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2018年1月

2018年1月31日 (水)

アメリカンなフィドル特集

 1月11日(木)に放送されたFMラジオ「A・O・R」のフィドル特集。音源を送っていただけたので、その感想なぞを。

 まず当日のオンエア・リストは、以下のとおり。

  20:02 My Old Man / Jim Kweskin Jug Band
  20:09 Undecided / Stuff Smith
  20:12 G Forces / Stuart Duncan
  20:17 Willie On The Washboard / Queen Ida & Her Zydeco Band
  20:22 Big Mon / Bill Monroe & His Bluegrass Boys
  20:25 Brownies Stomp / Milton Brown & His Musical Brownies
  20:29 Rolling Pin / BeauSoleil
  20:33 Sally Johnson / Mark O’connor
  20:39 Jerusalem Ridge / Kenny Baker
  20:42 Kissimmee Kid / Old & In The Way
  20:46 Voodoo Chile / Darol Anger

 オープニングはジム・クエスキン・ジャグ・バンド(フィドラーはリチャード・グリーン)、2曲めもジャズ・バイオリン……と、やや肩透かし気味(?)にスタートしたけれど、全般的にはやはりブルーグラス中心の選曲。それでもザディコ、ケイジャン、ウェスタン・スイング、ジャグバンド、ジャズ・バイオリンなども混ざって、それなりにバラエティに富んだラインアップになったのではないかと。ほんとは黒人系のストリングバンドも入れたかったけれど、時間の都合で断念せざるを得なかった。

 時間の都合といえば、当初の選曲リストから漏れたのが、ブルース・モルスキー&ボブ・カーリンと、バイロン・バーライン。前者はオールドタイムのフィドル&バンジョーの例ということで、できれば残してもらいたかったところだったが……。結果として、オールドタイムは1曲も入らなかったことになるな^^; まあ、ダロル・アンガーの「Voodoo Chile」(ジミヘンの曲ですね)は、ブルース・モルスキーとのデュオだから、それで許していただけたらありがたい^^;;;

 若干補足をしておくと、マーク・オコーナーの「Sally Johnson」は、師匠のベニー・トマソンらとのテキサス・フィドルのセッション。ブルーグラス・ボーイズ「Big Mon」のフィドルは、ボビー・ヒックス。オールド&イン・ザ・ウェイ「Kissimmee Kid」のフィドラーは、もちろんバッサー・クレメンツだ。

 --というところで、明日は夕方からテックスメックス特集の収録予定が入っている。雪にならないといいけどな……。

2018年1月30日 (火)

アコギマガジン75

 遅ればせながら、「アコースティック・ギター・マガジンVol.75」(リットーミュージック)のご紹介。

Agm75

 私はディスク・レビューを2本書かせていただいただけなのだけれど、何を隠そう、アコギマガジンに載るのはこれが初めてなので、それを記念して……ということで。できれば、これからも末永いお付き合いをいただけることを祈りつつ。

 個人的に面白かったのは、ローデンの特集、スモール・ギターの特集、プリ・ウォー・ギターズ(というブランドがあるんだね!)の取材記事あたり。ジュリアン・ラージ&クリス・エルドリッジのインタビューもよかった。

2018年1月29日 (月)

「楽器は語る」ドブロ編のお知らせ

 トーク&ライブのイベント「楽器は語る Talk About Roots Music」でドブロ・ギターを取り上げる--と宣伝を始めたところ、「またずいぶんとマニアックな!」という反応が返ってきて、どうやらドブロというのはこちらが思っている以上にマイナーな楽器らしい、と気づかされた^^;

 そういうことであれば、ドブロの紹介から始めなくてはなるまい。見たことがないという方のために、アルバム『THE GREAT DOBRO SESSIONS』(Sugar Hill 1994)のジャケット写真の一部を拝借した。ボディに取り付けられた焼肉グリルのような(?)金属の丸いカバー・プレートが、外見上の大きな特徴だ。このプレートの下に、円錐(コーン)状の共鳴器(リゾネーター)が収められている。

Dobro

 ドブロ・ギターは、ボディ内部にリゾネーターを組み込んだリゾフォニック・ギターの一種で、主にスライド奏法のための楽器として知られる。エレクトリック・ギターのような電気的に音を増幅させる技術が確立する以前に、なんとかして音量やサスティン(音の伸び)を稼ぐ手段はないものかと試行した結果、このような楽器が生まれてきたものと思われる。

