発展していくかは予断を許さないとはいえ、現時点ではこのデザインがアーチトップ・ギターの到達点と見なすこともできそうだ。

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 スプルース・トップ、カーリーメイプル・バックのボディ。fホールからのぞいた限りでは、バック材の木目は裏表で一致しているようなので、おそらくソリッドな材(単板削り出し)を使用していると思われる(ただしブックマッチではなく、左右のトラ目がよく似た異なる材を組み合わせてある)。ネックは鮮やかなカーリーメイプルの3ピース(つなぎのウォルナット材を考慮すれば実質5ピース)。ES-350とは明らかに異なる上位モデルの仕様である。

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 フロントピックアップの位置に注目。ES-350風にフィンガーボードの端から距離を置いて設置されている。これがL-5CESなら、よりネック側に寄って、フィンガーボードに隣接するようにマウントされる。

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 ボディ内部に押されたスタンプの数字をシリアルナンバーだとすると、1962年製ということになるが、いまひとつ確証はない(ヘッド裏のシリアルナンバーの刻印はリフィニッシュされて見えなくなっている)。チューニング・ペグは、2コブのキーストーン・ノブがついたクルーソン・デラックス。モデル名の刻印は2ライン。ギブソンではこのデザインのクルーソン・デラックスを1960年末から採用していたようなので、とりあえず年代は合う。 

2020年3月14日 (土)

ジャズ・ギターへの道

 マンドリン・オーケストラのブームに乗って順調に業績を伸ばしていたギブソンは、1922年にアーチトップ・ギターの歴史を塗り替えることになる新たなモデルを発表する。ご存知、マスター・モデルのL-5である。

  L-4からの主な変更点は、サウンドホールがオーバル(楕円)からf型に変わったこと。ネックとボディのジョイント位置が12フレットから14フレットに変わったこと。ブリッジが高さの調節のできるアジャスタブル・タイプに変わったこと、など。この時点では、ボディ・サイズはまだ16インチ幅のままだった。

L5

 当時のカタログの図版を拝借してきた。このカタログを読むと、上記のような改良点は、F-5マンドリンで効果が立証された独自開発の構造をギターに応用したものである--というようなことが書いてある。F-5が発売されたのも同じ22年なので、ほぼ同時期のプロジェクトと言えるのではないかと思うのだが、まずマンドリンありきだった当時の状況がうかがい知れるようで興味深い。また、fホールを採用した意図は、より大きな音量を得るため。14フレット・ジョイントはハイポジションでの演奏性を高めるためだったことも明記されている。

 ジャズ・エイジと呼ばれた20年代以降、ギターはより大きな音量を求められるようになっていく。管楽器やドラムと共演する機会が増えたことが大きかったのだろう。ジャズのコード楽器として急速に人気を高めていたテナー・バンジョー(伝統的な5弦バンジョーとは異なり、演奏スタイルはマンドリンに近い)に、音量の点でひけをとっていたことも、看過できないポイントだったと思われる。

 16インチ・ボディのL-5は、もともといちばん大きなサイズのギターだったのだが、さらに大きな音量を求めて、34年には17インチのアドバンスト・ボディへと変更される。これはフラットトップ・ギターで言えばJ-200に相当するスーパー・ジャンボ・サイズである(念のために書き添えておくと、34年の時点では、J-200もその前身であるSJ-200も、まだこの世に存在していない)。同じ34年には、さらに大きな18インチ・ボディのスーパー400も発売されている。ライバル・メーカーのエピフォンも18・1/2サイズのエンペラーを、ストロンバーグも19インチのマスター400を発売するなど、アーチトップ・ギター(≒ジャズ・ギター)の大型化競争は激化の一途をたどっていた。

 こちらのギターは、35年製のL-10(17インチ・ボディ)。 

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L-10は、L-5の安価なバリエーションとして開発されたモデルの1つと言える。同種のモデルには、L-7、L-12がある。発表年に関しては諸説あるようだが、ジョージ・グルーン説を取れば、L-10(1929年)、L-12(1930年)、L-7(1932年)。比較的短い期間に、矢継ぎ早に投入されている。

 L-10も、もともとは16インチ・サイズで、ブラック・フィニッシュのシンプルな外観のギターだった。L-5と同じ34年に17インチ・ボディに変更されて、39年まで生産された。

 レッド・マホガニー・サンバーストのスプルース・トップ。メイプル・バック&サイド。マホガニー製のネックは、ミディアム・スケール(L-5よりもやや短め)な上に、フィンガーボードにはかなりきついアールがかけられていて、たいへん押さえやすい。

