久々のバンジョー祭り
バンジョーという楽器には、調べれば調べるほど謎が深まるような業の深い(?)ところがある。一人で悩んでいてもしょうがないので、そんなときには、原さとしさんか青木研さんのお話をうかがうのがいちばんだろう。プレイヤーとしてはもちろんのこと、研究家としてもすばらしい方たちなので。
11月17日(日)、御茶ノ水のクロサワ楽器ドクターサウンド店で、久々の「バンジョー祭り」。いつもお世話になっている原さんと青木さんのデュオ・ライブである。原さんは5弦バンジョー、青木さんが4弦(プレクトラム/テナー)バンジョー奏者ということで、お二人がそろえば、ほとんどのバンジョー・スタイルを一度に体験できてしまうのだった。当然のことながら、広い店内は熱心なお客さんで満杯となった。
バンジョーをかざしてにっこりポーズ。お二人が手にしている楽器は、左からポニー・バンジョー(ウクレレ・バンジョーくらいの大きさだが、れっきとした5弦)、ミンストレル・バンジョー、テナー・バンジョー、プレクトラム・バンジョーだ。
この日のステージは、お二人のセッションで始まり、それぞれのソロのあと、ふたたびデュオで締めた。原さんの愛器はギブソン・スタイル11コンバージョン。
19世紀前半に作られたと思われるミンストレル期のバンジョー。もちろんフレットはない。初期のバンジョーの形態をとどめる楽器と言える。
19世紀末頃のS・S・スチュアート2本。左がレギュラー・スケールの5弦バンジョー。右はバンジョリン。サイズはマンドリン・バンジョーに近いが、こちらは5弦バンジョーの系譜の楽器。
バンジョリンを弾く原さん。楽器のサイズがよくわかる。
青木さん愛用のプレクトラム・バンジョーは、ドイツのビルダー、ノルフェルト・ピーチ(Norvert Pietsch)さんのハンドメイド。「青木研モデル」としてオーダーも受け付けていたはず。
こちらはステリングのテナー・バンジョー。ディキシーランド・ジャズでは欠かせない楽器である。
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