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2020年4月

2020年4月29日 (水)

マスクが届いた!

 我が家にも届いた。例の「世帯に2つだけのマスク」。

Mask

 不良品が出て回収をするようなことを言っていたけれど、並行して配布も続けられていたのだな。ちょっと見た限りでは、製造メーカーの表示はないようだ。う~ん……。とくにゴミや汚れはついてないように見えるものの……。

 3.11の原発事故のあとは大きなパラダイム・シフトが起こるものと確信していたのに、日本社会は思いのほか鈍感だったようで、ほとんど目に見える変化はなかった。しかし、今度のCOVID-19ではそうはいかないだろう。恐ろしいまでの変革の時が訪れそうな予感がする。いや、すでにいろいろと始まっているようだ。これからの時代をどう生きのびるべきか? 正直、うまくやっていける自信がない^^;

2020年4月24日 (金)

ある歌の履歴

 「お前が言うか」とつっこまれそうな気もするけれど、私の母親はかなりの音痴だった。とにかく元のメロディどおりに歌えたためしがない。ほとんど作曲に近かったと思う^^; さらに言えば、歌詞もかなりあやしかった。

 それでも歌うのは好きだったようで、折にふれては鼻歌を歌っていた。レパートリーは年相応に、昔の唱歌とか、軍歌とかが多かったけれど、1曲だけ英語の歌も混じっていた。

  ぐっどばい・と・れでぃーす
  ぐっどばい・と・れでぃーす……

 たしか、歯科医の勉強をしていた専門学校時代(当時はまだ女性が学べる歯科大学はなかった)に習った--というようなことを言っていた気がする。

 さて、「Goodby to ladies」では英語としてヘンである。意味は何となく通じるけれど。あの母親のことだから、おそらく歌詞を間違えて覚えていたのだろう。元の歌がどんなものだったか多少の興味はあったものの、大正時代の、それも英語の歌だ。どうせわかるはずもあるまいとそのままにしていた。わかったところでどうということもないだろうし。

 ところがそれから何十年も経った今朝のこと、ふと思い立って調べてみる気になったのだ。とりあえず「goodby to ladies」でネット検索してみる。すると「Goodnight Ladies」というタイトルの歌が引っかかった。お、なんとなくそれっぽい。YouTubeにも上がっているようなので、さっそく聴いてみた。

  Goodnight, ladies!
  Goodnight, ladies!
  Goodnight, ladies!
  We're going to leave you now.

 あ、間違いない! 最初の「Goodnight」のところのメロディが合っている。そのあとは全然違うけれど、母親の「作曲」の流儀でああいう風に変わっていったのはよくわかる。歌詞もほぼ一致する。

 ……というか、この曲のメロディって、「メリーさんのひつじ」じゃないか! 長年探していた答がつい身近にあったなんて……。「青い鳥」じゃあるまいし。

 面白くなってさらに調べてみると、こんなサイトが見つかった。

  http://worldfolksong.com/songbook/usa/goodnight-ladies.html

 それによると、この歌はクリスティ・ミンストレルズのレパートリーで、作者はE.P.クリスティ本人。発表されたのは1847年だそうだ。要するに、私の研究しているジャンルそのものだったのだな。これにはほんとうに驚いた。ずいぶん時間がかかったけれど、ようやくたどり着くことができて、ただただうれしい。ハッピーな気分だ。

 ちなみに、上記のサイトによれば、この「Goodnight Ladies」のメロディが、すでに存在していた「メリーさんのひつじ」の歌詞に流用された説もあるのだそうな。いやぁ、このサイトはすごい! お薦めです!

