音楽

2019年12月 6日 (金)

敗者復活もあるかも???

 実に苦しい。苦しいが……ちょっぴり楽しい。

 長らくお休みしていた「楽器は語る Talk About Roots Music」の第5弾を、1月25日(土)にやっとこさ開催できる運びとなった。今回はマンドリン編。そんなこんなで当日かける曲の選曲を始めたのだが、これも入れたいあれも入れたいと、ものすごい数になってしまった。マンドリンにはそこそここだわりがあるもので。これではとても時間内におさまらない……。

 しょうがないからばっさり削る。どんどん削る。この作業が塗炭の苦しみ……と言いたいところだが、なぜかマゾヒスティックな喜びもあるのだな。このあたりの心理はよくわからない。

 ちなみに2次審査に落ちたCD(の一部)はこんな感じ。どれもいい曲入っているんだけどね~。

Mandodisc

 さて、厳しい審査^^;を勝ち抜いた栄えある曲たちの陣容はいかなるものか? その結果は当日のお楽しみ(すみません^^;)。イベントの詳細については、もう少しつめてから近日中にあらためてお知らせします。どうぞよろしく。

2019年11月22日 (金)

スクラッグスの次はバーズ

 11月21日(木)午後6時より、麻布十番のスタジオで、FMラジオ「A・O・R」の収録。ザ・バーズ特集ということで、時系列を追ってバーズの話をした。

 始まる前に、「バーズの個々のメンバーの曲も取り上げる?」なんてことも言われたのだが、ロジャー・マッギン、ジーン・クラーク、デビッド・クロスビー、クリス・ヒルマン、マイケル・クラーク、グラム・パーソンズ、クラレンス・ホワイト、ジーン・パーソンズ、スキップ・バッティン、etc.……それぞれの軌跡を追いかけていったらたいへんなことになるので、今回はバーズ本体のみでまとめさせてもらった。

 面白そうではあるんだけどね。CSNYだの、マナサスだの、フライング・ブリトーだの、ディラード&クラークだの、サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドだの、ファイヤーフォールだの、ホワイト・ブラザーズだの、デザート・ローズ・バンドだの……(順不同)。もちろん個々のソロ・ワークもあるし、バーズ以前の活動もあるしで、ちょっとやそっとじゃ片付きそうにないもの。

 それにつけてもバーズのメンバーって、同姓や同名がやたらと多くてややこしいんだよな。収録では間違えなかったと思うけれど……。

 放送は11月28日(木)午後8時からの予定です。電波の届く地域の方々はなにとぞよろしく。

 そういえば、前回放送分のご報告をまだしてなかった。10月3日放送のアール・スクラッグス特集の件だ。番組のサイトにアップされていたオンエアリストは以下のとおり。

  20:02 Foggy Mountain Breakdown / Flatt & Scruggs
  20:07 Flint Hill Special / Flatt & Scruggs
  20:10 Jimmy Brown The Newsboy / Lester Flatt, Earl Scruggs & The Foggy Mountain Boys
  20:16 Molly And Tenbrooks / Bill Monroe & His Bluegrass Boys
  20:18 Ballad Of Jed Clampett / Flatt & Scruggs
  20:20 Ground Speed / Flatt & Scruggs
  20:22 Lord Mcdonald~Cumberland Gap / Tim O’Brien
  20:28 Nashville Blues / Nitty Gritty Dirt Band
  20:31 Soldier’s Joy / Nitty Gritty Dirt Band
  20:35 Fill Her Up / Earl Scruggs With Sting
  20:38 Are My Thoughts With You / The Earl Scruggs Revue
  20:42T For Texas / The Earl Scruggs Revue
  20:46 Country Comfort / Earl Scruggs with Elton John

 あらためて説明するまでもないとは思うけれど、裏事情をちょこっとだけ書いておくと、私の選曲候補からはお兄さんのジュニー・スクラッグスの演奏が落ちて、代わりにスティングとのセッションが入った。『Earl Scruggs And Friends』からはエルトン・ジョン1曲で充分かと思ったのだけれど、スティングのネーム・バリューに負けたかも。それにお兄さんの演奏はごく短いものだし、放送するに堪えないと思われたのかもしれない^^;

