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2019年5月

2019年5月29日 (水)

書いたからには後には引けない^^;

 5月とは思えないような猛暑も一段落して、ほっとひと息。昨日は三浦光紀さんのお話をうかがいに三鷹まで行ってきた。

 三浦さんは日本のフォーク、ロックの歴史そのものと言っても過言ではないような大プロデューサーである。拙著『ベルウッドの軌跡』(インプレスR&D)でも、その活躍の一端はご紹介することができた。この調子でさらに続編を書きたい、という思いは以前からあったのだけれど、生来の優柔不断もあって、今日までずるずると来てしまった……。そろそろ重い腰を上げなくては!

 そんなわけで、とりあえずの構成案らしいものをお持ちして、三浦さんのご意見をちょうだいしにうかがったわけだ。念のためにと取材用のレコーダーも準備して行ったのが正解だったようで、耳寄りなお話もいろいろと収録できた。ここでは書かないけれど、意外なお名前もどんどん登場して、「あ、そんな人ともいっしょに仕事していたんだ!」と、あらためて驚かされたり……。

 肝心の構成案については、「ずいぶん壮大だねぇ」とのお言葉。いえいえ、思いついたものを全部挙げてみただけで、これから取材をしていきながら、膨らますべきところは膨らませ、削るべきところは削る所存であります。

 なにはともあれ、ここにこうやって書いてしまったら、もう後には引けないだろう。背水の陣と言ってもいい。せいぜい張り切って結果を出さなくては。

2019年5月19日 (日)

筋肉痛はハンドクラフトギターフェスのせい?

 昨日の午前中は、家の周りの草むしり。暑くてそこそこバテたけれど、ゆっくり休んでいるわけにもいかない。土日は手工ギターの祭典、ハンドクラフトギターフェスの開催日なのだった。やっぱこれをスルーするわけにはいかんじゃろと、錦糸町のサンライズホールに向かう。

 今年はブースの数が増えたようで、さらにヒートアップ。ギターやウクレレが多いのは当然として、マンドリンの出品が多かったのが個人的にはうれしかった。Fタイプ、Aタイプ、オリジナル・デザインの変形モデル、ソリッド・ボディのエレクトリック、ナポリ・スタイルのボウルバック……など。よし、全モデルを試奏するぞ!とはりきったのはいいけれど、順番待ちの人気にめげて、一部のマンドリンは断念することに……。

Solidmand

 ありがたいことに、そんな私の様子を染村哲也さんが撮影してくださったので、いただいた写真を貼り付けておく。これはTomihara Mandolin Craftのエレクトリック・マンドリンを弾いているところだと思う。

Dsc09307

 こちらの写真はマンドリンじゃなくて、岩下寛さんのアーチトップ・ギター(L-5風)だけど、これもなんだかんだで試奏の機会を逸して残念…… 。

 とはいえ思った以上につかれていたようで、家に帰ってぐったり寝込んでしまったから、無理しないで正解だったのかも。今朝起きると全身が筋肉痛でしんどい。おそらく試奏のしすぎではなくて、草むしりがたたっているのだろうが……。

 実はWOWOWのボクシング中継を見るために、今朝は未明の内に起きるつもりだったのだが、ちょっぴり寝過ごしてしまった。さすがに4時半起きはつらい……。

 ボクシングを見たあとで朝食。それから庭木の剪定。ハニーサックルのつるが伸びすぎて、通行のジャマになっているようなので、チョキチョキと。花芽を落とすのはもったいないけれど、おかげでだいぶすっきりした。

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 こちらが剪定前。

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 そして剪定後。なんだかんだであわただしい週末であったことよ。

2019年5月18日 (土)

ブルースの誕生について語る

 もともと自分で提案したテーマではあるのだけれど、ほんとに「やっていいよ」と言われたら、急に不安になってきた。なにしろ「ブルースの誕生」である。落語でいえば「芝浜」「らくだ」クラスの大ネタだ。芸の浅い私ごときが、語っちゃっていいのだろうか……?

