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2019年1月16日 (水)

『聴かずに死ねるか!』制作ノート(2)

◆そもそものはじまりは……

 話は2017年11月にまでさかのぼる。

 板橋区の仲宿商店街に、Dream's Cafeという名のロック喫茶があるのをご存知だろうか? ほとんどウェストコースト・ロック専門店と言っていいようなお店だそうだが、このロック喫茶で、2017年11月11日に麻田浩さんのトーク&ライブが開催された。トークのテーマは、長年の友人であるジャクソン・ブラウンとの交流を語るというもの。このお話が「!」の連続で、たいへん面白かったのはもちろんだけれど、ある意味それ以上にインパクトがあったのが、途中で麻田さんがポツリと漏らしたひとことだった。「以前から本を書かないかと言われているんだけど、自分で書く余裕がなくてそれっきりになっている。誰か書いてくれる人がいれば……」

 実はそれ以前から麻田さんの本を書きたいという思いは持っていた。トムス・キャビンが招聘したミュージシャンたち--たとえば、ジェフ&エイモス、ハッピー&アーティ・トラウム、デビッド・ブロムバーグ、ジョン・コーワン・バンドなど--への取材をコーディネートしていただいたりもしていたし、拙著『アメリカン・ルーツ・ミュージック』(アルテスパブリッシング)のときは、二度目の渡米のときの話を中心に、麻田さんのインタビュー記事をまとめさせていただいたこともあった。 その勢いで、これまでの麻田さんの業績をすべてまとめた書籍を出せないかと考えるようになり、実際に企画書を書いたこともあったのだ。

 とはいえ、そもそも麻田さんは名文家として知られている。ご自身が書くのがいちばんというのは正論だろうし、現にそのような噂もちらほらと聞こえてきていた。企画書も通らず半ばあきらめかけていた頃に、この突然の朗報である。あとさき考えずに「やりたいです!」と名乗り出ていた。

 非才の身を棚に上げて、こんなことを書くのもおこがましいのだけれど、事情がよくわかっていない人にテキトーな仕事をされるのだけは勘弁という思いもあった。それならいっそ自分がやって、当たって砕けたほうが諦めがつく(おいおい^^;)。ともあれ、こちらの熱意が通じたのか、終演後にお話をすると、麻田さんもいっしょにやろうと言ってくださった。

 「リットーミュージックの○○さん知ってる?」
 ここで麻田さんの口から具体的な出版社名が出た。

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