 あと、ティム・オブライエンのアルバムでの客演は、デ・ダナンのフランキー・ギャビンとのセッションというところがミソだわね。放送ではそのあたりの話はカットされていたけれど……。

Rogermcguinn

(写真は本文とは関係なく、雑誌の仕事でロジャー・マッギンさんにインタビューしたときのもの。ご本人に「写真撮らないの?」と聴かれてありがたくお受けした。いい人だね~。私の髪型がなんとなくバーズっぽいのは偶然です^^;)

2019年11月14日 (木)

ソルフェージュはじめました

 もっともらしく音楽の話を書いたりしているくせに、実は楽譜が読めない^^; 楽器があればなんとかならなくもないのだが、ただ五線譜を見ただけでは、まったくメロディが浮かんでこない。

 これではアカンと突如思い立ち、この歳にしてソルフェージュを試してみることにした。もちろんレッスンに通うわけではない。『子供のためのソルフェージュ入門1a』(音楽之友社)という本を持ってきて、いわゆるひとつの独学をしようというわけだ。

Solfege

 御存知の方もいらっしゃるだろう。正味116ページの薄い書籍ながら、1954年の初版から今年で167刷を重ねるという、ロングセラーである。

 第1課は、ドとレの2つの音の組み合わせから始まる。これは楽勝だったけれど、次のドとレとミに増えたところで早くもつまずいた^^; 思っていた以上にダメっぽい。

 それでもめげずにやっていたら、なんとなくメロディが浮かんでくるようになった。自転車みたいに急にこげるようになる感じ(何を隠そう、自転車も大人になってから始めていまだに直進しかできない^^;)。ステップ・バイ・ステップで一歩ずつ。さすがによくできたメソドだな~。

 そんなこんなで、現在は4日め。ド~ソの5つの音の組み合わせ(これがめちゃくちゃたくさんある!)をやっている。音程差はまだ3度まで。最初はギターで音を確認しながらやっていたのだが、2日めからはめんどくさくなって、ふとんに寝っ転がってテキトーに歌っている。こんな感じでいつまで続くか、おなぐさみ。

2019年11月 3日 (日)

麻田浩トーク&ライブ

 思ったより疲れていたようで、昼飯を食って横になったらすこーっと寝てしまった^^; 朝起きたときから、肉体労働のあとのような疲労感が残っている気はしたんだよな……。

 昨夜は板橋のDream's Cafeで麻田浩さんのトーク&ライブ。『聴かずに死ねるか!』(リットーミュージック刊)のご縁で声がかかり、私も出演させていただいた。

 午後4時に会場入り。トークはこれまでの積み重ねでなんとかなるとして、問題はほぼ初顔合わせに近いライブのほうだ。2人だけでは演奏面でやや物足りないような気もしたので、いつもお世話になっている山崎規夫さんに助っ人をお願いして、3人でサウンドチェックも兼ねたリハーサル。麻田さんのセレクトした曲のコード進行を確認し、通しで練習。間奏を入れる位置などもその場で適当に決める。そんなあわただしいやりとりのうちに、あっという間の開場時間に。おかげで緊張するヒマもなかったぞと。

 お客さんの中に、私の師匠にあたる佐々木仁さんご夫妻もいらっしゃったのには感激した。奥様とはパンチ・ブラザーズの日本公演のときにお目にかかっていたものの、仁さんとは久々の再会である。いまは体調をくずされているそうだが、ぜひ元気になってさらなる活躍をしてほしいと切に願う。

 前半のトークでは、私がインタビュアーになって話題をふり、麻田さんにいろいろ答えていただいた。トムスで招聘したデビッド・グリスマン・クインテット、ニュー・グラス・リバイバル、ジェフ&エイモスなどの音源をかけつつ話を進める。そしてスマッシュ時代のボーイズ・オブ・ザ・ロックやリチャード・トンプソンのエピソードも。ハイドパーク・フェスにからめてアサイラム・ストリート・スパンカーズの曲もかけた。まだまだお聴きしたいことはたくさんあったのだけれど、残念ながらこのあたりで時間切れ。

 後半のライブは、まず私と山崎さんで前座を務め、それから麻田さんをお呼びして3人で演奏をする。途中で麻田さんの狭山のご友人にもギターとコーラスで加わっていただいた。