 17日(金)午後3時半から、麻布十番のスタジオで、FMラジオ「A・O・R」の収録。ワールドミュージック・エディションの1時間枠で、ブルースの誕生についてまとめなくてはいけない。やる前はけっこうドキドキだったけれど、やってみたらわりと面白かったかも。

 実はこの日のために、ポール・オリバーさんの『ブルースの歴史』(晶文社)を読み返したりもしたのだ。以前に読んだときには右から左へ抜けていった記述に目がとまり、「あ、こういうことかもしれない!」と何度も気づかされたりして、なかなか有意義な体験になった。してみると、あれから少しは進歩しているのかもね。

 ワークソング、宗教歌、フィールドハラー、黒人の歌うコモンストック……など、いつもはラジオで流れそうもない音源をいろいろピックアップしてみたので、そういう意味では面白いのではないかと思う。マウンテンマイナーなオールドタイム曲もかかるし。

 放送は、5月23日(木)午後8時から。電波の届く地域の皆様は、ぜひお聴きくださいませ。

2019年5月14日 (火)

ビル・モンローと荒城の月

 思わせぶりなタイトルで申し訳ないけれど、「Blue Moon Of Kentucky」の話になったりするわけではないので、念のため。

 ずいぶん昔の話だが、「題名のない音楽会」というテレビ番組で、司会の黛敏郎さんがドリカムの歌を取り上げて、「歌詞のイントネーションが日本語としておかしい」というような批判をされたそうだ。私はその場面を直接見てはいないのだけれど、新聞かなにかで顛末を読んで、作曲家の発言とも思えないな!と愕然としたのを覚えている。まあ、ナショナリストだった黛さんらしい発言と言えばそのとおり--という気もしないではないのだけれど……。

 日本語に限らず、言葉のイントネーションとは音程の上行、下行の組み合わせ--すなわちメロディそのものである。「正しい」イントネーションそのままにメロディをつけてまともな曲になる可能性はほとんどない。たしかに歌詞に合ったメロディ、合わないメロディというのはあるとは思う。だからといって、いちいちそんないちゃもんをつけるのは野暮というものである。素人さんならともかく、作曲家がそれを言っちゃあおしまいではなかろうか?

 たとえば、滝廉太郎作曲の「荒城の月」に対して、「日本語のイントネーションがおかしい」と批判する人はめったにいないと思うが、試みに歌詞を朗読してみれば、実際のイントネーションとの違いは歴然だ。

 冒頭の「ハルコウロウノ」からして、「春、高楼の」とは聴こえない。

 「メグルサ、カズキ」が「巡る盃」だとは、お釈迦様でも気がつくまい。

 「ムカシノヒカリ」なんて、競争馬の名前かよ?とつっこみたくなる^^;

 もちろん滝廉太郎さんを揶揄したいわけではなくて、歌を書くというのは結局こういう行為である、と言いたかっただけだが。

 おっと、余談が長くなってしまった(余談だったのかよ!)。3月21日に放送されたFMラジオ「A・O・R」のビル・モンロー特集の音源を聴いて、パーソナリティのユキ・ラインハートさんによる「ビル・モンロー」のイントネーションが気になり、それで上記の話を思い出したのだった。たぶんユキさんのイントネーションは、元の英語に近いのだと思う。ところが日本人同士では、まったく別のパターンで慣れてしまっているため、どうしても違和感を覚えてしまうという……。さすがに「こちらに合わせろ」と言うわけにもいかないし(だって向こうのほうが正しいんだから!)、これもまた、なかなかに難しい問題なのだよね……。

 そんなこんなで、以下はそのビル・モンロー特集のオンエアリスト。

  20:02 Toy Heart / Bill Monroe
  20:07 Uncle Pen / Bill Monroe
  20:10 Wheel Hoss / Bill Monroe
  20:15 Watgermelon Hangin’ On That Vine / The Monroe Brothers
  20:17 Tennessee Blues / Bill Monroe
  20:21 Swing Low, Sweet Chariot (LIVE) / Bill Monroe & His Bluegrass Boys
  20:27 Wayfaring Stranger / Bill Monroe & His Bluegrass Boys
  20:32 Fire On The Mountain (LIVE) / Bill Monroe & His Bluegrass Boys
  20:36 Mule Skinner Blues (LIVE) / Bill Monroe & His Bluegrass Boys
  20:39 Blue Grass Breakdown / Bill Monroe & His Bluegrass Boys
  16:42 My Last Days On Earth / Bill Monroe
  16:46 Blue Moon Of Kentucky / Bill Monroe
  16:49 Blue Moon Of Kentucky(Live) / Bill Monroe

 モンロー・ブラザーズの曲から、初期のブルーグラス・ボーイズ、アール・スクラッグスらの加わった時期の録音、グランド・オール・オープリーやビーン・ブロッサムのライブ音源、そして晩年の演奏まで、ひととおり網羅したつもりだ(モンロー・ブラザーズとソロ作の「My Last Days On Earth」以外は、すべてブルーグラス・ボーイズ名義。リストのクレジットがまちまちなのは、ネットのCDデータをそのまま使ったからだと思う)。

