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2019年8月

2019年8月30日 (金)

宣伝ではなく言い訳です^^;

 「歌がウマイとかヘタとか関係ないから」と三浦光紀さんはおっしゃる。いや、確実にヘタなんですけどね……。

 9月28、29日の二日間、静岡県伊東市にある桜美林学園伊豆高原クラブで、「三浦光紀ベルウッド・キャンプ」なるイベントが開催されるという。そのイベントでベルウッド関連の曲を歌ってほしい、という依頼が来た。--ということは、三浦光紀さんをはじめとするベルウッドの関係者や、熱心なベルウッド・ファンの前で! こともあろうにこの私が!

 ちょっと待ってくださいよ……。そんなおそろしい話、普通なら丁重にお断わりするところだけれど、これが三浦さん直々のご依頼だったため(なぜだ!?)、これまでいろいろお世話になってきた義理もあり、無下には断わりづらい。そこで「私なんかでよろしいんでしょうか?」と、やんわりと再考をうながしたところ、上記のような言葉が返ってきたわけだ。

 三浦さんいわく、オリジナル・シンガーを呼ぶことも考えたが、当事者の前で批評めいたことは話しにくい。そこでしがらみのない私が候補に上がったのだという。なるほど。そう考えると、専業の歌手じゃないほうが、かえって気楽に歌えるような気もしてきた。それにトークの間の幕間狂言みたいなものなんだよな、きっと?

 お話をうかがっているうちに、ちょっとしたアイデアがひらめいたこともあり、結局お引き受けすることに(おいおい)。とはいえ、一人では心もとないから、サポート・ミュージシャンもほしい。私が敬愛する音楽評論家&ミュージシャンの小川真一さんもゲストでいらっしゃると聞いていたので、小川さんも引きずり込むことにした^^;

 最初はダメモトで「小川さんに手伝っていただけたら……」みたいなことをぶつぶつ言っていたら、こちらの思いがご本人にも伝わったようで、快く引き受けていただけるそうな。ありがたや。言ってみるもんだね~。小川さんはワイゼンボーン(スライド・ギター)で参加してくださるという。これはちょっと楽しみになってきた。

 とりあえず個人練習をしなければ。普段はほとんど自作曲しか演奏していないのだけれど、『ベルウッドの軌跡』の出版記念ライブのときに取り上げた曲と、あとはそれこそ10代の頃に歌っていたレパートリーを引っ張り出してきて……。

 ちなみに、前述した「ひらめいたちょっとしたアイデア」というのは、シングアウト中心のライブにしようかなというものだ。おなじみの名曲をみなさんといっしょに歌えば、こちらの歌がヘタでも、それなりに盛り上がりそうな気がする。さて、このアイデアが功を奏すかどうか?

2019年8月22日 (木)

伊東に行くならベルウッド?

 21日午後5時から、三鷹の喫茶店で、久々に三浦光紀さんとお会いする。9月の終わりに伊豆方面でベルウッドがらみのイベントがあるとかで、その打ち合わせだった。なんと、私もゲストで招いてくださるという。ありがたいお話ではあるけれど、私なんかでいいのだろうか? まあ、豊橋から小川真一さんもいらっしゃるということなので、それならなんとかなるのかな。

 三浦さんは相変わらずお元気そうで、興味深いお話をいろいろうかがった。イベントの話以外にも、三浦さんの学生時代の話、プロデューサー時代の話から、昨今の政治情勢まで、3時間ほど。

 それから夕食に誘われ、すし飯のひつまぶしをごちそうになる。うなぎのちらし寿司みたいなものだが、フツーに薬味やだし汁も付いてくる。これがなかなかいけた。

2019年8月 9日 (金)

『聴かずに死ねるか!』パンク/ニュー・ウェーブ編

 8月8日(木)午後7時半より、新宿duesで『聴かずに死ねるか!』(リットーミュージック)のトーク・イベント。今回はパンク/ニュー・ウェーブ編ということで、進行役はパール兄弟のサエキけんぞうさん。いつもの名調子で、主役の麻田浩さんにぐいぐいとつっこんだ。

 覚えている範囲でいくつかトークの内容を挙げておくと、麻田さんにビートルズ体験がないのは驚きだという話。エルビス・コステロが浅草で学生服を買い、これを着て銀座のプロモーション・ゲリラ・ライブに臨んだという話。コステロのライブでオープニング・アクトを務めた鮎川誠さんが、コステロ本人と間違われ、会場が一瞬盛り上がったが、シーナさんが歌い出したとたんに、みんな引いてしまったという話。ストラングラーズの後楽園のステージで、ゼルダとフリクションがオープニング・アクトを務めた事実はないという話(すみません!)。トーキング・ヘッズの客層はそれまでと少し違っていて、アート・スクールの学生みたいな人が多かったという話。XTCの京大西部講堂のステージは、アーント・サリー、Pモデルが先に演奏し、トリはXTCではなくてリザードだったという話……などなど。

 いつもの麻田さんのトークライブと違い、事前のリサーチが行き届いていて(おそらくサエキさんと主催者の山本さんの尽力によるものだろう)、耳寄りな情報も多かった。ここだけの話、私はトムズのパンク系のコンサートには全然行ったことがないのだが^^;とても興味深く聴くことができた。

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 終演後の撮影会。左からサエキけんぞうさん、麻田浩さん、レジデンツのコスプレをしているのが主催の山本英さん。

 

 

 

2019年8月 8日 (木)

ほぼ完成!

