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2020年5月

2020年5月28日 (木)

画面の中の透明な庭 額縁の中のバイオリン

 5月27日(水)午後8時から、YouTubeの壷井チャンネルで、透明な庭スタジオLive「幻想電子展覧会」生配信。諸般の事情で2曲めの途中から視聴。

 このお二人の相性が抜群であることを、あらためて再確認させられた。知性と感性とがお互いに補完しあうような関係とでも言おうか。どちらか一方が知的で、もう一方が情熱的--というような単純な図式ではまったくないにせよ。

Tomeinaniwa

 バックのCG、音声、配信……など技術面をすべて引き受けていた壷井彰久さんの活躍も光った。もちろん最後はバイオリンで共演もしたのだけれど、これがなんとまあ、バックにかけられていた額縁の中からの登場で……。ワイプの技法と言ってしまえばそれまでなのだけれど、このアイデアはすごいわ! トリオでのセッションにも、トリニテとはまた違う迫力があったように思う。

Tomeinaniwa5

 上のリンクからアーカイブの動画につながるようなので、よかったら実際の様子を確かめてみてくださいませ。

2020年5月26日 (火)

鎖が切れて……

 1週間ほど前のこと。風呂の浴槽のゴム栓につながっていた鎖が切れてしまった。

 鎖がなくてもゴム栓としての機能は果たすものの、お湯を抜くときにいちいち腕まくりをして、ぬるま湯の中に腕を突っ込み、よっこいしょと栓を引っこ抜くのも地味にめんどうだ。

 鎖だけ新しくするよりも、ゴム栓とセットで換えたほうが簡単そうだったので、とりあえずネットでチェック。ゴム栓のサイズと形状があまり一般的ではないのか、ネットでは純正品しか合いそうなものを見つけられなかった。現物を持って東急ハンズまで出かけようかとも思ったけれど、雨の日が続いているのにめげて、浴槽のメーカー(セキスイ)に純正品を注文することに。なんだかんだ言って、これがいちばん間違いないだろう。

 Covid-19の自粛の影響とかで、到着まで1週間ほどかかるという。とくに急ぐ要件でもないので承諾。それが今日届いた。

Bathplug1

 ヒートン部(浴槽側の接続部分)の構造が以前のものと違っていて一瞬あせったが、説明書きに対応法が書いてあったので問題なし。ものの3分もかからず設置は完了した。ゴム栓の形状もぴったり合う。よしよし。

Bathplug2

 上が古いゴム栓。下が新しいタイプ。旧タイプからリニューアルしているというのが若干気がかりだったが、サイズ自体は変わりなかった。

 それはいいとして、添付の明細書を確認すると、送料と代引き手数料がけっこうデカいな……泣。

2020年5月14日 (木)

浅野孝己さんとギター・シンセ

 かつてはスターキャスターのイメージが強かったけれど、当時はすでにギター・シンセの人という印象のほうが勝っていたかもしれない。

  そのころ私はPC雑誌の編集長をしていた。ここだけの話、これまでに三度、編集長と名のつくポジションに付いたことがある。最初がブルーグラス専門誌、その次が業界紙、そして三度めがPC雑誌だった。

 そのPC雑誌の1990年12月号で、MIDIギターの特集を組むことにした。そろそろDTM(デスクトップ・ミュージック)が話題になっていた頃ではあったものの、MIDIギターはかなり特殊--というか、はっきり言って個人的な興味の範疇。ほかにシーケンサー・ソフトや、DTMシステムの紹介なども盛り込んだとはいえ、編集長の特権をフルに活かした趣味の企画である^^;

 ローランドやコルグにも協力をお願いし、機材をお借りして試用レポートを書く段取りを整える。それとは別に、せっかくだからMIDIギターを使いこなしているプロのミュージシャンのお話もうかがおう--ということで、ゴダイゴの元ギタリストだった浅野孝己さんにインタビューをお願いすることにした。

 浅野さんは、私とも関わりのあったPC系の出版社からとても実践的なコンピュータ・ミュージックの本を出されていたし、ローランドのギター・シンセやDTMシステムのエンドーサーみたいな立場でもあったしで、これ以上は望めないような適任者だったのだ。

 直接お願いをすると、浅野さんは快く承諾してくださった。取材は浅野さんの自宅で。コンピュータ・ミュージックやギター・シンセに関わるお話をうかがい、曲のデータをギターで入力する様子を実演してもいただく。この頃、浅野さんがメインで使用されていたギター・シンセは、グレコのアレンビック・タイプにMIDIピックアップを増設したものだった。

 浅野さんは、ステージのイメージどおりの温厚な方だった。語り口もソフトでていねい。その一方で、ギター・シンセやコンピュター・ミュージックについて語るときの熱い口調が印象的でもあった。まだインターネットも普及していなかったあの時代に、パソコン通信で本名を伏せてコンピュータ・ミュージックに関する相談にのったり、曲のデータをアップしたりと、DTMの啓蒙のためにさまざまな活動をされていたことは、忘れるわけにはいかない。

 その後ライブに招待していただいたりもしたけれど、もう一度インタビューする機会を得られなかったのが心残りだ。ともあれたいへんお世話になりました。安らかにお休みください。

Pcm1

Pcm2

 写真は『PCマガジン』(ラッセル社)90年12月号より。

Pcm3

 同じ特集の記事で、ちゃっかり顔出しする私。あとで社長から「アスキーみたいなマネするな!」と怒られた^^;

2020年5月10日 (日)

母親の蔵書

 私の父親が本を読んでいるところは見たことがなかった。親に隠れて暗がりで小説を読んだために目を悪くした、という話を聞いたことがあるから、若い頃はそれなりに読んではいたのだろう。押川春浪、戸川幸夫などが好みだったそうな。

