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2016年8月

2016年8月25日 (木)

スチュアート・ダンカン・インタビュー公開!

 あまりに時間が経ちすぎたため、いまさら感が半端じゃなくて申し訳ないのだが、2月に取材したスチュアート・ダンカンさんのインタビュー記事を、なんとかアルテスパブリッシングのWebマガジンで公開していただくことができた。

  http://magazine.artespublishing.com/web/stuartduncaninterview

 ご存知ない方のためにフォローしておくと、まずスチュアート・ダンカンとはこういう人。

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 この写真は、インタビューの当日に開催されたフィドル・ワークショップのあとのスナップ。ワークショップに参加したみなさんが居酒屋で打ち上げをやっていると聞いて、顔を出してくれたときのものだ。

 スチュアート・ダンカンは、ナッシュビル・ブルーグラス・バンドやゴート・ロデオ・セッションズなどのユニットで活躍するほか、さまざまなミュージシャンのサイドマンも務める当代一の売れっ子フィドラーの1人だ。そのカバーするジャンルは、ブルーグラスのほか、カントリー、オールドタイム、アイリッシュ、ロック、ジャズ……など幅広い。

 長いキャリアのわりには、日本ではまだそれほど知られていないようだけれど、聴かないですませるにはあまりにももったいないすごいプレイヤーだと思う。パンチ・ブラザーズの来日公演を聴いてブルーグラスに興味を持ったというような方は、ぜひこちらのインタビューもご覧くださいませ。

2016年8月23日 (火)

裏表のない人

 裏表のない人--というのは、おおむね誉め言葉なのではないかと思う。少なくとも私個人は、裏表がない……とまではいかなくても裏表が少ないことを、数少ないとりえだと思って生きてきた。ところが昨日寝ようとしていたときに、ふとひらめいてしまった。

 よくよく考えてみれば、「裏表がある」行為には、高度な精神的作業が求められるはずだ。つまり、(他人はいざ知らず)私のバヤイは、そうした能力がないばかりに、結果的に裏表がない人間になっているだけなのではないか? そう考えると、腑に落ちることが多い。長年の経験で、ある程度はごまかせるようになってきたものの、それでも、人の気持ちがわからないだの、コミュニケーション障害だの、自閉症スペクトラムだの、アスペルガー症候群だのと、ぼろかすに言われ続けているものな^^; まだちゃんとした検査を受けたことはないけれど……。

 イヌを見ていると、明らかに裏表のある生き物であることがわかる。するってぇと、私はイヌ以下の能力ってこと? なんだかとりえが1つも残ってないような気分。

2016年8月14日 (日)

ヒアーズ30周年

 ゆるいバンドである。

 メンバー全員がそろうことはめったにない。「メンバー2人集まればヒアーズ」は、まさに名言だと思う。 

 リハーサルもほとんどやらない。昨日も10年前にやって以来と言っていた^^; 「人生にリハーサルはない」も、新たな名言となりそうだ。

 最初はニューグラスのバンドかと思っていたら、いつの間にやらデッド系のジャムグラスに変わっていた。くねくねしたインプロビゼーション・パートが延々と続いたりして、1曲が20分くらいかかることも。

 バンド名の由来をちゃんと聞いたことはないけれど、おそらくティアーズ・フォー・フィアーズが元ネタだろう。これをもじってヒアーズ・フォー・ゼアーズ。こんないいかげんな名前をつけたヤツは誰だ!?