 長々と続いていた隣の中学校の新築工事も、ほぼ終わったようで、ずいぶん静かになった。おそらく9月の新学期からは新しい校舎での授業ということになると思われる。そうなったらなったで、またうるさくはあるのだけれど^^;

 新校舎を臨む。こちらは正面からの眺め。

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 校門を入った玄関付近を横から。敷き詰められているのは花崗岩の板のようだ。まあリッチ!

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 その奥はレンガの通路と芝生。芝生は植えられたばかりでやや茶色っぽいが、いまはもう青々となっている。

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 ぽつぽつとアップしてきた隣の中学校シリーズも、これでおしまい……かな? あとは中に入った写真も撮りたいところだけれど。

2019年8月 5日 (月)

手練の包丁さばきとはいかず……

 明け方に見たかなりエグい夢^^; 閲覧注意。

 自分の結婚式の準備に追われている。披露宴のアトラクションとして、新郎新婦による人体解体ショーを実施することに。包丁で人体を丸ごとさばいて、出席者全員にふるまおうというイベントだ。

 いきなり本番は無理なので、事前に練習をする。床の上に置いてあるのは、マグロのような姿の着ぐるみだ。頭のところに穴が開けてあって、そこからおじさんの顔がのぞいている。ほんとうは包丁だけを使って魚にはふれずにさばかないといけないのだが、素人には難しいから手でむしってもいいと言われる。そこで二人で力任せに着ぐるみをはがす。バリバリバリ。あまりきれいに切れずにギザギザになってしまったが、なんとか外身を取り外すことができた。

 中から出てきたのは、くすんだ赤いジャージの上下を着た普通のおじさんだ。この死体をさばいて刺身にするのか! ここで私はめげて、もうやめたいとアピール。しかしお嫁さんはまだ頑張るという。「頭と手足をとってしまえば、そんなに生々しくありませんよ」と実技指導が入って、おじさんは胴体だけに。たしかに、もう人間には見えない五角形の物体だけれど、やっぱり無理! この話はなかったことにして、と泣きを入れる。

2019年8月 3日 (土)

不思議なコンビネーションのジョイント・ライブ

 この人たちが同じ空間に存在しているという事実そのものが、まず夢のようだ。悪夢か吉夢かは、とりあえず置いておくとして。

 石川浩司とロケット・マツのイシマツ。そして宮原芽映、丹波博幸、窪田晴男のshiro。8月2日(土)、中目黒のFJ'sでこの破天荒な組み合わせのジョイント・ライブが実現した。始まる前から何かが起こりそうな予感が……。

 最初に登場したイシマツは、パスカルズのピックアップ・メンバーと言ってもいいのだが、石川浩司さんの場合は元たまと紹介したほうが通りがいいかもしれない。私の大好きなミュージシャン--というかパフォーマー?--とは言いつつも、まさか宮原さんたちといっしょのステージに立つ日が来ようとは思っていなかった(あとでうかがったらお店主導のブッキングだったそうで、ご当人同士はこれまでまったく交流はなかったそうな)。

 石川さんは、ステージの中央にうず高く組み上げられたドラムセットの周りをのたくりながら、桶や太鼓やシンバルを叩きまくる。何でも出てくるパーカッショニストの魔法の袋(コールマンのバッグだった)には、音の出るオモチャのたぐいがいっぱい詰まっていて、これをかわるがわる引っぱり出しては、不思議な音をかなでた。

 フロントマンの上に、動きは派手だし、音はデカいしで、石川さんが一人で目立っていたように思われるかもしれないが、実態はむしろ逆。この幼児的な暴力性を伴ったようなアバンギャルドなサウンドが、けっして前面に出てこようとはしないロケット・マツさんのリリカルなピアノを、絶妙に引き立たせるのだった。なんかしらんけど、すごい!

