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2018年2月27日 (火)

ドブロマン外伝

 3月10日(土)のトーク&ライブ「楽器は語る Talk About Roots Music Vol.3」では、ドブロの奏法の発展過程をたどるべく、時間軸に沿って名プレイヤーの音源をいろいろとかけるつもりでいる。すでに選曲は終わっているのだが、選に漏れてしまったドブロ・プレイヤーの演奏にも捨てがたいものが。未練がましく聴き返しているうちに、それだったら宣伝も兼ねてこの日記で紹介すればいいではないかと思いついた。

 最初に断っておくと、以下に挙げるのはドブロの専門家ではなくて、ほかの楽器で有名な人たちばかりだ。ドブロは持ち替えでときどき弾く程度だけれど、とてもいかしたセンスのよいプレイをする。私がいちばん好きなのは、実はこうしたミュージシャンたちなのかもしれないな……。

ノーマン・ブレイク
 Nitty Gritty Dirt Band
 ALL THE GOOD TIMES(United Artists 1972)

Ngdb

 アコースティック・ギターの達人として知られるノーマン・ブレイクだが、マンドリン、フィドル、ドブロといった弦楽器も巧みにこなす。ニッティ・グリティ・ダート・バンド『ALL THE GOOD TIMES>』の冒頭に収められたライブ録音「Sixteen Tracks」のファンキーなドブロ・ソロは、なかなかの聴きものだ。サイド・ミュージシャンというよりは、ゲストとして参加しているような雰囲気だが……。

ラスティ・ヤング
 Poco
 FROM THE INSIDE(Epic 1971)

Poco

 ポコのペダル・スティール・ギター奏者、ラスティ・ヤングも、持ち替えでドブロをよく弾く。ドブロを聴くならこのサード・アルバムがお薦め。1曲目の「Hoe Down」からいきなりご機嫌な音が跳び出してくる。「You Are The One」「Ol' Forgiver」「Just For Me And You」のドブロもいい。

クラレンス・ホワイト
 Country Gazette
 DON'T GIVE UP YOUR DAY JOB(United Artists 1973)

Gazette

 クラレンス・ホワイトにはドブロのイメージはあまりないけれど、ゲスト参加したカントリー・ガゼットのセカンド・アルバムでは、「Teach Your Children」「Winter Wood」の2曲でしっかりドブロでクレジットされている。「Teach Your Children」ではほとんど目立たないが、「Winter Wood」のカウンター・メロディはなかなかにユニークなよいプレイだ。
 ところで、このアルバム・タイトルは、直訳すれば「自分の仕事をあきらめるな」となりそうなので、「ブルーグラスはなかなか儲からないけれどこれからもがんばって続けていくぞ」という健気な宣言かとばかり思いこんでいたのだが、実はこれは英語の成句で、「本業に専念しなよ」というアドバイスになるのだそうな。「夢を見るのもたいがいにしたら」という、よりシビアなメッセージだったのね……^^;

デビッド・ブロムバーグ
 Eric Andersen
 BLUE RIVER(Columbia 1972)

Ericandersen

 セッションマンとしての活躍を経て、ソロでもメジャーな存在となったデビッド・ブロムバーグ。メイン楽器はもちろんギターだけれど、ドブロでもよい演奏を残している。エリック・アンダーセンの名作『BLUE RIVER』所収の「More Often Than Not」のドブロは、さりげないプレイながら、歌のサポートとしては非常に効果的だ。

エリック・クラプトン
 Eric Clapton
 NO REASON TO CRY(Polydor 1976)

Clapton

 アンプラグドの映像を見てもわかるように、クラプトンはドブロ・プレイヤーとしては比較的珍しいスパニッシュ(ラウンド)・ネックのボトルネック派だ。弦高も低めで、普通の押弦も併用する。半分ザ・バンドの作品のようなこのアルバムでは、ほぼ全編でスライド・ギターが聴けるが、カントリー・ゴスペル風の「Innocent Time」や、ディランの「Sign Language」のバックで聴かれるのがドブロの音だろう。

トニー・ファータド
 Tony Furtado
 ROLL MY BLUES AWAY(Rounder 1997)

Tonyfurtado

 スライド・ギターを弾くトニー・ファータドも、バンジョーと同じくらい素敵だ。スライド用のメイン楽器はマーティンO-17のようだが、メタル・ボディのギターの音も入っているし、ドブロ・バンジョー、ナショナル・バンジョーなど、リゾネーター楽器も使っているしということで、どさくさにまぎれて突っ込ませてもらった。ウィンダムヒルにも通じるようなアコースティックな楽器の響き。スライド・バンジョーの音はこんなにも素晴らしい。もっと流行ればいいのに。

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