日記・コラム・つぶやき

2019年11月25日 (月)

サブさんのこと

 戸籍上のお名前は井上三郎さんなのだろうが、旧姓の渡辺三郎さんのほうがなじんでいる。メールを差し上げるときにも、どちらのお名前を書いたらいいか迷ったりもした。そんなわけで気安くて申し訳ない気もするけれど、ここでは愛称の「サブさん」を使わせていただく。

 サブさんは、関西ブルーグラス界の重鎮にして、ムーンシャイナー誌の編集長、BOMサービスの……取締役……だったのかな? とにかく、人生のほとんどをブルーグラスに捧げたような方だった。

Sabsan

 ジューンアップル誌の記事などで、お名前は以前から存知あげていたけれど、実際にお話をさせていただくようになったのは、わりと最近になってからだ。何かのイベントのおりにご紹介をいただく機会があった。意外なことにサブさんは私のことを御存知で、しかも拙著をやけにほめてくださった。ヨイショされるなんてめったにないことなので、よく覚えている^^;

 それからしばらく経ってから、別のイベントの際に呼び止められ、「ムーンシャイナーになんか書かへんか?」とありがたいお言葉をいただいた。「なんか」と言われてほいほいネタが出てくるほどの才能はないので、なかなか実現はしなかったけれど、それでも何度か書かせていただくことができた。辛抱強く「こういうのはどうや?」とアイデアを出してくださったサブさんのおかげである。とにかく、明るくポジティブで、人懐っこく、そしてやさしい人だった。

 そのやさしさに甘えて、こちらからも何度かお願いをした。中でもスチュアート・ダンカンさんが来日したときにインタビューのコーディネートをしていただいたのは、ありがたかった。

 正直、まだ実感がわかないけれど、これから寂しくなるんだろうな。ともあれずいぶんとお世話になりました。やすらかにお休みください。

Bluegrass45

 ブルーグラス45の一員として、アメリカのレベル・レコードから2枚のアルバムをリリースし、アメリカ・ツアーもこなすなど、サブさんは70年代初頭からすでにメジャーな存在だった。

2019年10月24日 (木)

金魚めいわく

 巣鴨の地蔵通りの縁日は、毎月4日、14日、24日の3回、いわゆる「4のつく日」に開かれる。お好み焼きや、たこ焼き、ソース焼きそば、あんず飴、おもちゃや骨とう品など、たくさんの屋台が並ぶのが楽しい。小さい頃はよく父親に連れて行ってもらったものだ。

 夏になるとやってくる金魚すくいの店で、父さんはよく金魚を買った。十匹単位くらいでまとめて買っては、庭の池に放していた。我が家はもともと料亭だったものを買い取ったとかで、こじんまりとした庭があり、灯篭やつくばい、藤棚に竹林、石の橋や岩風呂まであったのだが、その名残りの池をさらに広げて、そこで金魚を飼おうとしたわけだ。

 ところが買ってきた金魚は何日も経たないうちにみんな死んでしまう。そこで、父さんはまた金魚すくいで金魚を買う。そんなことを何度も繰り返したのを覚えている。あの頃は、金魚は家ではなかなか育たないものと思いこんでいたのだが、大きくなってから、金魚すくいの金魚は紙を張ったすくい網(ポイ)で身体を傷つけられ、逃げ回ることで体力も消耗し、ほとんどのものは長く生きられないのだということを知った。

 そういえば、金魚すくいじゃない普通の店舗の金魚屋も家の近くにはあったのに。もっと早くに知っていれば、そっちで買おうと意見できたかもしれない。金魚すくいは見ている分には楽しいけれど(私はどんくさかったので自分ではほとんどやらなかった)、金魚にとってはめいわくな遊びだったのだろう。

2019年7月 9日 (火)

天使の竪琴

 リラ、ライアー、竪琴など、さまざまな呼び名があるが、小型のハープの一種と捉えていいだろう。古代ギリシャの頃からある古い弦楽器のようだ。

Lyre

 池袋のピアノ教室前に置かれていた、竪琴を弾く天使の像。街角で見かけるこの手の像の多くは、本体で力尽きてしまって楽器にまで力が回っていないものが多いようだが、この天使も例外ではない。

2019年6月30日 (日)

中学の工事は最終局面へ

 6月には完了という話だった隣の中学の工事は7月にずれ込むようだ。とはいえ、そろそろ最終的な姿が見えてきた。

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 肝心の校舎は、すでに内装工事を残すのみ。

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 校庭にもレンガ道が敷かれ、新た運び込まれた樹木や多数の花の苗が植えられて、だいぶにぎやかになってきた。

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 レンガ道の脇には、このあとクリスマスローズなどの苗がたくさん植えられた。

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 校門を入ったスペースはコンクリートで固められ、ここにも桜の木などが植えられた。今日はコンクリートの上にタイルを貼る作業が行なわれたようだ。

2019年6月16日 (日)