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 三角形のポジションマーク、チェッカー模様のトップ・バインディングなど、デザイン的にもなかなかユニークだ(正直、好みの別れそうなところではあるが……)。

L10bb

 何を隠そう、このギターはネットのオークションで落札したのだが、届いたときのコンディションはかなりひどかった。バックの塗装がボロボロだったのは想定内として、ネックの状態が想像のはるか斜め上を行くもので……。太めのネックを細く削り直そうと思い立ったのはいいけれど、途中で力尽きたものか、刃物の痕がそのまま残った円空仏のような無残な姿となっていたのだ(あまりのショックで写真を撮るのを忘れたのが、今となっては残念^^;)。

L10neck

 このままではとても弾けない。しょうがないのでサンドペーパーでせっせと磨いて、なんとか使える状態にまでプロファイリングし直した。無茶な成形でネックのバランスもおかしくなっていたため、こちらは修理に出してフレット音痴を矯正してもらった。苦労のかいあって、いまではかなりいい音で鳴るギターになっている。やれやれ。

L10peg

 チューニング・ペグは、メタル製のバタービーン・ノブが付いたグローバーのオープンタイプ。これも届いたときには、ネジが1つとれていた。マイナス・ネジじゃないとかっこ悪いので、楽器製作家御用達のスチュアート・マクドナルドから取り寄せて、めでたしめでたし……。

2020年3月 2日 (月)

1922年以前のギブソン・アーチトップ

 アーチトップ・ギターの話をもうちょっと。

L2t

 この写真は1923年製のギブソンL-2。コンサート・サイズと呼ばれる13・1/2インチ幅のボディを持つ、ややコンパクトなアーチトップ・ギターだ。

 製作年についてフォローしておくと、1つ前の記事で「1922年製」と書いたのは私の記憶違いで、シリアルナンバーを確認すると23年製のようだ(元記事はすでに訂正済み)。ジョージ・グルーンによれば、アーチトップのL-2が製造されたのは、1902年~1907年、休止期間をはさんで1924年~26年--となっているけれど、実際の生産は23年末には始まっていたものと思われる。

 22年~24年のギブソンはロイド・ロア期と称されることも多い(私個人はこの呼称には否定的な見方をしているのだが、ここでは深く立ち入らない)。22年以前(1902年~21年)のギブソンのアーチトップ・ギターには、L-1、L-2、L-3、L-4などがあり、L-4が最上位モデル。L-2はミドル・クラスの楽器だった。1907年までのL-2には、スタンダード(12・1/2インチ)、コンサート(13・1/2インチ)、グランド・コンサート(16インチ)の3種類のサイズがあったようだが、その後コンサート・サイズに統一され、16インチ・ボディのL-4と差別化されることになる。

 この時期のモデルは、まだジャズ・ギターとは言い難い。やはりマンドリン・オーケストラのための楽器という印象で、サウンドホールも、マンドリンを思わせるオーバル(楕円)ホールや、フラットトップギター的なラウンド(円)ホールだった。いかにもジャズ・ギターらしいfホールが登場するのは、22年のL-5以降だ。

 ここで紹介したL-2も、やはりジャズ以前の楽器に分類すべきだろう。ボディ・サイズも小さめだし、サウンドホールもラウンドのまま。アジャスタブル・ブリッジ、トラスロッド・カバーなどは、22年以降のいわゆるロイド・ロア期の仕様に合致するものの、ピックガードはボディに直接ネジ止めする方式ではなくて、まだクランプで固定するタイプが使われているなど、以前の仕様も残っている。

Clamp

 オリジナルのピックガードもどこかに保管していたはずだが、見当たらなかったため、代わりにマンドリンのクランプ式ピックガードの写真を貼り付けておく。ボディから浮き上がったピックガードの様子がわかると思う。クランプには、「1911年7月4日」と特許取得の日付が刻印されているが、実際にはこのタイプのピックガードは1908年頃から採用されていたようだ。

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 カタログ・スペックではバックの材はメイプルとなっているけれど、実際に使われているのはバーチ(実はこちらが標準仕様)。うっすらとトラ杢も見える。

 L-2のモデル名は、その後フラットトップ・ギターに受け継がれることになる。ただし、L-0やL-1とは異なり、ボディはやや大きめに新しく設計し直された。名前は同じでも、そちらはまったく別のモデルと考えるべきだろう。

2020年2月23日 (日)

アーチトップ・ギターの事情

 もうずいぶん前のことになるのだけれど、ジャズ・ギターを弾けるようになれたらいいなと思って、ちょこっと練習してみたことがある。このときは根性が足りなくて挫折した^^;