 レゾナンスに富んだドブロのサウンドは非常に個性的で、いったんハマると抜け出せないような魅力がある。リゾフォニック・ギターといえば、メタル・ボディのナショナルもよく知られているが、いかにもメタリックなトーンのナショナルに比べると、よりウッディな響きが優しい。

 ドブロの持つポテンシャルを最大限に引き出してきたのは、やはりブルーグラスのプレイヤーたちだろう。アンクル・ジョッシュ、マイク・オールドリッジ、ジェリー・ダグラス……といったブルーグラスのドブロ奏者は、独自の洗練されたスライド・プレイを発展させてきた。日本を代表するプレイヤーの1人、小島慎司さんもこの系譜に連なる達人だ。

Again201803

 そんなわけで、3月10日(土)。東京・武蔵小山のLive Cafe Againで、小島さんをゲストにお招きして、「楽器は語る Talk About Roots Music Vol.3」ドブロ・ギター編を開催する運びとなったのは、たいへんめでたい。せっかくの機会なので、ぜひぜひ華麗なスライド・テクニックを間近でご覧ください!

 

【楽器は語る Talk About Roots Music】Vol.3
 DJトーク&ミニ・ライブ

●日時
 3月10日(土)
 開場:14:30 開演:15:30

●会場
 Live Cafe Again
 〒142-0062 品川区小山3-27-3 ペットサウンズ・ビル B1F
 http://www.cafe-again.co.jp/

●Charge
 1,600円

●出演
 奥 和宏(トーク)

●ゲスト
 小島慎司 aka どぶろひくぞう(ドブロ)

2018年1月28日 (日)

「楽器は語る」フィンガーピッキング・ギター編

 バンジョー編に続いて昨年10月28に開催したフィンガーピッキング・ギター編の写真も。

Finger05

 今回のゲストはシンガーソングライターの中村まりさん。とてもまっすぐな人……というか、ルーツ・ミュージックに向き合う姿勢がすてきな人で、私のほうがずっと年上にもかかわらず^^;かねてより尊敬申し上げている。だから出演を快く承知してくださったときは、とてもうれしかった。

Finger14

 前半は、中村まりさんによるフィンガーピッキングの奏法の実演と、ミニ・ライブを中心に。ボブ・ディラン、エリザベス・コットン、ミシシッピー・ジョン・ハート、ポール・マッカートニー、インディゴ・ガールズ、ロン・セクスミス……などのフレーズが次々と飛び出してくる。

Finger09

 中村さんの愛器は、マーティン000-18。60年代製だそうな。このギターはほんとにきれいな音がする。マホガニー・ボディ特有の、やさしく鈴が鳴るような……。

Finger20

 お待ちかねのミニ・ライブでは、今回もマンドリンでちょこっとセッションをさせていただいた(おジャマしてすみません^^;)。ロンサム・ストリングス&中村まりのアルバムから「Fishin' Blues」。珍しくも事前にマンドリンのフレーズをコピーして臨んだのだが、本番ではちょっぴり間違った……。

 そんなこんなで、次回は3月10日(土)のドブロ編。名手、小島慎司さんをお迎えして、こちらもきっと楽しい内容になるのでは……と宣伝^^;

2018年1月26日 (金)

「楽器は語る」バンジョー編を振り返る

 去年から始めたトーク&ライブのイベント「楽器は語る Talk about Roots Music」も、かれこれ3回め。そろそろ告知でもしようかと思っていたところに、タイムリーにもこれまでの映像をまとめたDVDが届いた(中野さんありがとう!)。

 自分の映像を見返すのは恥ずかしかったりするほうなのだが、我慢して見てみたら、なかなか面白かった。こんなに濃ゆいやりとりをしていたのかと、あらためてびっくり。ゲストの熱量もさることながら、お客さんがその会話にしっかり付いてきていらっしゃるところが、またすごい。自分で言うのもおこがましいが、けっこうアタリの企画だったかもしれない^^;

 次回Vol.3の詳細はあらためて書くとして、せっかくなのでこのDVDからキャプチャリングした写真をご紹介したい(一応Vol.3のイベント・ページのリンクを貼っておく)。当日の熱気を少しでもお伝えできたらと思いつつ……。

Banjo01

 Vol.1バンジョー編は、原さとしさんをお迎えして2017年9月16日に開催した。バンジョーの伝道師のような原さんは、バンジョーの話を始めると止まらない^^; そしてその話がめっぽう面白い。さらに、めったに見られない貴重な楽器や資料類もたくさん持参してくださって、これを見るだけでも充分お腹いっぱいになったかも……。

