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2019年11月25日 (月)

サブさんのこと

 戸籍上のお名前は井上三郎さんなのだろうが、旧姓の渡辺三郎さんのほうがなじんでいる。メールを差し上げるときにも、どちらのお名前を書いたらいいか迷ったりもした。そんなわけで気安くて申し訳ない気もするけれど、ここでは愛称の「サブさん」を使わせていただく。

 サブさんは、関西ブルーグラス界の重鎮にして、ムーンシャイナー誌の編集長、BOMサービスの……取締役……だったのかな? とにかく、人生のほとんどをブルーグラスに捧げたような方だった。

Sabsan

 ジューンアップル誌の記事などで、お名前は以前から存知あげていたけれど、実際にお話をさせていただくようになったのは、わりと最近になってからだ。何かのイベントのおりにご紹介をいただく機会があった。意外なことにサブさんは私のことを御存知で、しかも拙著をやけにほめてくださった。ヨイショされるなんてめったにないことなので、よく覚えている^^;

 それからしばらく経ってから、別のイベントの際に呼び止められ、「ムーンシャイナーになんか書かへんか?」とありがたいお言葉をいただいた。「なんか」と言われてほいほいネタが出てくるほどの才能はないので、なかなか実現はしなかったけれど、それでも何度か書かせていただくことができた。辛抱強く「こういうのはどうや?」とアイデアを出してくださったサブさんのおかげである。とにかく、明るくポジティブで、人懐っこく、そしてやさしい人だった。

 そのやさしさに甘えて、こちらからも何度かお願いをした。中でもスチュアート・ダンカンさんが来日したときにインタビューのコーディネートをしていただいたのは、ありがたかった。

 正直、まだ実感がわかないけれど、これから寂しくなるんだろうな。ともあれずいぶんとお世話になりました。やすらかにお休みください。

Bluegrass45

 ブルーグラス45の一員として、アメリカのレベル・レコードから2枚のアルバムをリリースし、アメリカ・ツアーもこなすなど、サブさんは70年代初頭からすでにメジャーな存在だった。

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