 そんなこんなで、昨日は銀座ロッキートップにヒアーズ・フォー・ゼアーズの30周年ライブを見に行った。30周年とはよく続いたものだが、それでも全然変わってないみたいに見えるところがすごい。「変わっていない」というのは、ポジティブにもネガティブにもとれる言葉だけれど、彼らの場合はそこがいいのだ。リハーサルをしないという言葉からもわかるとおり、はなから完成度を高めることなど考えていないはず。……たぶん。

 久々に初期の頃のレパートリーも聴いたけれど、昔とほとんど変わっていなかったのには驚き、感激もした。30年前にロッキートップに出演したときに出入り禁止になり、今回やっと出禁が解けたとか。そのときの光景が目に浮かぶようだ。マジメな(?)ブルーグラス・ファンが激怒したのかもしれないな。ニュー・グラス・リバイバルやパンチ・ブラザーズも似たような経験をしてきたことを思えば、名誉な話と言えるだろう。

 個々のプレイヤーの技量と、バンドのハチャメチャ感とが違和感なく両立しているところが、このバンドのすごさなのだとあらためて思う。妙に大人になったりせずに、いまのままで40周年を目指してがんばってほしいものだ。

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 開演前のステージ風景。ドラムスにキーボード、マンドリン、エレクトリック・バイオリン、アンプにエフェクトボード……。とてもブルーグラス・バンドの機材には見えない。

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 ステージ左手。テイラーのエレアコにショーバッドのペダル・ステール・ギター。背後にチラリと見えるバンジョーは、1920年代後半のギブソン・スタイル1あたりをコンバージョンした楽器かな?

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 ヒアーズは6人編成。内訳はボーカル、ギター、マンドリン、バイオリン、バンジョー&ペダル・スティール、ドラムス&ベース&キーボード。昨日のステージはめでたくメンバー全員がそろった上に、ゲストのサックスも加わった。

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 ドラムス&ベース&キーボード奏者の高田誠さん。右手でドラムスティック、右足でハイハット・シンバル、左手で鍵盤ベース(シンセ)、左足でバスドラを同時にあやつる。メディアがもっと注目してもいいミュージシャンだと思う。

2016年8月12日 (金)

親指の思い出

 最近の若い人は、足もスリムになっているのだろうか? 以前よりも靴の幅が狭くなっているような気がする。

 いまでは27.0cmでもきつく感じることが多い。かといって、これ以上大きいサイズだと、前後がブカブカになってしまって、フィット感が悪い。昔のような幅広の靴はないものか、と探しているうちにたどり着いたのが、New BlanceのMM440 4Eというモデルだ。これだと26.5cmでストレスなく履ける。

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 いま履いているコンバースがだいぶ傷んできたので、昨日、巣鴨の西友でMM440を買ってきた。通算で3足めかな? 横幅が広いぶん、ややもっさりした外観ではあるけれど、なかなか履きやすいんだわ。とりあえず、今年はこれで乗り切れそうだ^^

 思えば、学生の頃から27.0にするか26.5にするかは難しい選択だった。大きいほうがラクなのだけれど、前後に若干の遊びが生じてしまう。そういえば、27.0にしたおかげで惨劇をまぬがれたこともあったっけな。

 たしか大学生の頃に、山手線に乗っていたときだったと思う。夕方の時間帯で、それほど混んではいなかったのだけれど、おしゃれなかっこうしていた若いおねーさんが、電車の振動でよろけ、2,3歩バックステップして私の靴の先を踏みつけた。

 ハイヒールがズブリとめり込む感触がわかったけれど、幸いなことに足の先のあまったスペースのところで、親指は無事だった。おねーさんはずいぶんびっくりした様子で、大慌てでで謝ってくる。これがまた、とびっきりのかわいい娘だったんだ。年の頃は二十歳前後だったろうか? 「普段はこんなかっこうしないのに、無理してヒールの高い靴を履いたものだから……」みたいなことを言っていたような。その口調やしぐさも、すっごいステキだったんだよ。

 こちらもまだ純情だったので、「大丈夫ですから」と応えるのがせいいっぱい。そのまま遠くへ立ち去るばかりだった。冷静になって振り返れば、「それよりそちらは大丈夫ですか?」と尋ねるのがベスト・アンサーだったかもしれないね。いまだったら、「痛くて歩けな~い!」とか言って、肩を貸してもらっていたかもしれない。 もう1人の女の子と二人連れだったみたいだから、両手に花……。まあ、世の中そんなにうまくはいかんわな^^;

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 そんな純情な大学生だった頃のワシ。いまより澄んだ目をしていた……かな?

