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2017年7月 2日 (日)

いまを歌うということ

 久々の組み合わせということで、会場全体が緊張していたのかもしれない。出だしはお客さんの反応がやけに鈍い気がして、はたしてどうなることやらと一抹の不安を覚えたものの、次第にじわじわと盛り上がったような。

 7月1日(土)、芝公園のメルパルクTOKYOで、あがた森魚&はちみつぱいのコンサート。ベルウッドの45周年と、新作『べいびぃろん』のプロモーションとを兼ねたスペシャル・イベントだ。

 オープニングは、あがた森魚&はちみつぱいで、『べいびぃろん』から数曲続けてお披露目。それから、はちみつぱいだけで懐かしい曲を4曲ほど。ずいぶんと対照的な選曲だったけれど、もしかしたら大半の観客は後者のほうを求めていたのかもしれない。

 「はじめてやる曲です」と言って始めたインスト曲の「ヒッチハイク」から「こうもりが飛ぶ頃」「塀の上で」と続くメドレー。そして渡辺勝さんの歌う「ぼくの倖せ」。こうしたおなじみの曲のほうがとまどいなく受け入れられているように感じられてしまったからだ。それが演奏者にとって本意であったかどうかは難しいところだけれど。

 はちみつぱいの演奏のあとは、再び登場したあがたさんによるピアノの弾き語り。そのときのMCで「過去ではなくていまを歌いたい」と語っていたのが印象的だった。即興風の新曲(?)から「冬のサナトリウム」へと至るこのソロ・パフォーマンスは、この日のハイライトの1つだったのではないか。

 後半のステージは、もう一度あがた森魚&はつみつぱいで、新曲の合間になつかしい曲も取り混ぜて。じわじわと盛り上がっていた会場が一気に燃え上がったのは、アンコールに入ってからだったかもしれない。はちみつぱいの「煙草路地」、あがた&はちみつぱいで「星のふる郷」「乙女の儚夢」「大道芸人(の口上)」「赤色エレジー」のメドレー。これがうけないわけがない。

 いまを歌うこと。過去を懐かしむこと。二律背反するテーマではあるけれど、終わりよければすべてよし、ということにしておこう。ほかの人のことはわからないけれど、個人的にはとても楽しいコンサートだった。

 終演後は、不義理をしている関係者のみなさまにご挨拶。そういえば、サエキけんぞうさんが、渋谷ロフト9で9月19日(火)に「あがた森魚 ベルウッドを語る」というイベントを開催されるそうなので、ここでご紹介しておく。詳細は以下のURLをご参照ください。

  http://hi-hyou.com/archives/6506

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