 1箇所だけ訂正を入れておくと、放送では「Fire On The Mountain」を「ドック・ワトソンとのセッション」と紹介していたけれど、このセッションにはドック・ワトソンは入っていない。たぶん『OFF THE RECORD volume 2』と混同したのだろうが、こちらは『volume 1』のほうのテックス・ローガンらとの演奏だ。

 ほかにも曲の説明でいくつか気になるところはあったけれど、なにはともあれビル・モンローさまの曲がまとめてラジオで放送されたのはめでたい、ということでご勘弁を……。

 最後の「Blue Moon Of Kentucky」は、三拍子のみのオリジナル録音と、三拍子からアップテンポの二拍子へとリズムが変化する後の演奏との聴き比べという趣向になった。あ! しっかり「Blue Moon Of Kentucky」の話で終わったね。

2019年5月12日 (日)

午後のラジオとシークレット・ライブ

 5月11日(土)午後3時より、渋谷渋谷Smart News社イベントスペースで、music is musicの公開収録風トークとシークレット・ライブ。music is musicは、音楽プロデューサーの牧村憲一さんをフィーチャーしたInterFMの音楽番組である。以前にもシークレット・ライブを何度か企画されていたけれど、今回は新しく立ち上げたオンラインサロンのキックオフ・イベントも兼ねたイベントということだった。

 前半のラジオの公開収録風トークは、牧村憲一、マスヤマコム、Aimee Isobeのみなさんが、トークを交えつつ曲を書けるというDJ形式で進行した。私もいささかラジオに関わっているもので、「なるほどこういう感じで収録しているのか」と興味深く拝見する。まあ、あくまでもそれらしい演出ということで、実際に収録はされていなかったようだけれど……。

Mim01

 後半のシークレット・ライブのゲストは、ギタリストの清水ひろたかさんだった。ガット・ギターとストラト風のエレクトリック・ギターを持ち替えてのソロ・パフォーマンス。1曲だけ歌った以外は、すべてインスト曲だった。バッキングがなくてもリズムがしっかりと聴き取れるのはさすが! 2本のギターは、どちらも自作だそうな。すげー。ストラト風のギターのボディには金箔を貼ってあるそうで、きらきらと輝いていた。音色もきらきら輝いてたんだよな、これが。とくにタッチ・ハーモニックスとか。

Mim02

 終演後は、牧村さんも交えての写真タイム。ネットに上げて宣伝してほしいというお話だったので、仰せのままに。

2019年5月10日 (金)

それでも地球は回る

 小川町のシンコーミュージック別館で、久々の打ち合わせ。なんとか風邪も治まったようで、無難に乗り切れた。天気がよかったのも幸いだったけれど、まだ病み上がりって感じで絶好調とは言えないな^^;

 打ち合わせは、新しいムック本の企画について。うまくまとまれば、わりと面白い内容になるんじゃないかと思う。がんばんべ~。

 出てきたついでに楽器店と書店をチェック。結局何も買わずに帰宅。仕事場のPCを開くとメールが届いていて、明日のコンサートの抽選が当たったという。うれしいけれど、もう一度体調を整えないと……。

2019年5月 6日 (月)

フォークダンスのワークショップ

 一年中正月みたいな生活をしているもので^^;十連休と言われてもあまりありがたみがないのだけれど、今年の連休はヨーロッパの伝統音楽に始まり、ヨーロッパの伝統音楽で終わったような気がしないでもない。4月28日は準地元の白山で、クレズマーとロマの音楽の研究発表会に出席。5月1日の国立博物館をはさみ、5日は金沢文庫で開催されたフォークダンスのワークショップに参加することにした。

 ダンスのワークショップは、イングランドのモリス・ダンス、スペインのガリシア地方のムイニェイラ、フランスのダンスいろいろ、アイルランドのケイリー・ダンスの4つの踊りを一度に学ぶという意欲的な試みだった。ヨーロッパ起源のダンスの比較検討をしたいというのは以前から思っていた。その道のエキスパートのみなさんに直接指導を受けられるとは、願ってもない機会だ。実は風邪気味だったので、なるべく見学に徹しようとは思っていたのだが、やはり身体を動かさないと理解ができない。結局ほぼめいっぱい踊らされてしまった。おかげで、今日は全身がだるい……。