2016年8月10日 (水)

家の裏のすきま

 小さい頃、家の裏手のすきまはわくわくするような特別の空間だった。めったに足を踏み入れることもなかったけれど、それだけに日常とは違う異世界の気分を味わうことができた。誰の目も気にしないでぼーっとしていられる場所だったのもよかったのかもしれない。1人でこっそりと訪れては、何をするということもなくぼんやりとすごした。

 あの頃の家はもうなくなってしまったけれど、周りのすきまはまだ残っている。いまでは魔法も解けて、雑草の生い茂るただのやっかいなスペースだ。時間を作って、今日はここの草むしりをした。

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 いつの間にか、またこんなになっていた^^; 暑い夏の間は、できれば放っておきたいところだけれど、そうも言っていられない。ヤブガラシも、ドクダミも、スゲも、シダ類も、まとめてひっこ抜く。許せ。バッタやコウロギがいっぱい跳び出してきた。秋の虫はまだ鳴かないけれど、夏のうちにちゃんと育っているのだな。

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 2時間ほど格闘したら、だいぶすっきりした。右端のシダ類は執行猶予。ユキノシタは最初から残しておくつもりでいたけれど、ほかの植物に負けて元気がない。この先を左に折れると、まだ道は続いている。ガキの頃のようにはいかないけれど、それでもその気になれば、魔法のカケラくらいは拾えるかもしれない。いつの日か、小さな誰かが、またセンス・オブ・ワンダーを味わえるといいね。

 昨日ほど暑くはなかったけれど、それでもかなり汗をかいて、へたばった。今日はこれくらいでカンベンしといたろ。

2016年8月 7日 (日)

そしてジャガイモに

 庭のキノコの観察日記。オニフスベ(推定)の七変化は、まだ続いている。あのあとさらに色が濃くなって、ほとんど全身真っ黒け(というかこげ茶色)になったかと思ったら、今日はいきなり色が抜けて、干からびかけたジャガイモのようになってしまった。

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 なに? このドラスティックな変化……。皮のかさかさした感じまでよく出ている。ほとんど擬態だね。こちらの目をあざむく意図があるとも思えないんだが。
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 その気になったら、だんだんジャガイモの芽みたいなものまで見えてきた^^; この次は何に変身するつもりやら? さすがにそろそろポン!と破裂して、胞子を飛ばす頃かなとも思うのだけれど……。

2016年8月 6日 (土)

パンチ・ブラザーズの夜

 ブルーグラスのコンサートを見て、時代が変わりつつある過程をリアルタイムに体験しているんだ、と感じたことは何度かある。たとえば、ピーター・ローワンwithレッド・ホット・ピッカーズ。レッド・ホット・ピッカーズは日本ツアーのために急遽名乗ったバンド名で、その正体は、アンディ・スタットマン(マンドリン)、トニー・トリシュカ(バンジョー)、ロジャー・メイソン(ベース)というニューヨークの鬼才たちだった(フィドルのリチャード・グリーンは別格扱いで、特別ゲストとして参加した)。

 ピー・ターローワンは、そのあとマーク・オコーナー(フィドル、マンドリン)、ジェリー・ダグラス(ドブロ)、トッド・フィリップス(ベース)をバックに来日したときのパフォーマンスもすごかった。

 さらにサンフランシスコで見たニュー・グラス・リバイバル、2度めの来日となったデビッド・グリスマン・カルテット(最初のクインテットでの公演は見ていない)、ベラ・フレック&フレクトーンズ……。どれも強烈な印象が残っている。

 そしてパンチ・ブラザーズだ。2016年8月5日。ブルーノート東京の1stショー。1日2ステージの3日連続公演だが、チケット代が払えなくて、そのうちの1回しか見られなかった。情けない……。