Dreamscafe

 ちなみに、私のセットの曲は以下のとおり。

  Vamp Of The Middle
  Mr. Bojangles
  白い色は恋人の色
  言い訳の数だけ歳をとって
  Midnight Moonlight

 麻田さんのセットは、自らの音楽体験をたどる興味深い選曲で、「All I Have To Do Is Dream」「Tom Dooley」「Honky Tonk」「Ira Hase」「Carmelita」など。麻田さんの語るそれぞれの歌にまつわるエピソードが、またよかった。

 最後に麻田さんといっしょにスティーブ・グッドマンの「City Of New Orleans」を歌ってフィナーレ。そんなこんなで、(いつものように?)現場施工の綱渡りでハラハラしたけれど、それなりに楽しく充実した内容になったのではないかという気がする……。関係者の皆様、お疲れさまでした。

2019年8月30日 (金)

宣伝ではなく言い訳です^^;

 「歌がウマイとかヘタとか関係ないから」と三浦光紀さんはおっしゃる。いや、確実にヘタなんですけどね……。

 9月28、29日の二日間、静岡県伊東市にある桜美林学園伊豆高原クラブで、「三浦光紀ベルウッド・キャンプ」なるイベントが開催されるという。そのイベントでベルウッド関連の曲を歌ってほしい、という依頼が来た。--ということは、三浦光紀さんをはじめとするベルウッドの関係者や、熱心なベルウッド・ファンの前で! こともあろうにこの私が!

 ちょっと待ってくださいよ……。そんなおそろしい話、普通なら丁重にお断わりするところだけれど、これが三浦さん直々のご依頼だったため(なぜだ!?)、これまでいろいろお世話になってきた義理もあり、無下には断わりづらい。そこで「私なんかでよろしいんでしょうか?」と、やんわりと再考をうながしたところ、上記のような言葉が返ってきたわけだ。

 三浦さんいわく、オリジナル・シンガーを呼ぶことも考えたが、当事者の前で批評めいたことは話しにくい。そこでしがらみのない私が候補に上がったのだという。なるほど。そう考えると、専業の歌手じゃないほうが、かえって気楽に歌えるような気もしてきた。それにトークの間の幕間狂言みたいなものなんだよな、きっと?

 お話をうかがっているうちに、ちょっとしたアイデアがひらめいたこともあり、結局お引き受けすることに(おいおい)。とはいえ、一人では心もとないから、サポート・ミュージシャンもほしい。私が敬愛する音楽評論家&ミュージシャンの小川真一さんもゲストでいらっしゃると聞いていたので、小川さんも引きずり込むことにした^^;

 最初はダメモトで「小川さんに手伝っていただけたら……」みたいなことをぶつぶつ言っていたら、こちらの思いがご本人にも伝わったようで、快く引き受けていただけるそうな。ありがたや。言ってみるもんだね~。小川さんはワイゼンボーン(スライド・ギター)で参加してくださるという。これはちょっと楽しみになってきた。

 とりあえず個人練習をしなければ。普段はほとんど自作曲しか演奏していないのだけれど、『ベルウッドの軌跡』の出版記念ライブのときに取り上げた曲と、あとはそれこそ10代の頃に歌っていたレパートリーを引っ張り出してきて……。

 ちなみに、前述した「ひらめいたちょっとしたアイデア」というのは、シングアウト中心のライブにしようかなというものだ。おなじみの名曲をみなさんといっしょに歌えば、こちらの歌がヘタでも、それなりに盛り上がりそうな気がする。さて、このアイデアが功を奏すかどうか?

2019年8月22日 (木)

伊東に行くならベルウッド?

 21日午後5時から、三鷹の喫茶店で、久々に三浦光紀さんとお会いする。9月の終わりに伊豆方面でベルウッドがらみのイベントがあるとかで、その打ち合わせだった。なんと、私もゲストで招いてくださるという。ありがたいお話ではあるけれど、私なんかでいいのだろうか? まあ、豊橋から小川真一さんもいらっしゃるということなので、それならなんとかなるのかな。

 三浦さんは相変わらずお元気そうで、興味深いお話をいろいろうかがった。イベントの話以外にも、三浦さんの学生時代の話、プロデューサー時代の話から、昨今の政治情勢まで、3時間ほど。