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 左のバンジョーは1880年代のドブソン。近代バンジョーの先駆けとなったようなブランドだ。右もほぼ同年代の英国製チター・バンジョー。私も弾かせていただいたけれど、とても美しい音のする楽器だった。

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 原さんのトレード・マークとも言うべき愛器、1930年代のギブソン・スタイル11を駆使したパフォーマンス。ミンストレル・ショーに始まり、ドン・レノ、ビル・キース、ラリー・マクニーリー……など、さまざまなスタイルを再現するデモ演奏が、またすばらしかった。

Banjo14

 ミニ・ライブの最後には、私も参加させていただいてトイメンシャオの「花火」を。当日合わせのぶっつけ本番だったけれど、個人的にはとても楽しくできた。不躾なセッションの申し出を快く了承してくださってありがとうございました。原さんといっしょに演奏できて光栄です。

Banjo12

 すいません。最後に自分の写真も^^; ニューグラスっぽいリズムを狙ったつもりだったけれど、傍目にはどう聴こえたやら……? ちなみにこのTシャツはレッド・ツェッペリン。

 --というところで、Vol.2フィンガーピッキング・ギター編に続く。

2018年1月23日 (火)

雪の後始末

 昨日の大雪がド~ンと残っていたので、朝から雪かき&庭のメンテナンス。

 いつもならお昼までに始末をつければいいところだが(普段の昼食はおおむね午後1時頃)、正午に打ち合わせが入っていたため、10時半には終えなければならない。おかげでずいぶんとあわただしい作業になった。雪かきだけならまだしも、裏庭のトネリコの剪定にまで手を出してしまったもので。

 よりによってこんなコンディションのときにしなくても……と思われるかもしれないが、これにはいろいろと事情があって……。駐車場の車(所有者はよその人)にダメージを与えないように枝を払うには雪の重みで枝がぐったりなっている間が具合がいいだろうと、以前から大雪が降る機会を待っていたのだ。垂れ下がっているぶん、切るのもラクだし。

Dsc08748;

 こんな風にヘタッているうちに、ビシバシと切りまくる。残念ながらよいことばかりでもなくて、落ちてくる雪を頭から浴びて、びしょ濡れになった^^;

 以前に撮った写真との比較ではあるけれど、ビフォー・アフターはご覧のとおり。ずいぶんすっきりしちゃったな……。

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 ……なんて言っているうちに、10時半を回ってしまった。あせって着替え、11時過ぎに家を出て神保町の出版社へ。なんとか約束の時間に間に合った。ふ~。手が笑ってしまってメモ書きするのに苦労したのは、気づかれずにすんだかな?^^;

2018年1月20日 (土)

アメリカンな真昼のコンサート

 午後から穏やかな良い天気。溝の口まで足を延ばして、洗足学園音大の公演「カントリー音楽 ~アメリカ音楽のルーツを訪ねて」を見てきた。同校の講師である有田純弘さんを中心に、卒業生や現役の学生を集めたセッション・バンドによるフリー・コンサートである。

 楽器編成は、5弦バンジョー、マンドリン、フィドル、ギター、エレクトリック・ベース、ペダル・スティール・ギター……など。途中からボタン・アコーディオン、スネア・ドラムなどが加わった。

 フォスター・メドレー、カーター・ファミリー・ソングから、アイリッシュのフィドル・チューン、ウェスタン・スイング、カントリー、ブルーグラス、フォーク、ロック……など、アメリカン・ミュージックを網羅したようなステージは、有田さんのレクチャーも交えて進んでいく。こんなことを書くとご本人は嫌がるかもしれないけれど、ふとした拍子にまるで引率の先生のような表情になる有田さんがよかった。普段のプロフェッショナルなミュージシャン以外の顔が見られるとは……。

 個人的なハイライトは、有田さんが小寺拓実さんとツイン・バンジョーで弾いた「Dear Old Dixie」。ジャジーなインプロビゼーションの掛け合いがスリリングだった。

2018年1月19日 (金)

2017年のラジオ出演リスト

 昨年のうちにまとめておけばよかったのだけれど、以下はFMラジオ「A・O・R」のワールド・ミュージック・エディションで、2017年に私が関わったアメリカン・ルーツ・ミュージックの特集の一覧。実は、確定申告がらみで支払調書が届いたのを見て、覚書を残しておく気になったのだった。

2017年「A・O・R」ワールド・ミュージック・エディション

  1月26日(木) リゾフォニック・ギター
  3月2日 (木) ピードモント・ブルース
  4月13日(木) アコーディオン
  5月25日(木) フィンガーピッキング・ギター
  6月29日(木) フラットピッキング・ギター
  8月3日 (木) ウクレレ
  8月31日(木) ストリング・ラグ
  9月28日(木) サザン・ロック
  11月9日(木) カントリー・ロック
  12月7日(木) ブルーグラス