 そう感じたのは私だけではなかったようで、後半のステージのMCで窪田晴男さんもほぼ同様の感想を口にされていた。なんと「リリカルなピアノ」というキーワードまでぴったりと。こうしてみると、私の感性も捨てたものではないかもしれない^^;

 後半のステージはshiro。宮原芽映さんは、元祖アイドル(?)ロック・シンガーで、作詞家で、シンガー・ソングライターで、イラストレーターで……という才女。窪田晴男さんは、ご存知パール兄弟のギタリスト、丹波博幸さんはトップ・クラスのセッション・ギタリスト。三者三様のバックグラウンドを持ちつつも、抜群のコンビネーションを見せる。

 イシマツの毒気(ほめてます!)にあてられてどうなることかと思いきや、ご当人たちはいたってマイペース。私も2曲めの「人魚姫はなぜ人間になりたかったか」あたりでペースを取り戻せた感じで、早くもウルウルときた。まあ、MCの窪田さんという最終兵器もあることだから……。

 バランス的には丹波さんのギターの音がやや大きかったような気もしたけれど(途中までモニターの音が出ていなかったらしい)、それもまたよしということで。アコースティック・ギターのアンサンブルも、コーラスワークも、いつものようにすばらしかった。

 アンコールはイシマツのお二人も加えた全員でのセッション。曲は無国籍な昭和歌謡「カスバの女」。……これはさすがにはずしたんじゃないのかな?^^; でも、イシマツとshiroで共通するレパートリーを見つけるのが至難の業だろうというのはわかる。事程左様に、異業種交流会のようなジョイント・ライブだったと言えよう。

2019年8月 2日 (金)

もう1つのルーツに迫ったアルバム

 「『WILL THE CIRCLE BE UNBROKEN(永遠の絆)』みたいなのをやりたかったんですよ」と、やぎたこのやなぎさん。

 先週の土曜日に小室等さんのライブを見に行ったときのことだ。たまたまやぎたこのお二人もいらしていて、CD2枚組の大作アルバム『WE SHALL OVERCOME』(Railway Records 2018)についてお聞きすることができた。

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 やぎたこは、やなぎさん(ボーカル、ギター、バンジョー、フィドル、マンドリン)と辻井貴子さん(ボーカル、ギター、オートハープ、アパラチアン・ダルシマー、アコーディオン)のデュオである。てっきりアメリカン・ルーツ系の音楽ひとすじなのかと思っていたら、『WE SHALL OVERCOME』では、お二人のもう1つのルーツと言ってもいい日本のフォークに真正面から取り組んでいる。

 とにかくゲストの顔ぶれがすごい。いとうたかお、金森幸介、木崎豊、北村謙、佐藤GWAN博、シバ、豊田勇造、中川五郎、長野たかし、林亭、古川豪、村上律、よしだよしこ。URCやベルウッド、エレックなどで活躍した名だたるミュージシャンのみなさんが多数参加している。

 こうした大物ゲストを迎えたホストのやぎたこは、歌に伴奏をつけ、コーラスを入れ、インストのかけあいをし、ときには前面に出て歌い……と大車輪の大活躍をしている。まさにニッティ・グリティ・ダート・バンドの『永遠の絆』に匹敵するような一大セッション・アルバムと言っていい。

 古川豪さんは「アンクル・ピート」を、中川五郎さんは「受験生ブルース」を、林亭は「名古屋まで12キロ」をセルフカバー。アコーディオンやオートハープを加えた新たなアレンジが素晴らしい。

 北村謙さんをフィーチャーした「かみしばい」、いとうたかおさんの「この世に住む家とてなく」、ほとんど武蔵野タンポポ団のリユニオンのような「ミッドナイトスペシャル」も、フォークジャンボリーの頃から歌われ続けている懐かしい曲だ。クロウハンマー・バンジョーにダルシマーやマンドリンが絡む、「かみしばい」のアンサンブルにはハッとさせられる。

 佐藤博さんが歌う「あかんぼ殺しのマリー・ファラーについて」も、とても印象的な曲だ。

 インスト曲は、北村謙さんとやなぎさんがクロウハンマー・バンジョーでデュエットする「Arkansas Traveler」。そしてよしだよしこさんと辻井貴子さんのアパラチアン・ダルシマー・デュオ「dulcimer medley」。

 やぎたこの歌は4曲。やなぎさんが歌う「ラブ・ソング」(加川良)、「ライウイスキー」(朝比奈逸人)。辻井さんの歌う「くつが一足あったなら」(レッドベリー/高田渡)。いずれも先人をリスペクトしたようなまっすぐな演奏で、しみじみとさせられる。

 『永遠の絆』のタイトル曲に匹敵するオールスター参加の大合唱は、「We Shall Overcome」。そして、やぎたこのお二人によるオリジナル曲「旅という生活 生活という旅」でフィナーレ。

 ……以上、駆け足のご紹介で申し訳ない。それにしても、こんなたいへんなアルバムをよく完成までこぎつけたものだ。今度お会いする機会があったら、苦労話の1つや2つも聞かせてもらおう。

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