2020年4月19日 (日)

アーチトップ・ギター完結編(エレクトリック革命)

 1930年代に入ると、ジャズはビッグ・バンドの時代を迎える。ざっくりとまとめれば、大編成で演奏されるアンサンブル主体のジャズである。ビッグ・バンドの大音量に対応するために、アーチトップ・ギターのボディ・サイズは、16インチ、17インチ、18インチ……と大きくなっていった。

 とはいえ、いくらサイズが増したところで、ギターの生音ではやがて限界がくる。ここで注目されたのが、すでにハワイアン・ギター(スティール・ギター)で実用化されていたギター用のピックアップだった。電気的に音を増幅すれば、ホーン・セクションやドラムスのパワーにも負けないだけの音量が得られる。

 早くも1936年には、アーチトップ・ギターにマグネット式のピックアップを組み込んだES-150というギターが、ギブソンから発売された。ギター・アンプとのセット販売で、小売価格は150ドル。定価がそのままモデル名になっている。ちなみに、「ES」は「エレクトリック・スパニッシュ・ギター」の略だ。これに対してエレクトリック・ハワイアン・ギターには「EH」で始まるモデル名がつけられた。

 ES-150を有名にしたのは、スイング・ジャズの王様、ベニー・グッドマンのバンドでギターを弾いていたチャーリー・クリスチャンである。クリスチャンはこのギターで、クラリネットやトランペットと同等に渡り合う華麗なソロを披露し、エレクトリック・ギターの可能性を世に知らしめた。このため、ES-150にセットされた初期のピックアップは、チャーリー・クリスチャン・ピックアップの名で知られるようになった。

 ES-150の成功を受けて、アーチトップ・ギターのエレクトリック化は一気に進んだ。ES-250、ES-175、ES-5……。エピフォン、グレッチ、ベガといったライバル・メーカーもこれに続いた。50年代に入ると、L-5CES、スーパー400CESなど、アーチトップ・ギターを代表する最上級モデルにもエレクトリック・バージョンが登場した。なお、「CES」の「C」は、「カッタウェイ」の略である。この頃になると、ハイポジションの演奏性を高めるために、ボディの一部をえぐってカッタウェイをつけるデザインが一般的なものになりつつあった。

L7t

 --というところで、このギターは60年代初めのギブソンだと思われるが、これがなかなかのクセモノである。まずモデル名がよくわからない。本来ボディ内部に貼られているべきラベルが見当たらないのだ。素直に考えると、L-7のエレクトリック・バージョンに当たるL-7CESということになりそうだが、この型番はギブソンには存在しないはずだ。

 デザインがよく似たES-350というモデルもあるけれど、こちらはボディの材質が一致しない。さらに言うと年代も合わない。1960年代初頭には、シン・ボディ(ボディがソリッド・ギター並みに薄い)のES-350Tしか生産されていないはずだ。こう考えてくると、L-7CのボディにES-350Tのピックアップ・システムを組み込んだカスタム・モデルということになるのだろうか?

 ともあれ、アーチトップ・ギターの進化の結果がよくわかるギターではある。スタンダードな17インチ・ボディに、シングル・カッタウェイをほどこし、ハンバッキング・ピックアップを2基載せている。今後どのように発展していくかは予断を許さないとはいえ、現時点ではこのデザインがアーチトップ・ギターの到達点と見なすこともできそうだ。

L7b1

 スプルース・トップ、カーリーメイプル・バックのボディ。fホールからのぞいた限りでは、バック材の木目は裏表で一致しているようなので、おそらくソリッドな材(単板削り出し)を使用していると思われる(ただしブックマッチではなく、左右のトラ目がよく似た異なる材を組み合わせてある)。ネックは鮮やかなカーリーメイプルの3ピース(つなぎのウォルナット材を考慮すれば実質5ピース)。ES-350とは明らかに異なる上位モデルの仕様である。

L7pu

 フロントピックアップの位置に注目。ES-350風にフィンガーボードの端から距離を置いて設置されている。これがL-5CESなら、よりネック側に寄って、フィンガーボードに隣接するようにマウントされる。

L7peg

 ボディ内部に押されたスタンプの数字をシリアルナンバーだとすると、1962年製ということになるが、いまひとつ確証はない(ヘッド裏のシリアルナンバーの刻印はリフィニッシュされて見えなくなっている)。チューニング・ペグは、2コブのキーストーン・ノブがついたクルーソン・デラックス。モデル名の刻印は2ライン。ギブソンではこのデザインのクルーソン・デラックスを1960年末から採用していたようなので、とりあえず年代は合う。 

2020年4月17日 (金)