 2017年は結局10回。2015年2月から始めて、かれこれ3年近く。ジャンル別、楽器別でいろいろやってきたけれど、そろそろネタもつきてきたような……。まだまだ続けたいというお話ではあるけれど、はたしてどうしたものやら? 何かいいアイデアがあるようでしたら、アドバイスをくださいませ。

2018年1月11日 (木)

時をかけるおっさん

 明け方に見た夢。

 長年にわたって人気バンドのメンバーとして活動している。新作アルバムのために過去へ戻って、10年前のメンバーとレコーディング・セッションをすることが決まった。時間をさかのぼって、かつてのメンバーたちと再会(?)。2回にわたるセッションは順調に進んでいく。10年前のメンバーが、「首にかけているお守りみたいなのは何?」と聴いてきた。「これは放射線の量を測定する装置だよ」と答える。そうか、この人たちは、まだ福島の原発事故のことを知らないんだ。

2018年1月10日 (水)

名人筆を選ぶ?

 テレビのドキュメンタリー番組などで有名作家の仕事場が映ったりすることがあるけれど、それを見るたびに釈然としない気分を味わってきた。

 --というのも、たいていの方がノートPCを使って原稿を書いていらっしゃるように見えるのだ。往年の大作家といえば、万年筆や原稿用紙といった原稿書きのツールにずいぶんこだわっていたイメージがあったので、デジタル時代になっていきなりノートというのには、どうしても違和感がぬぐえない。

 私のような3流ライターでも、文章を書くときはキーボードのタッチが気になってならない。だから新しいマシンを買ってもキーボードだけはお気に入りのものをそのまま使い続けていたりする。まして大作家ともなれば、キーボードの銘柄くらいはこだわってもらわないと世間様に申し訳が立たないというものだ(?)。その気になって探せば、ノートのキーボードよりも使い心地のいいものが、ぜったい見つかるはずなのだから。

 もしノートPCを使いたいのであれば、USBキーボードをつなげたらいいんじゃないだろうか……とよけいなお世話^^; うちのノートPCには、USBキーボードではなくて、PS2のキーボードとマウスをUSB接続できる変換アダプタを取り付けてある。これなら長年愛用のキーボードがそのまま使える(マウスもやっぱりあったほうがいいし)。

 昨年の暮れにメインのデスクトップ・マシンがおシャカになったため、現在はこのノートPCをメインに使っているのだが、LANのケーブルにPS2変換アダプタはもちろん、プリンタ・ケーブルに、外部スピーカー用のオーディオケーブルに……と、どんどんつなげていったら、ものすごい姿になってきた。まあ、ほとんど持ち運ぶつもりはないので、これでOKではあるのだけれど、やっぱりデスクトップ・マシンも新しいのを買いたいな。

 

2018年1月 2日 (火)

チマッとした初夢そして初詣

 1月2日の未明に見た夢。

 船の上で宴会をしている。つまみは、手のひらに乗るくらいのサイズのチマチマッとした重箱が2つだけ。これではあまりに少ない。そこでおかわりをもらいに行くことに。手渡された追加分も、チマッとサイズの重箱が2つだったけれど、気後れしてそれ以上頼めない。

 一方、私は芸者と2人で船で待っている。ふと船底を見たら、板の張り方が間違っているのに気付いた。板が斜めになっているため、チューニングが微妙に狂ってしまう。芸者のおねーさんは気づいていないようだけれど、とても気持ちの悪い音だ。頭にきたので、船の胴体にしがみついて、胴締めと鯖折りでひねりつぶしてやった。

                         

 ……なんじゃこりゃーという初夢ではあった。まったくつじつまが合わなくて。船のチューニングが狂うとどんな音がするのだろう? 最後は乗っていた船と同じくらいの背丈になっちゃうし。……まあ、夢というのは得てしてそんなものではあるけれど。

 これなら1日に見た夢のほうが、まだ縁起がよさげだったかも。こちらは、ミャンマーだかカンボジアだかで一面に広がる緑の枝と天に向かってびっしりと実る黄金色の丸い果実を見る--という内容だったのだけれどね。

 夢から覚めたところで、お雑煮を食べてから初詣。氏神様の天祖神社にお参りして、今年もよろしくとご挨拶。天気が良かったので、そのまま巣鴨のとげぬき地蔵まで足を延ばした。

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