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2018年6月

2018年6月21日 (木)

ダニー・クーチ・ファミリーのスペシャル・ライブ

 6月20日(水)午後7時から、Zepp東京で、ダニー・コーチマー&イミディエイト・ファミリーをフィーチャーしたコンサート。なんでもヴィヴィッド・サウンド45周年を記念した「スーパー・ライブ WEST COAST SOUND SUMMIT Vol.1」だとかで、ダニー・クーチのバンドに加えて、豪華ゲストが多数出演した。

 前半のステージは、ゲスト中心のセッションだった。ホスト・バンドを務めたのは、佐橋佳幸(ギター)、Dr.kyOn(キーボード)、小原礼(ベース)、屋敷豪太(ドラムス)の4人。まずこのメンバーでインストを1曲演奏し、そのあとはゲストのシンガーを招いてのセッションとなる。途中からリーランド・スクラー(ベース)、ラス・カンケル(ドラムス)も加わったけれど、ダニー・クーチは最後までなかなか登場せず^^;

 ゲスト・シンガーは出演順に、小坂忠、五輪真弓、中村まり、奥田民生。

 小坂忠さんはキーボードの松任谷正隆さんを連れて登場した。フォージョーハーフの1/2(ハーフ)と紹介されていたけれど、厳密に言えば1/4だったような気がしないでも……。ともあれフォージョーハーフ時代の「ありがとう」にはやられた。佐橋さんのスティール・ギターも聴けたし。

 忠さんの後を引き継いだ五輪真弓さんは、「少女」「You've Got a Friend」という、これまた懐かしい選曲。おまけに歌の説得力が並たいていではない。

 中村まりさんは、自身のパフォーマンス以外にも、小坂忠さんと五輪真弓さんの歌にコーラスをつけるなど、大活躍だった。私のイベントのゲストに来ていただいたりもしているので、ついつい応援に力が入ってしまう^^; 司会の萩原健太さんには、「日本のルーツ・ミュージック界の宝」みたいなことも言われていたし……。

 最後に登場したのが奥田民生さん。ここで、ワディ・ワクテル、ダニー・クーチ、スティーブ・ポステルも登場。さすがの貫禄のパフォーマンスで盛り上げる。

 休憩をはさんでの後半は、ダニー・コーチマー&イミディエイト・ファミリーのステージ。こちらはほとんどセクションと言っていいようなメンバーだ。ジャクソン・ブラウンの「Somebody's Baby」、ウォーレン・ジボンの「Werewolves Of London」などもはさみつつ、思った以上にホットな演奏を聴かせてくれた。個人的にはワディ・ワクテルのギターと、リーランド・スクラーのベースがよかったかな。それと、ワクテルさんの髪型が70年代と代わっていないのはすごいと思う^^b

 終演はほぼ10時かっきり。帰るころには晴れたらいいな思っていたが、けっこう降られた……。東京テレポートからりんかい線で帰宅。乗り換えずにすむのはありがたい。

2018年6月16日 (土)

テープ起こしの秘策はあるか?

 断続的とは言いつつも、4月くらいから延々と続いていたテープ起こしが、やっと片付いた。ふ~。

 説明するまでもないとは思うけれど、「テープ起こし」というのはインタビューなどで録音した人の声をテキスト化する作業のことだ。いまではデジタルのICレコーダーに録音することが多いため、「ICレコーダー起こし」とでもしたほうが実態に即しているのだが、長年の慣習でいまだに「テープ起こし」と言っている。間違っても、カセットテープに向かって「朝ですよ~」と声をかけているところを想像してはいけない。

 さて、このテープ起こしだが、実はなかなかにやっかいなのだ。それ専門の業者もあるにはあるけれど、貧乏ライターはそんなところに頼んでいられない。もっとはっきり書くと、ギャラよりも高くついて足が出る^^; したがって自前でなんとかしなければいけない。

 1時間のテープを1時間で起こせれば理想的だけれど、そこは素人の悲しさ。何度も聴き返さなければならないから、何時間もかかることになる。いちから自分で書いたほうがよっぽど早い^^; いくらやっても終わらないので、どうにかラクをする方法はないものかと、ネットを検索していたら、こんなプログラムを見つけた。

Okosiyasu1

 『Okoshiyasu2』--テープ起こしに特化した音声再生ソフトだそうな。京都弁の「おこしやす」に引っ掛けた名前のようだ。こんなものがあるんだ、とダウンロードしてみた。