 ボーカル、マンドリンのクリス・シーリーは、ニッケル・クリークで来日したときに見て以来。あのときは、超絶技巧のマンドリン少年がすっかり青年らしくなっていたのに感銘を受けたものだが、今回はさらに歳を重ねて貫禄がついてきた。バンジョーのノーム・ピケルニーは、ジョン・コーワン・バンドで来日したときに、まだ若いのにバンド全体を取り仕切っている姿に輝かしい未来を感じた。クリス・エルドリッジは、インファマス・ストリングダスターズでギターを弾いていた頃から注目に値した。早い話が、ものすごいミュージシャンの集合体だ。

 自由席のチケットだったけれど、幸いなことにステージから2列めの席に座ることができた。やや脇のほうとはいえ、クリス・シーリーの姿がよく見える位置だ。おかげで細かい指の動きもよくわかった。

 ステージにはコンデンサー・マイクが1本だけ。初日&2日めのステージの様子はネットでもチェックしていたので、驚きはしなかったものの、それでもインパクトはかなりのものだった。ブルーグラスのライブで近年よく見られるこのオールド・ファッションなスタイルを、パンチ・ブラザーズも採用していたとは……。楽器もプラグインしていない完全な生音で、すべてのボーカルと楽器の音(ウッド・ベースだけは例外)を1本のマイクでまかなっていた。そんなに単純なアンサンブルでもないのにな。

 いろいろ見方はあるだろうとは思うけれど、やはり彼らはクリス・シーリーのボーカルをフィーチャーしたバンドなのだと感じた。シーリーのマンドリンも、もちろんブルーグラスの要素は残っているものの、歌をサポートする伴奏を第一義に考えている。弾き語りでも充分いけそうなスタイルで、これはなかなかに刺激的だった。自分でもいろいろ試してみたい気分になった(ん? いい度胸してるなって?)。

 歌をメインにすえたストリングバンド・ミュージックとしては、おそらく当代随一。とはいえ、この音楽でブルーグラスの編成である必要があるかどうかについては、正直よくわからない。これからしばらく長考してみたいと思う。

 実は、メンバーのインタビューができないかと思って少し動いてみたのだけれど、私の実力不足で実現できなかったのは残念だ。まあ、実現したらしたで、クリス・シーリーさんの本音を聴くのはたいへんだったかもしれないけれど……。

2016年8月 4日 (木)

ソフトボールからウズラの卵へ

 月曜日に見つけたキノコの様子がどんどん変化している。最初は表面が真っ白だったのに、4日めの今日は、まだらに色がついて、まるで巨大なウズラの卵のようだ。

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 近づいてみると、なかなかにえぐい^^; ゴジラの卵もかくやという感じ?

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 あの真っ白だった面影はどこにもない。オニフスベだとすると、こうなってしまったらアンモニア臭がきつくて食べられないそうな……。

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 周りの様子も撮っておいたほうがいいかな? この距離で見ると、ほんとにウズラの卵っぽいのだった。

2016年8月 1日 (月)

ソフトボール大の……

 庭に珍しいものがあると言われて出てみると、つくばいの前面の砂利のあたりに、真っ白なソフトボールのようなものが。どうやらキノコの一種らしい。柄の部分は見えない。丸い子実体だけちょこんと顔を出している。

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 もしかしたらオニフスベという種類かな? わりとポピュラーなものらしく、食用にもなると書いてある^^; うまくはないそうなので、食べずに放っておこう。

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 別の角度からもう1枚。あばたもあるけど、ほんとにソフトボールみたいだ。

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 こちらは玄関脇で見つけたセミの抜け殻の写真。小さな庭なのに毎年律儀に巣立ってくれてありがとう。庭木にとってはありがたくない害虫なのかもしれんけど、まあ、固いことは言わないで……。

 曇り空だったので、ついでにモッコウバラの剪定もしようかと思ったら、始めたとたんによく晴れてへたばった。午前中で撤収して、午後からは原稿書き。仕事もしないと。

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