  ところが性懲りもなく……と言うべきか、ここへきてふたたびジャズ・ギターへの興味が湧き始めている。事の起こりは、先月25日のトーク&ライブだった。竹内信次さんのマンドリンに合わせて、ドーグ・ミュージックの伴奏をすることになり、自宅でシコシコとギターの練習をしていたら、これがやけに面白くて。これまでドーグではマンドリンを弾くことが多かったため、実はギターを使うのは初めてで、ずいぶんと新鮮に感じたのだ。こんな感じでジャズ風に弾けたら楽しいかもしれない。

 目標はあくまでもリズム・ギターで、リード・ギターを弾くつもりは(とりあえず)ない。基本的には、昔のジャズ風の伴奏が弾ければいいなと。もしかしたらソングライティングの面でも新境地が開けるかもしれない。

 そこでまずは形からと、現在手元にあるジャズ向きと思われるギターを引っ張り出してきた。ギブソンのアーチトップ・ギターが3本。右から順に、1923年製のL-2、1935年製のL-10、1960年代のL-7(CES?)である。時代と共にアーチトップ・ギターがどのように進化していったかがよくわかる。

Archtop

 ジャズにはやはりアーチトップ・ギターがよく似合う。もちろんフラットトップ・ギターでも、ソリッドなエレクトリック・ギターでも弾けないことはないのだが、定石からは少しはずれてしまう。

 ではなぜアーチトップ・ギターがジャズの定番となったのか? これは意外と難しい問題かもしれない。アーチトップ・ギター特有の音色が、ジャズの4ビートのリズムを刻むのに適していたからか? エディ・ラング(ギブソンL-5)、フレディ・グリーン(ストロンバーグ・マスター400)、チャーリー・クリスチャン(ギブソンES-150)、ウェス・モンゴメリー(ギブソンL-5CES)といった大御所たちからの伝統が、今日まで続いているからか? はたまたギブソンをはじめとするアーチトップ・ギターのメーカーのマーケティングの賜物か?

 最初にアーチトップ・ギターを好んだのは、マンドリン・オーケストラの演奏者たちだったのではないかと思う(これは私見ではあるが、ギブソンの発展のきっかけは20世紀初頭のマンドリン・ブーム、マーティンの発展のきっかけは1910年代のウクレレ・ブームが大きかったと考えている)。アーチトップ・ギターには「ピック・ギター」という異名もある。この呼称は、そもそもアーチトップ・ギターがフラットピックで弾くことを前提にした楽器であったことを物語っている。もとよりギターは指で弾く楽器であったから、ピックを使った演奏は、歴史的には異端なものだったのだ。この奏法上の大きな変革は、おそらくさまざまな移民文化が交雑したアメリカの地で始まったのではないかと思う。

 ここで注目したいのが、マンドリン属の楽器と共にギターが活躍するマンドリン・オーケストラの編成である。ギブソンの古いカタログを見ると、ギブソンのマンドリン、マンドラ、マンドセロ、マンドベースと共にギブソンのアーチトップ・ギターを手にしたオーケストラの写真を多数確認できる。ギタリストがフラットピックを手にするに至った過程には、マンドリンからの影響もおおいにあったのではないか。また、アーチトップと言えばまずギブソンというイメージも、このあたりまでさかのぼれることがわかる。

 ともあれ、ピックを使用することで、ギターはリズム楽器としての性格を強め、より大きな音で鳴らせるようにもなった。それはその後の音楽スタイルの変化にマッチしたものでもあった。

 マンドリン・オーケストラで演奏されていたのは、クラシックのマンドリン曲よりも、マーチやラグタイムのような当時の流行音楽のほうが多かったとも言われる、こうした音楽からニューオリンズ・ジャズへという流れは、それほど不自然ではない。

 --というところで話はまとまらないままに、今日はここまで。

2019年10月30日 (水)

螺鈿紫檀五弦琵琶

 ご先祖様から受け継いだせっかちな性格のおかげで、行列に並ぶのは苦手である。だから人手の多そうなイベントはなるべく避けるようにしている。昨日は朝から雨降りだったので、こんな天気なら来場者も少なかろうと、午後遅めに家を出て上野の国立博物館まで行ってきた。現在開催中の「正倉院の世界」展のために。珍しく事前の予想が的中して、まったく並ばずに入ることができた。しめしめ。