 このソフトのいちばんの特徴は、再生速度を1/2~4倍に変更できるところだ。再生速度を1/2に下げれば、それだけ余裕ができてすいすいテキストに落とせる……かと思いきや、とろい私はそれでも追いつかない^^; おまけに再生される声が異様に気持ち悪くて、すぐに音を上げてしまった……。

 では全然役に立たなかったかというとそうでもなくて、再生をいったん中断して、もう一度再生ボタンを押すと、少し前(デフォルトでは3秒前)から再生してくれる。これだけのことで聴き返す作業のストレスが減った。

Okosiyasu2

 おまけにこの操作を任意のキーに割り振れるため、ワープロソフト(エディタ)を使用している状態で画面を切り替えることなく、ワンタッチのキー操作で音声の再生・停止ができるようになった。こう書くとたいしたことないようだけれど、実際に使ってみるとこの違いが大きいのだ。

 おかげで標準速度の再生でも、多少は能率が上がった気がする。それでもずいぶんかかったけどね……。

2018年6月10日 (日)

いきなり父親になる

 父の日の日記を母親の話で始めたところで、世間様から後ろ指をさされることもあるまい。

 私の母親は長いこと入院していたため、夕方になると病院まで見舞いに行くのが日課になっていた。病室で母親の思い出話や説教を聞く毎日は、いま思えば長いお別れをしていたような期間だったのだと思う。

 その日はいつもと様子が違っていて、母は私が近づいても気づかないほど熟睡していた。軽く肩にふれてはみたものの、まったく起きる気配がない。無理に起こすまでもないだろうと思い、椅子に腰かけてしばらく様子を見守ることにした。

 ベッドの横で母親の寝顔をぼんやりとながめていると、声をかけてくる人がいる。隣のベッドの患者さんだ。こちらもかなりの年配のご婦人で、これまでは目を固くつぶったまままったく動こうとしないでいたので、ご挨拶をしたことはなかった。正直、会話ができるような状態であるとも思っていなかった。驚いたことに、そんなおばあさんが話しかけてきたのだ。

 その日はよほど調子がよかったものか、それとも所在なげにしている私に気づいて哀れに思ったものか。ともあれ、話しかけられた以上はお相手をせねばなるまい。連日の見舞いのおかげで老人の身の上話を聞くスキルはかなり上達していたつもりだったし、そのときはそつなくこなせるだろうと思っていた。

 ほとんどの会話は、おばあさんの若い頃の思い出だった。「はぁ」「ほぉ」「そうですか」などと、適宜合いの手を入れる。お父上が戦争に行って苦労したという話になったかと思ったら、突然おばあさんが何かに気づいたような表情になり、こう尋ねてきた。「もしかして……、あなたは私のお父さんでは?」

 老人がいきなりとんでもない事を言い出すのには、母親とのやり取りで慣れていたつもりだったけれど、このときはあまりにも予期せぬ展開だったため、かなりの衝撃を受けてしまった。足元が突然2つに裂けて、突如深淵が現れたかのような……。無下に否定するのも申し訳ないような気がして、かといって調子を合わせる才覚もなく、「たぶん違うと思うんですけど……」 とモゴモゴ答えるのがせいいっぱいだった。そのあとの会話はあまり盛り上がらなかったような記憶がある。

 その後、このおばあさんと話をする機会は訪れなかった。あのとき、しれっとお父さんになっていてもよかったのかも--とちょっとだけ思う。

2018年6月 4日 (月)

麻田浩さんと打ち合わせ

 神保町のリットーミュージックで打ち合わせ。麻田浩さんにもご足労いただき、編集部も交えて、今後の作業について話し合う。

 この日記の熱心な読者(そんな人いるのかしら?)なら、すでにうすうす勘付いていらっしゃったかもしれないが、ここしばらくの間、トムス・キャビンの麻田浩さんの本を出すべくどたばたと駆けずり回っていたのだ。本日のやりとりで、懸案事項にもほぼめどが立ったのでは? まだ道半ばとはいうものの、完成したときの姿がかなり見えてきたような気がする。

 あとは麻田さんに下駄を預けて、少しはのんびりできるかと思いきや、また新たな仕事が発生そうな気配。一部のテープ起こしもまだ残っているしな~……。

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