« 音楽フェス騒乱考 | トップページ | ギター談義に花が咲く »

2016年6月26日 (日)

アイリッシュ・ギター入門講座

 本屋B&Bというお店は、ビールが飲める書店だそうな。おまけにインストアのイベントも連日企画しているという。面白い!

 25日(土)の午後に、下北沢の同店でアイリッシュ・ギターの講座が開催されると聞いて、出かけてみることにした。主催はおなじみアルテスパブリッシング。講師はおおしまゆたかさん、司会はトシバウロンさんという名コンビ(?)。ゲスト講師はアイリッシュ・ギター奏者の長尾晃司さん。

 前半は長尾さんが、実演を交えながらアイリッシュ・ギターの基礎について紹介した。チューニングの種類、コード・バッキングのやり方、ジグのピッキング、ギターのブランドなど。

 休憩をはさんだ後半は、おおしまさんが音源をかけながら代表的なプレイヤーを紹介し、長尾さんの実演でそれぞれのプレイヤーの特徴を語る。これがなかなか面白くもあり、示唆的でもあった。

 以下は紹介されたプレイヤーに関する個人的な覚書。

デイビー・グレアム

 いきなりイングランドのギタリストが出てきたのでびっくりしたが、アイリッシュでよく用いられるDADGADチューニングの元祖ということで取り上げたようだ。ここでいきなりおおしまさんに、「デイビー・グレアムが最初でいいんだよね?」と、振られて面食らう。どうやら休憩時間にご挨拶にうかがったのがいけなかったようだ。いまいち確信が持てなかったので、「スコットランドではディック・ゴーハンが……」みたいな話をしてごまかす。

 とはいえ、デイビー・グレアム → バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンというDADGADの流れがあったのは確かで、おおしまさんもおっしゃっていたけれど、DADGADはアイリッシュのプレイのために考え出されたチューニングではない。……と、ここでちょっとしたアイデアがひらめいてしまったのだが、これはそのうちふくらませて1冊の本にまとめたいと思う(できれば^^;)。

ポール・ブレイディ

 アイリッシュ・チューンにギターの伴奏をつけた最初のプレイヤーと言える人。シンガーとしての存在感が圧倒的ではあるけれど(ポールさんのコンサートを見ていたら涙が止まらなくなったことがある)、ギターやマンドリンもほんとにうまいんだ。レギュラー・チューニングで弾いていると紹介されていたけれど、ステージでは2本のギターを並べて曲によって使い分けているので、おそらく2つのチューニングを併用しているはず。

ミホール・オドンネル

 個人的に大好きだったボシー・バンドのギタリスト。アイリッシュ・ギターが進化したいまとなっては地味なスタイルではあるけれど、それでもなんかいいんだよな~。この人が妹のトリーナさんといっしょに来日したときのステージを見られたのは幸いだった。

 アイリッシュのギタリストには珍しく、ジグをダウン・アップのオルタネート・ピッキングで弾く(アイリッシュのスタンダードはダウン・アップ・ダウン、ダウン・アップ・ダウンのくり返し)と紹介されていた。ちなみに私も、ジグはオルタネート・ピッキングで弾く派。これでダイナミクスをつけると、なんか血が騒ぐんだよな。

ジョン・ドイル

 ソーラスのコンサートでこの人がギターを弾いてるところを目の当たりにできたのも、個人的には貴重な体験だった。まぎれもないアイリッシュ・ギターの革新者だったと思う。ドロップDチューニングの使い手なのだが、まるでDADGADを使っているかのような変幻自在のコード・ワークをする。ステージ・アクションもかっこいいんだ!

ドノ・ヘネシー

 この人は、ルナサで来日したときに見てないのだよね。いまさらながら見ておけばよかったな~。ベーシストがいるバンドだったのでギターの役割が変わった、という解説が面白かった。まあ、当然といえば当然の話なのだが。

スティーブ・クーニー

 オーストラリア人のアイリッシュ・ギタリスト。この人はリアム・オメンリーといっしょに来たときに見たんだっけな? ガット・ギターでものすごくパワフルな演奏をしていたのが強烈な印象だった。

ジム・マレー

 この人もガット・ギターを弾く。一時アイリッシュのギタリストの間でガット・ギターを弾くのが流行ったことがあったとか。へ~、そうだったのか~。

デニス・カヒル

 アメリカ人のアイリッシュ・ギタリスト。マーティン・ヘイズとのデュオで知られる。コードの数の少ない、ニュー・エイジ・ミュージックのような独特の浮遊感のある伴奏をする。これがめちゃくちゃいかしてる。この人もガット・ギターを弾くと紹介されていたけれど、私が見たときはマーティンのドレッドノートだったような。サウンド・チェックのときにブルーグラスのリード・ギターを弾いていたのにはびっくりした。やっぱそっちもバリバリ弾ける人なんだ!

ジョン・ブレイク、ドーナル・クランシー

 この2人は、今回初めて聴いた。最近アイリッシュ聴いてないからな。ちょっと反省。

« 音楽フェス騒乱考 | トップページ | ギター談義に花が咲く »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アイリッシュ・ギター入門講座:

« 音楽フェス騒乱考 | トップページ | ギター談義に花が咲く »