 見たかったのは、かの有名な螺鈿紫檀五弦琵琶である。無理やり自分のフィールドに近づけて書くと、貝やベッコウのインレイがびっしりと入ったローズウッド・バックの5弦琵琶--という感じかな。今回は8世紀に作られた本物と、レプリカ2本(1899年製と2019年製)の都合3本を見比べることができた。1899年製は材のセレクトなど、やや画竜点睛を欠くきらいがなきにしもあらず(エラソウニ^^;)なんて思わないでもなかったけれど、2019年製はなかなか気合の入ったできだったような気がする。それでもまったく同じ木目というわけにはいかないのだけれどね。

 出来立てのほやほやの2019年製は、製作の過程をまとめたビデオも上映されていて、これがたいへん面白かった。螺鈿に使った貝は夜光貝だったんだな。私も白蝶貝を切り出してバンジョーのインレイを修復したことがあったりするので、何をやっているかはだいたい見当がついた。驚かされたのは、ベッコウ(玳瑁)の透明な部位に裏から彩色をする手法のほうだ。てっきりメノウのような色のついた玉石を使っているのかとばかり思っていたので。

 1899年製のレプリカは、もう1本、螺鈿紫檀阮咸(げんかん)も展示されていた。阮咸は、月琴によく似た撥弦楽器で、変形の琵琶と考えてもいいかもしれない。こちらのバック側には、やはり貝細工の細かいインレイで、オウムの姿が描かれていた。

 最後にちょっとした疑問。螺鈿紫檀五弦琵琶のトップには虫食いの痕のような三日月形の小さなサウンドホールが開けられている。あれだけめったやたらにインレイを入れまくったにも関わらず、なぜサウンドホールの周りには何も装飾を入れなかったんだろう?

2019年5月19日 (日)

筋肉痛はハンドクラフトギターフェスのせい?

 昨日の午前中は、家の周りの草むしり。暑くてそこそこバテたけれど、ゆっくり休んでいるわけにもいかない。土日は手工ギターの祭典、ハンドクラフトギターフェスの開催日なのだった。やっぱこれをスルーするわけにはいかんじゃろと、錦糸町のサンライズホールに向かう。

 今年はブースの数が増えたようで、さらにヒートアップ。ギターやウクレレが多いのは当然として、マンドリンの出品が多かったのが個人的にはうれしかった。Fタイプ、Aタイプ、オリジナル・デザインの変形モデル、ソリッド・ボディのエレクトリック、ナポリ・スタイルのボウルバック……など。よし、全モデルを試奏するぞ!とはりきったのはいいけれど、順番待ちの人気にめげて、一部のマンドリンは断念することに……。

Solidmand

 ありがたいことに、そんな私の様子を染村哲也さんが撮影してくださったので、いただいた写真を貼り付けておく。これはTomihara Mandolin Craftのエレクトリック・マンドリンを弾いているところだと思う。

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 こちらの写真はマンドリンじゃなくて、岩下寛さんのアーチトップ・ギター(L-5風)だけど、これもなんだかんだで試奏の機会を逸して残念…… 。

 とはいえ思った以上につかれていたようで、家に帰ってぐったり寝込んでしまったから、無理しないで正解だったのかも。今朝起きると全身が筋肉痛でしんどい。おそらく試奏のしすぎではなくて、草むしりがたたっているのだろうが……。

 実はWOWOWのボクシング中継を見るために、今朝は未明の内に起きるつもりだったのだが、ちょっぴり寝過ごしてしまった。さすがに4時半起きはつらい……。

 ボクシングを見たあとで朝食。それから庭木の剪定。ハニーサックルのつるが伸びすぎて、通行のジャマになっているようなので、チョキチョキと。花芽を落とすのはもったいないけれど、おかげでだいぶすっきりした。

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 こちらが剪定前。

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 そして剪定後。なんだかんだであわただしい週末であったことよ。

2019年4月21日 (日)

フィドルの新しい肩当て

 しばらく前にフィドルの肩当てをなくした。これで二度めである^^;

 なければないでなんとかなるような気もしてそのままにしてあったのだが(そもそも肩当てが考案されたのは20世紀に入ってから。顎当てですら1820年頃まではなかったという)、やはりこの歳で演奏スタイルを変えるのもめんどうだ。買い直すとしたら、これまで使っていたスタンダードなKUNがいいかな? それともほかにいいものが? --と思案していたら、バイオリン製作家の菅沼利夫さんに「Everestというのがあるよ」と勧めていただいた。

 調べてみるとなかなかよさげである。値段も手ごろなので、EZ-4AというモデルをAmazonでポチっとやってみた。

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 送料無料で2,376円。パッケージには「カリフォルニア、USA」と書いてある。