音楽を文章にするということ

 個人的な理由で、いろいろ考えさせられる本だった。『ページをめくるとジャズが聞こえる』(村井康司著 シンコーミュージック・エンタテイメント)。

Murai

 「文学の中のジャズ」をテーマに、音楽について言及した小説や、評論、研究書など、さまざまな本を紹介している。「I」「II」「III」の三部構成で、「I」は主に小説や戯曲の中に出てくる音楽の話。「II」は著者がさまざまな媒体に発表してきた書評をまとめたもの。「III」は著名なジャズ評論家の著作の紹介など。

 曲がりなりにも音楽ライターを名乗っている関係で、音楽を文章で語ることの難しさ--というか、限界は常に感じ、そして悩んでいる。本書に引用されている和田誠さんの言葉にもあるように、「音楽に関しては活字で表現するのはまず不可能」なのだから。

 そういう意味で圧倒されたのが、「I」の村上春樹さんと和田誠さんの項だった。お二人とも、音楽に対する見識、感性、それを表現する文章力が並外れている! それを見出してくる著者の村井さんの眼力もすごい。いつかこういう領域に近づけたらいいなぁと本気で思う。正直、もうあまり時間は残されていないのだけれど。

 「III」では、ジャズ史に関する著作の紹介が興味深かった。野川香文さんの『ジャズ音楽の鑑賞』(昭和23年刊)は、浅学にして未読だったのだが、ミンストレル芸人やスコットランド民謡の話から始まるジャズ史というくだりを読んで、こんな先達がいらっしゃったのかと感動してしまった。

 最後にもうひとつ個人的な感想。192ページまで読み進んだところで、いきなり自分の名前が出てきたのには、心底驚いた。まったく予期していなかったもので。何を隠そう、麻田浩さんとの共著『聴かずに死ねるか!』の書評を載せていただいているのだった。最初にパラパラと目次をめくったときには、まったく気がつかなかった^^;

2020年4月16日 (木)

ベランダの南無阿弥陀仏

 昨日の朝、二度寝しているときに見た夢。

 家のベランダにいる。庭の植物が生い茂って、まるでジャングルのようだ。1本の木が不自然に折れ曲がっているのでよく見ると、ベランダの屋根の柱のところに房状になった花芽がからまっている。これをはずしてやると、まっすぐになった。そのうちこの花から、たくさんの果実が実ることだろう。

 ベランダを先に進んでいくと、小さな紫色の花がいっぱい咲いている。その向こうの木に、幼い女の子の服がひっかかっているのを見つけた。風で飛ばされてきた洗濯物だろう。オールドファッションな黄色のブラウスだが、色がずいぶんあせている。ふとこの女の子はもうこの世の人ではないことに気づき、手を合わせて念仏をとなえた。

2020年4月 7日 (火)

スーパームーン

 緊急事態宣言の夜にスーパームーン。

 雲1つない絶好のコンディション--というわけで、久々にマンフロットの三脚を引っ張り出してきた。

Supermoon

 赤い月 青い月 いつもと変わらぬ色なれど ながむる人の 心根しだい

2020年4月 5日 (日)

留守電との格闘

 4月4日の未明に見た夢。

 ドアの向こうでゴリラが騒いでいる。窓の四角い窓から巨大な頭を突っ込んできて、首を振りながらガーガーと吠えている。目が合ったらにらまれた。恐る恐るドアを押してゴリラを締め出す。怒ったゴリラは、1メートルくらいある金属のごついドアの取っ手をもぎとって去っていった。

     ※     ※     ※

 同じ家の中。一人息子が何者かに誘拐されたらしい。カミさんが電話で話をしている。そのとき下の階からも電話の呼び出し音が。カミさんを置いて下へ降りると、母親が先に電話を出ていた。「うちの孫は無事に決まってるでしょ!」と怒鳴っている。相手の声も聞こてきた。税理士の女の人の声だ。「あ~、浅野さんなの。違う人と話してるかと思った」と母親。そのとき、留守番電話の再生スイッチが入っていることに気づいた。母親はそれと知らずに留守番電話の音声と話をしていたのだった。母親から受話器をとって、最初から留守番電話を聞き返そうとするが、戻しすぎてしまって、どこから聞いていいかわからなくなってしまった……。

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