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2020年8月 1日 (土)

URCレコード読本

 発売日が遅れに遅れ、一時はもう出ないんじゃないかと危惧した『URCレコード読本』(シンコーミュージック)が、ついに発売されることとなった。めでたい。

Urcbook

 日本のインディーズ・レーベルの草分けと称されるURCレコードの軌跡を、スタッフの一人だった小倉エージさんの書下ろし原稿と、ゆかりのミュージシャンの証言でまとめた労作である。URCも発足からすでに50年だそうで、あらためてふり返るにはよい機会だったのではないかと思う。

 まだパラパラと眺めた程度だが、やはり貴重なのは、高石ともや、中川五郎、中川イサト、金延幸子、斉藤哲夫、大塚まさじ、三上寛、なぎら健壱、古川豪--といった所属アーティストのみなさんへのインタビューだろう。これからじっくり読まなくては。

 私も、やぎたこのお二人へのインタビューと、「後世に残したいURCの50曲」のレビューの一部を書かせていただいている。

 やぎたこインタビューではさまざまなお話をうかがったのだが、紙数の都合で、アルバム『WE SHALL OVER COME』の話題に絞って紹介させていただいた。また機会があればそれ以外の部分も掘り下げてみたいものだ。

 内幕話をもう少し。「後世に残したいURCの50曲」は、最初に候補曲を10曲選び、編集部がその候補曲を元にほかの書き手のみなさんと調整をしてレビューを割り振るという段取りだった(よくある話です)。

 だとすれば、候補曲がほかの方々と競合しまくるのは得策ではない。そこで定番と思われる曲と、少しひねった曲とが半々の候補リストを作ることにした。とはいえ、書いてみたい候補曲は10曲にはとてもおさまりきらない。こちら立てればあちらが立たず……。悩みに悩んだ末に決まった候補リストは以下のようなものだった。

  鉱夫の祈り 高田渡
  腰まで泥まみれ 中川五郎
  伝道 加川良
  夏なんです はっぴいえんど
  まちは裸ですわりこんでいる 友部正人
  サーカスにはピエロが ディランⅡ
  追放の歌 休みの国
  築地の唄 野沢享司
  満員の木 西岡たかし
  ジャンジャン町ぶるうす 五つの赤い風船'75

 この中から最終的にOKが出たのは、「まちは裸ですわりこんでいる」「築地の唄」「満員の木」の3曲だった。どれも思い入れのある曲なので、結果的にはよかったのではないかと思う。届いた本を読みながら、あれとあれとあれが競合してたのか……と確認するのも、また楽しからずや……。

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