 それから夕食に誘われ、すし飯のひつまぶしをごちそうになる。うなぎのちらし寿司みたいなものだが、フツーに薬味やだし汁も付いてくる。これがなかなかいけた。

2019年8月 3日 (土)

不思議なコンビネーションのジョイント・ライブ

 この人たちが同じ空間に存在しているという事実そのものが、まず夢のようだ。悪夢か吉夢かは、とりあえず置いておくとして。

 石川浩司とロケット・マツのイシマツ。そして宮原芽映、丹波博幸、窪田晴男のshiro。8月2日(土)、中目黒のFJ'sでこの破天荒な組み合わせのジョイント・ライブが実現した。始まる前から何かが起こりそうな予感が……。

 最初に登場したイシマツは、パスカルズのピックアップ・メンバーと言ってもいいのだが、石川浩司さんの場合は元たまと紹介したほうが通りがいいかもしれない。私の大好きなミュージシャン--というかパフォーマー?--とは言いつつも、まさか宮原さんたちといっしょのステージに立つ日が来ようとは思っていなかった(あとでうかがったらお店主導のブッキングだったそうで、ご当人同士はこれまでまったく交流はなかったそうな)。

 石川さんは、ステージの中央にうず高く組み上げられたドラムセットの周りをのたくりながら、桶や太鼓やシンバルを叩きまくる。何でも出てくるパーカッショニストの魔法の袋(コールマンのバッグだった)には、音の出るオモチャのたぐいがいっぱい詰まっていて、これをかわるがわる引っぱり出しては、不思議な音をかなでた。

 フロントマンの上に、動きは派手だし、音はデカいしで、石川さんが一人で目立っていたように思われるかもしれないが、実態はむしろ逆。この幼児的な暴力性を伴ったようなアバンギャルドなサウンドが、けっして前面に出てこようとはしないロケット・マツさんのリリカルなピアノを、絶妙に引き立たせるのだった。なんかしらんけど、すごい!

 そう感じたのは私だけではなかったようで、後半のステージのMCで窪田晴男さんもほぼ同様の感想を口にされていた。なんと「リリカルなピアノ」というキーワードまでぴったりと。こうしてみると、私の感性も捨てたものではないかもしれない^^;

 後半のステージはshiro。宮原芽映さんは、元祖アイドル(?)ロック・シンガーで、作詞家で、シンガー・ソングライターで、イラストレーターで……という才女。窪田晴男さんは、ご存知パール兄弟のギタリスト、丹波博幸さんはトップ・クラスのセッション・ギタリスト。三者三様のバックグラウンドを持ちつつも、抜群のコンビネーションを見せる。

 イシマツの毒気(ほめてます!)にあてられてどうなることかと思いきや、ご当人たちはいたってマイペース。私も2曲めの「人魚姫はなぜ人間になりたかったか」あたりでペースを取り戻せた感じで、早くもウルウルときた。まあ、MCの窪田さんという最終兵器もあることだから……。

 バランス的には丹波さんのギターの音がやや大きかったような気もしたけれど(途中までモニターの音が出ていなかったらしい)、それもまたよしということで。アコースティック・ギターのアンサンブルも、コーラスワークも、いつものようにすばらしかった。

 アンコールはイシマツのお二人も加えた全員でのセッション。曲は無国籍な昭和歌謡「カスバの女」。……これはさすがにはずしたんじゃないのかな?^^; でも、イシマツとshiroで共通するレパートリーを見つけるのが至難の業だろうというのはわかる。事程左様に、異業種交流会のようなジョイント・ライブだったと言えよう。

2019年7月27日 (土)

小室さんのソロ・ライブ

 六文銭のリユニオン、プロテストソングへの回帰と、近年になってますますパワーアップしている観さえある小室等さん。準地元の板橋・仲宿商店街のドリームズ・カフェで、その小室さんのソロ・ライブがあると聞いて、出かけてみた。

 ドリームズ・カフェといえば、麻田浩さんとの共著『聴かずに死ねるか!』(リットーミュージック)の端緒となった場所と言ってもいい。この店に麻田さんのトークライブを聴きに行かなければ、私がこの本に関わることもなかったろうし、さらに言えば麻田さんの本がいまだに世に出ていなかった可能性だってある。運命のはからいに感謝しないと。