 母親のほうは、歳をとってからもよく本を読んでいた。読んだ本はほとんど始末してしまったようで、遺品を整理したときに出てきたのは数冊だけだった。履き古した足袋は、柳行李にあふれるほどいっぱいとってあったというのに……。

 残っていた本のほとんどは、戦後まもなくに出版されたもので、苦しい時代を反映してか装丁はかなり粗末な印象だ。試みに年代順に並べてみよう。

沙翁全集1 ハムレット(シェークスピヤ著 坪内逍遥訳 早稲田大学出版部)

Shakespeare

 坪内逍遥訳の『ハムレット』である。残念ながら初版ではなく、昭和4年発行の24版だが。戦前の本ということで、装丁はなかなかに豪華。カラーを含む口絵や、木版彫りだという挿絵も多数挿入されている。沙翁全集は、もう1冊、『アントニーとクレオパトラ』もある。これが全40巻そろっていたらねぇ……。

歯車(芥川龍之介 文藝春秋新社)

Akutagawa

 芥川龍之介の短編集。「歯車」のほか、「或阿呆の一生」「河童」「藪の中」など8編を収録している。戦後の復興のさなかと言える昭和22年刊。かなり素朴な印象の装丁だ。

太宰治作品集 第5巻 斜陽(太宰治 創元社)

Dazai

 昭和26年刊。一応ハードカバーながら、戦後の旧家の没落を描いた作品の内容に合わせたかのような、たそがれ気味の外観だ。紙の質も悪い。

現代世界文学全集20 嘔吐・他人の血(サルトル、ボーヴォワール著 佐藤朔、白井浩司訳 新潮社)

Sartre

 この本が蔵書にあったのは意外だった。海外文学を読むような人だとは思っていなかったので。昭和28年の初版。この時期までくると、装丁の質もかなり戻ってきているような。

漱石全集 第5巻 虞美人草(夏目漱石 岩波書店)

Soseki

 昭和36年の第6刷。初版も「もう戦後ではない」の昭和31年。布製のカバーがなかなかオシャレだ。

2020年5月 3日 (日)

いいわけの数だけ……

 2014年の夏のこと。『情熱大陸』をはじめとするドキュメンタリーの構成作家として知られる高校時代の同級生から、「記録映画を撮りたい」という連絡をもらった。高校の同級生たちが歳を重ねたいま、それぞれどのように生きているかをまとめたいというのだ。商業映画にするつもりはなく、関係者にのみ公開するプライベートな内容になるという。ついては、私にもインタビュー取材の依頼をしたいと。

 堂々と生きざまを語れるような立派な人生をおくってきたわけではないので、もちろんためらいはあったけれど、自分の存在を思い出してもらえたことがうれしかったこともあり、映像作品を制作する過程に関われるせっかくのチャンスでもありで、結局お引き受けすることにした。そしてそのやりとりの過程で、ふと映画のテーマに関わりそうな歌を思いついた。

  いいわけの数だけ歳をとって
  あいそ笑いばかりうまくなった
  すれ違いのぶんだけ歳をとって
  不機嫌な顔が板についた

  ため息の数だけ歳をとって
  果たされない約束が残り
  あきらめのぶんだけ歳をとって
  それでもまだ懲りてない

    どうもありがとう
    お好きなように
    暦はめぐる
    もう若い者の時代だ

  この坂を上っていけば
  あの頃の自分にまた会えるかな?
  この道を左に折れて
  もう一度遠回り 行けるところまで

    どうもありがとう
    お好きなように
    静かに枯れていくがよし
    でも言うことは聞かない

 元同級生にこの歌詞を送ると、わりと気に入ってもらえたようで「歌っているシーンも撮ろう」と言う。そんなこんなで、自宅での取材と、ライブハウスでの演奏の撮影が決まった。

 撮影はその年のうちに終わったものの、その後、目に見えた進展もなく、すっかり忘れていた今年の4月になって、いままで撮ったぶんを暫定的にまとめて関係者にネットで公開する、という連絡がきた。本業のほうが忙しく、インタビューは3人で頓挫していたようだ。このところのコロナ騒ぎで手をつける時間ができたということらしい。なるほど、こういう風に撮って、こういう風に編集したのか……。

 著作権の問題もありそうだけれど、私の映っているシーンのみ、以下に少しだけ貼り付けておく。

Moovie01

 PCに向かって仕事をしている風情のやらせシーン^^; 前景にバンジョーのヘッドを持ってくるあたりがプロっぽい? こんな風に撮られているとは気づかなかった。

Moovie13

 これがそのバンジョー。19世紀末に作られたと思われるS.S.スチュアート、スペシャル・サラブレッド。手持ちの楽器を紹介するシーンは先方の希望だった。

Moovie02

 やや緊張気味にインタビューに答える。音楽に興味を持ったきっかけなどについて聴かれた。高校時代は音楽に興味なさそうな印象だったんだろうと思う。スポーツ刈りだったし^^;

Moovie05

 武蔵小山Againで撮ったライブの映像。このときはピアノのshezooさんとのデュオ。対バンはハニー・クッキーズのみなさんだった。そのセツはお世話になりました。

2020年5月 1日 (金)

夏になる前に

 庭仕事に最適の好天。昨日は駐車場の周辺、今日は家の周りの草むしりをした。この時期の恒例行事と言ってもいい。

Weeding1

 暦にはほとんど関係ない生活をしているから、とくに連休期間中にこだわる必要もないのだけれど、こう見えて、意外とよそ様の目を気にしてるのだな。「平日に庭仕事なんかして……」と不審な目で見られるのが恥ずかしい^^;

Weeding2

 そんなこんなで、午前中いっぱい作業をしたら、かなり足腰にきた。明日は筋肉痛になるかもしれぬ……。

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