父親の辞書

 古い国語辞書がある。『和英對照 明解新辞典 最新版』(愛之事業社)。父親が常に文机の上に置いて、愛用していた品だ。奥付には「昭和十一年四月一日 八版」とある。

Zisyo1

 私の父は蔵書を持たず、レコードや書画骨董のたぐいにも興味のない、ほとんど着の身着のままの人だったので、形見と言えるのはこの辞書と、いつも座っていた籐椅子くらいしかない。

 辞書は、小中学生の頃から父親黙認でときどき使わせてもらっていた。高校生の頃には、もう譲り受けていたかな? やけに古めかしい語釈が面白くて、いろいろな言葉を引いて遊んだ。そういうときには、たいていろくでもない単語を探すもので、たとえば「痴漢」のところに「たはけもの、ばかもの、しれもの」と書いてあるのを見てゲラゲラ笑った。いま振り返るとアホである^^;

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 全体に説明文はそっけなくて、やや物足りない。その一方で「和英對照」というだけあって、英単語も添えられて和英辞典としても使えるようになっている。「痴漢」のところには、「idiot イディオット fool フール」。う~む……。戦前の日本では、「痴漢」という言葉は文字どおりこういう使われ方をしていたのかね? 何か根本的なところが間違っているような気もするのだが……。

 そんなわけで、いまとなってはまったく実用的ではないシロモノなのだが、父親の思い出がぎっしり詰まっているような気がして、なかなか手放す気にはなれない。なにはともあれ、今日は父の日。

2019年6月10日 (月)

花の浮き彫り

  駒込で見かけた花文様のレリーフ。家の壁に埋め込まれているのだが、この部分だけ時代が古いようにも見える。別の建造物から移したものかもしれない。

Flower

 伝統的なデザインなのだろうか? あいにく美術史の素養がないため、様式などの特定はできず。そもそも何の花かもわからない……。

2019年6月 6日 (木)

体重計の心理学

 長年使っていた体重計がいかれてしまった。測るたびに数値が安定せず、プラスマイナス2~3kgの間を行ったり来たり。おそらく、足を載せる部分にヒビが入ったのが原因ではないかと思う。

 しばらくそのまま使っていたのだけれど、さすがにあきらめて新しく買い直した。価格もずいぶん安くなっていたことだし。

Scale

 新旧の体重計を並べてみる。同じメーカーの製品だが、ひとまわりコンパクトになって、重量も1/3くらいの感じだ。技術の進歩というのはすごいね。

 ……それはいいのだけれど、これで体重を測ってみたら2kg以上重くなっている! う~む……。体重計の数値が不安定になっている間、無意識のうちに低いほうの数値を信用していたものだと思われる。往々にして、人は自分の信じたい結果のほうを信じるものだ、という心理は重々わかっていたつもりだったのに……。オレもまだまだ修行が足りんな~。

2019年5月10日 (金)

それでも地球は回る

 小川町のシンコーミュージック別館で、久々の打ち合わせ。なんとか風邪も治まったようで、無難に乗り切れた。天気がよかったのも幸いだったけれど、まだ病み上がりって感じで絶好調とは言えないな^^;

 打ち合わせは、新しいムック本の企画について。うまくまとまれば、わりと面白い内容になるんじゃないかと思う。がんばんべ~。

 出てきたついでに楽器店と書店をチェック。結局何も買わずに帰宅。仕事場のPCを開くとメールが届いていて、明日のコンサートの抽選が当たったという。うれしいけれど、もう一度体調を整えないと……。

2019年3月28日 (木)

サクラサク

 根っこを切られ、引っこ抜かれ、別の場所に植え直され、また引っこ抜かれ、横倒しのまま放置され、もう一度植え直された隣の中学の桜の木にも、フツーに花が咲き出した。たくましい。

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2019年3月21日 (木)

野鳥の災難

 2階のベランダに、2日続けてメジロの死骸が落ちていた。ガラス窓に鳥がぶつかったような痕跡もある。はて面妖なと思っていたら、今朝になって、もっと大きな鳥がガラス窓に激突するのを目撃してしまった。

 こちらは命に別状はないようで、しばらく庭木に止まってから、こちらの気配を察して飛び去っていった。

 ガラス窓が透明でよく見えないせいなのかもしれないが、以前はこんなに頻繁に野鳥がぶつかることはなかった。もしかすると、隣の中学の建て替え工事で校庭のレイアウトが変わったことと関係があるかもしれない。3件とも、先日、新たに植樹をしてから起きたできごとのように思えるからだ。

 そう思って子細に見直すと、ちょうど問題の窓のところだけ木が植わっていなくて、ぽっかりと空間が空いている。確信はないものの、ここが見通しのよい飛行ルートになっている可能性もありそうだ。

 これ以上事故は起きてほしくないけれど、当面はカーテンを閉めておくくらいしか対策が思いつかない。不自然に空間が広がっているのも気になるので、できればここにも木を植えてほしいな~。

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