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2016年8月14日 (日)

ヒアーズ30周年

 ゆるいバンドである。

 メンバー全員がそろうことはめったにない。「メンバー2人集まればヒアーズ」は、まさに名言だと思う。 

 リハーサルもほとんどやらない。昨日も10年前にやって以来と言っていた^^; 「人生にリハーサルはない」も、新たな名言となりそうだ。

 最初はニューグラスのバンドかと思っていたら、いつの間にやらデッド系のジャムグラスに変わっていた。くねくねしたインプロビゼーション・パートが延々と続いたりして、1曲が20分くらいかかることも。

 バンド名の由来をちゃんと聞いたことはないけれど、おそらくティアーズ・フォー・フィアーズが元ネタだろう。これをもじってヒアーズ・フォー・ゼアーズ。こんないいかげんな名前をつけたヤツは誰だ!?

 そんなこんなで、昨日は銀座ロッキートップにヒアーズ・フォー・ゼアーズの30周年ライブを見に行った。30周年とはよく続いたものだが、それでも全然変わってないみたいに見えるところがすごい。「変わっていない」というのは、ポジティブにもネガティブにもとれる言葉だけれど、彼らの場合はそこがいいのだ。リハーサルをしないという言葉からもわかるとおり、はなから完成度を高めることなど考えていないはず。……たぶん。

 久々に初期の頃のレパートリーも聴いたけれど、昔とほとんど変わっていなかったのには驚き、感激もした。30年前にロッキートップに出演したときに出入り禁止になり、今回やっと出禁が解けたとか。そのときの光景が目に浮かぶようだ。マジメな(?)ブルーグラス・ファンが激怒したのかもしれないな。ニュー・グラス・リバイバルやパンチ・ブラザーズも似たような経験をしてきたことを思えば、名誉な話と言えるだろう。

 個々のプレイヤーの技量と、バンドのハチャメチャ感とが違和感なく両立しているところが、このバンドのすごさなのだとあらためて思う。妙に大人になったりせずに、いまのままで40周年を目指してがんばってほしいものだ。

Dsc08361

 開演前のステージ風景。ドラムスにキーボード、マンドリン、エレクトリック・バイオリン、アンプにエフェクトボード……。とてもブルーグラス・バンドの機材には見えない。

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 ステージ左手。テイラーのエレアコにショーバッドのペダル・ステール・ギター。背後にチラリと見えるバンジョーは、1920年代後半のギブソン・スタイル1あたりをコンバージョンした楽器かな?

Heres1_2

 ヒアーズは6人編成。内訳はボーカル、ギター、マンドリン、バイオリン、バンジョー&ペダル・スティール、ドラムス&ベース&キーボード。昨日のステージはめでたくメンバー全員がそろった上に、ゲストのサックスも加わった。

Heres2

 ドラムス&ベース&キーボード奏者の高田誠さん。右手でドラムスティック、右足でハイハット・シンバル、左手で鍵盤ベース(シンセ)、左足でバスドラを同時にあやつる。メディアがもっと注目してもいいミュージシャンだと思う。

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