 忘れないうちに、教わったことをまとめておこう(写真はFacebookに上げられていたものを拝借しました)。

イングランド

 バンドを組んで演奏していたこともあるくらいで、モリス・ダンスは比較的よく知っている。とはいえ、これまで踊ったことはなかった。チームでフィガーを作って踊るのが基本(カッコ内は私見。ソロの踊りは「ジグ」と呼ばれるそうだ。ハチロク系ではないアメリカの黒人の踊るジグは、これが起源である可能性もあるのではないか)。すねのところに鈴をつけ、ハンカチやスティックを手に持って踊ったりもする。
 踊りの拍子は、4/4、6/8、9/8が一般的。AメロとBメロに分かれ、Aが8小節、Bが16小節になる場合が多い。Aパートではフィガーを組んでステップし、Bパートにはジャンプなどの見せ場がくる。スティック・ダンスはほとんどチャンバラのようだ。

England2

ガリシア

 ムイニェイラは6/8拍子のダンス。1)デスカンソ(休憩)、2)プント(ステップ)、3)ポルタ(回る)の3つのパートからなる。曲はAメロ、Bメロの繰り返し(--ということは、ダンスのパートと曲のパートがずれていくことになるのかな?)。伴奏の楽器にはガイタ(バグパイプ)が入ることもある。歌とパーカッションのみの伴奏ということもあるようだ。
 ワークショップでは、最初は花いちもんめ方式で2列に向かい合って並び、1)左右に1、2、3キック、1、2、3キックのステップ、2)右足前三拍、右足後ろ三拍、右足前三拍、右左右で足踏み、左右を変えて同じステップを最初から、3)全員で輪になり、両手を上げて(余裕があれば指パッチンも)、右左右、左右左とジグザグにステップしながら回る--という踊りを習った。

Galicia3

フランス

 バルという名のイベントで踊るダンスがいろいろあるそうな。最初に習ったのはブルターニュ地方のアンドロというダンス。列や輪を作るときに、手をつなぐのではなく小指をちょこっと絡ませるというのが面白かった。このあたりで、情報量がオーバーフローしたようで、細かいステップはよく覚えていない^^; バテてきたこともあり、持参のマンドリンでしばらく伴奏に回る。

French1

アイルランド

 アイリッシュ・ダンスは、ソロのステップ・ダンスとシャーン・ノス、グループで踊るケイリーとセット・ダンスの4つに分かれるそうな。ワークショップで教わったのはケイリー。グループでフォーメーションを組んで踊るフィガー・ダンス(ゲール語ではリンカフォーニャ)だ。
 常に左右の足を縦位置に置く独特のステップがアイリッシュ・ダンスの特徴だという。ワークショップでは、4/4拍子のリール(Walls Of Rimerick)と、6/8拍子のダブル・ジグ(Siege Of Ennnis)を教わった。

Irish1

 そんなこんなでまとめ。昨日の今日で、まだ頭の整理がついていないけれど、興味深いのはハチロク系と呼ばれる6/8拍子のリズムが共通して見られること。実際には2ビートの三連のノリというか、タタタ、タタタ……のステップが多用されているようにも感じた。なにはともあれ、パトラッシェ、ワシャ疲れたよ……。

2019年5月 1日 (水)

立体曼陀羅の法悦

 上野の東京国立博物館の特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼陀羅」。東寺講堂の立体曼陀羅を構成する21体の仏像のうち15体が出展されると聞いては、見に行かないわけにはいかんじゃろう。世間様は連休だというし、私が1日くらいサボってもバチは当たるまい。

Tozi01

 個人的なお目当ては五大明王や四天王像だったのだが、帝釈天と記念撮影ができるというのも見逃せない。さすがに人も多く、帝釈天と肩を組んでピースサイン^^Vというわけにはいかなかったけれど(当たり前だ!)、それでもなんとかいろいろな角度から撮影することができた。

Taisyaku1 Taisyaku2 Taisyaku3

 照明が暗い上にフラッシュも禁止なので、モノクロ写真っぽくなっちゃったな。まあ、これはこれでシブくていいか。

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 露出を変えてトライしてみたら、ちょっとだけ色味が出た。帝釈天以外の撮影はできなかったけれど、お目当ての明王や四天王像も間近で見られて、大満足なのだった。

 周りを大きな仏像に囲まれていると、自分が曼荼羅の世界の中に入り込んだような錯覚におちいる。もともとのコンセプトは、いまどきのテーマパークとそんなに変わらないんじゃないかな。

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