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 プラスチックの本体 にスポンジのついた構造で、かなりがっちりした作りだ。むしろKUNよりも高級感があるようにさえ見える。KUNのように長さをアジャストする機構はないけれど、おかげでセットする位置が動かせないため(決まった場所以外には付けられない)、どのようにセットするか悩まなくていい。実際に取り付けて弾いてみたら、なるほどベスト・ポジションだった。以前はもっと斜めに取り付けていたのだが、はっきり言ってこちらのほうが弾きやすい^^;

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 フィドルに接する部分もプラスチック製で、バックの板をがっちりとホールドする形になっている。ゴムで可塑性のあったKUNに比べると、演奏中に外れる心配は少なそうだ。そのぶん楽器の塗装を傷つけないかどうかちょっと気になるところだが、まあ、もともとボロい中古楽器だから、そんなに気にすることもないだろう。そんなこんなで、わりといい買い物だったんじゃないかな?

2019年1月17日 (木)

エンケン大博覧会!

 東京・原宿にあるファッション・ブランド、ビームスのアンテナ・ショップ。その3階のトーキョーカルチャートで開催中のエンケン大博覧会に行ってきた。遠藤賢司さんのデビュー50周年を記念したイベントだとかで、愛用のギターやアンプ類はもちろん、ステージ衣装、レコード、ポスター、その他の私物まで、ありとあらゆるエンケン・グッズが展示されていた。

 写真を撮ってもかまわないかお聴きしたところ、「どうぞご自由に」ということだったので(なんとまあ、心の広い!)、そのときに撮影した画像を貼り付けておく。

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 おなじみのギターたち。マーティンはD-35のほかに、D-18と00-21。グレッチはホワイト・ファルコンが1本、ロック・ジェットが2本。ヤマハFG(-180?)が4本。アコギの多くには、すさまじいピック・スクラッチの痕が生々しく残っている。

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 アンプ類は、わりと新しめなオレンジと、年季の入ったフェンダー・スーパー・リバーブ&バイブロラックス・リバーブ。そしてステージで背中に担いでいたローランドのキューブ。

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 ハーモニカ、ピック、カポなどをまとめた小物入れ。なんかカッケー! キンカンも入れてたのね。

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 ステージ衣装もたくさん並べられていた。フリンジのついたカウボーイ風のジャケットも、パッチワークだらけのジーンズも、なんか見覚えある……。

 エンケン大博覧会は、1月23日までの開催だそうな。入場無料でもあるし、お時間の許す方は一度覗いてみられてはいかがだろうか?

  https://www.beams.co.jp/news/1298/

2018年10月21日 (日)

楽器フェア2018

 防水シートの貼り替えの準備で、ヘロヘロの週末。かろうじて金曜日に楽器フェアには行ったものの、あとはひたすらベランダの片付けで終わった^^;

 楽器フェアはいつもどおり楽しかったけれど、ギブソン、フェンダーの姿が見られなかったのが、やや残念。以下、アコギのみにしぼって、写真を何点か貼り付けておく。

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 老舗の弦楽器メーカーでは、マーティンが一人気を吐いていたような。写真のモデルは、D-200デラックス。

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 エレアコ系のテイラー、タカミネあたりは、かなり力の入った展示。主力モデルがズラリと並んでいた。

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 アメリカの有名楽器店、エルダリー・インストルメンツが企画して、中国で生産しているというオールド・ギブソン・タイプのFarida。

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 ヘッドウェイやギルドの展示も目立っていたのがうれしい。こうしたブランドに郷愁すら感じるのは不思議だな。

 メインの展示とは別に、回を重ねるごとに存在感を増しているように思えるのが販売エリア。今回はショッピングモールに加えて、フードコートがやけに充実していたような……。

2018年9月21日 (金)

天使の領分

 今年の夏の日記に、こんな写真を貼った。

Angel1

 東池袋の住宅地で見かけた、フラットバックのマンドリン風の楽器を弾く天使の像である。

 つい先日も、同じような像の写真を何点か撮った。その気になって歩いていると、いろんなところで、彫像や塑像に出くわす。こちらはそのうちの1枚で、ギターとバイオリンをミックスしたような擦弦楽器を弾いている。撮影場所は北区西ヶ原。

Angelfiddle

 サウンドホールのデザインが、なかなか面白い。弦の数は4本に見える。作者はバイオリンのつもりで作ったのかもしれない。絵画や彫刻などでも、いいかげんな形の楽器はけっこうあるからな。個人的には、こういう斬新なデザインは嫌いじゃないよ。

 ちなみに「folk fiddle」でネット検索すると、いろいろ変わった擦弦楽器が出てきて面白い。興味のある方はお試しあれ。

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