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2020年4月24日 (金)

ある歌の履歴

 「お前が言うか」とつっこまれそうな気もするけれど、私の母親はかなりの音痴だった。とにかく元のメロディどおりに歌えたためしがない。ほとんど作曲に近かったと思う^^; さらに言えば、歌詞もかなりあやしかった。

 それでも歌うのは好きだったようで、折にふれては鼻歌を歌っていた。レパートリーは年相応に、昔の唱歌とか、軍歌とかが多かったけれど、1曲だけ英語の歌も混じっていた。

  ぐっどばい・と・れでぃーす
  ぐっどばい・と・れでぃーす……

 たしか、歯科医の勉強をしていた専門学校時代(当時はまだ女性が学べる歯科大学はなかった)に習った--というようなことを言っていた気がする。

 さて、「Goodby to ladies」では英語としてヘンである。意味は何となく通じるけれど。あの母親のことだから、おそらく歌詞を間違えて覚えていたのだろう。元の歌がどんなものだったか多少の興味はあったものの、大正時代の、それも英語の歌だ。どうせわかるはずもあるまいとそのままにしていた。わかったところでどうということもないだろうし。

 ところがそれから何十年も経った今朝のこと、ふと思い立って調べてみる気になったのだ。とりあえず「goodby to ladies」でネット検索してみる。すると「Goodnight Ladies」というタイトルの歌が引っかかった。お、なんとなくそれっぽい。YouTubeにも上がっているようなので、さっそく聴いてみた。

  Goodnight, ladies!
  Goodnight, ladies!
  Goodnight, ladies!
  We're going to leave you now.

 あ、間違いない! 最初の「Goodnight」のところのメロディが合っている。そのあとは全然違うけれど、母親の「作曲」の流儀でああいう風に変わっていったのはよくわかる。歌詞もほぼ一致する。

 ……というか、この曲のメロディって、「メリーさんのひつじ」じゃないか! 長年探していた答がつい身近にあったなんて……。「青い鳥」じゃあるまいし。

 面白くなってさらに調べてみると、こんなサイトが見つかった。

  http://worldfolksong.com/songbook/usa/goodnight-ladies.html

 それによると、この歌はクリスティ・ミンストレルズのレパートリーで、作者はE.P.クリスティ本人。発表されたのは1847年だそうだ。要するに、私の研究しているジャンルそのものだったのだな。これにはほんとうに驚いた。ずいぶん時間がかかったけれど、ようやくたどり着くことができて、ただただうれしい。ハッピーな気分だ。

 ちなみに、上記のサイトによれば、この「Goodnight Ladies」のメロディが、すでに存在していた「メリーさんのひつじ」の歌詞に流用された説もあるのだそうな。いやぁ、このサイトはすごい! お薦めです!

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