 7月26日(土)午後7時半開演。ソールドアウトの会場はびっしりとお客さんで埋まっている。愛用の夢弦堂のギターを抱えた小室さんは、一曲ごとにていねいに曲の紹介をしてから歌い出す。ずいぶん幅が広く厚めに見えるサムピックを使って力強くリズムを刻み、ときにはサムピックをはずして柔らかなフィンガーピッキングを聴かせる。ギターの音がたいへん素晴らしいこと、そして表情が豊かなことに感心した。流行のコンタクトピックアップなどいっさい使わず、マイクロフォンを通した生音に徹していたのも小室さんのこだわりなのだろう。暖かなボーカルも、さらに円熟味を増してきたように感じた。

 ステージの後半は谷川俊太郎さんと共作した『プロテストソング2』の曲を中心に。アンコールは木枯し紋次郎の主題歌「誰かが風の中で」。自然にお客さんも歌い出し、最後は会場全体の大合唱となった。

 ところで、この日も予期せぬ新たな出会いがあった。なんと噂のアコースティック・デュオ、やぎたこのお二人が会場にいらしたのだ。驚いたことに、お二人とも私のことをご存知だという。おかげでいろいろお話をさせていただけた。もしかしたら、これをきっかけにまた新しい何かが生まれるかもしれない。……というところで、やぎたこのお二人の話はまた日をあらためて。

 

2019年7月26日 (金)

ルーツ系ミュージシャンとしてのジェリー・ガルシア

 いきなり暑くなってきたので、身体がまだ慣れていない感じ。昨日は外出する用事があったけれど、午後5時頃に家を出たので炎天下は避けられた。

 7月25日(木)午後6時から麻布十番のスタジオでFMラジオ「A・O・R」の収録。今回のお題はジェリー・ガルシアさんなのだった。う~む、正直荷が重い……。

 熱心なデッドヘッズの皆様に比べたら、私などたぶん10分の1の量も聴いていないだろうと思う。そんなへなちょこの分際でガルシアさんを語ってしまうのははなはだおこがましいのだけれど、ガルシアさんのルーツ系ミュージシャンとしての側面に光を当ててみようということで、お引き受けすることにした。

 ギタリストは世を忍ぶ仮の姿……とまでは言わないけれど、ブルーグラスのバンジョー・プレイヤーや、カントリー・ロックのペダル・スティール・ギター・プレイヤーとしても、ガルシアさんはなかなかよい演奏を残しているので、そちらを大きく取り上げることにしたわけだ(もちろんアコースティック・ギターも忘れてはいけない!)。結果的にはそれなりに面白い選曲になったのではないかと思う。

 そんなこんなで、ジェリー・ガルシア特集の放送は、8月1日(木)午後8時からの予定です。電波の届く地域の皆様はなにとぞよろしゅーに。

2019年7月10日 (水)

二度めのパンチ・ブラザーズ

 3年前の来日時には最終日に行ったので、今回は初日にしてみた。ブルーノート東京での、パンチ・ブラザーズ。4日間の連続公演である。

 正直に告白すると、ブルーノート東京は貧乏人の私にはいささか高級すぎて、なんとなく居心地の悪さを感じる場所(だからめったに行かない^^;)なのだが、パンチ・ブラザーズにはこの高級感がよく似合う。誤解を恐れずに書いてしまえば、意識高い系の音楽。それがすっかり板についてきた。骨太でありながら繊細なアンサンブル、緩急自在のリズムの変化、個々のメンバーのテクニック、クリアな音色、ステージのたたずまいなど、どこをとっても非の打ち所がない。

 実は3年前は冷静に見られなかったのだ。目の前で繰り広げられる演奏を追いかけるのに必死で、気がつけばステージが終わっていた。しかし昨日は多少の余裕ができたようで、めくるめく万華鏡のようなシチュエーション展開を、しっかり受け止めることができた。そうだ、頭で彼らの音楽を解析しようとしたのがいけなかったのだ。ブルース・リーも言っているように、ただ感じればよかったのだ。

 アンコールはビル・モンロー・ナンバー。なるほど、こう来たか。最後にこのストレート・パンチを食らって、私は10カウントを聞かされたのだった。

 それはそれとして、彼らによく似た感覚を味わえるバンドが、私の身近にもいるぞ。ピアニストのshezooさんを核としたトリニテというバンドがそれだ!

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