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2016年5月12日 (木)

真田丸「上洛」

 NHKの「大河ドラマ」を面白いと思ったことはあまりないのだが、いま放映している「真田丸」には、ついうっかりとハマってしまった。戦よりも外交や諜略に重きを置いているようなところに惹かれるのだな、きっと。

 7日に放送された第18回「上洛」も、天下人の思惑に翻弄される真田の悲哀に思いをはせるべきところだったのかもしれないけれど、それよりも豊臣秀吉の手腕にただただ感心させられてしまった。

 対立が続いてきた徳川、真田の間に格差のある同盟関係を成立させることで、両者間の争いを収めただけでなく、バルカン半島のように不安定だった信濃の情勢を一気に安定化させることに成功した。格の違いを明らかにすることで徳川の顔を立て、その一方で、所領安堵と大名への取り立てで真田にも花を持たせる。こうして周辺の勢力をも含めた力の均衡が生まれ、結果的には来るべき対北条戦の布石まで打ったことに。まず完璧な統治策と言っていい。

 ドラマとしての展開もよくできていて、大名にすると言って真田を上洛させ(ここで長男の真田信幸が「大名でもない父上が」と大事なことなので3回言っていたのが効いてくる)、いったん冷遇した上で持ち上げ(石田三成が難癖をつけた献上品の毛皮を羽織って現われる秀吉、という演出も)、最後通牒を突きつけてふたたび叩き落す。反発する気力を根こそぎ奪うようなやり方で、さしもの真田昌幸もぐうの音も出なかった。粗略な扱いに心を痛めた息子の真田信繁(幸村)が「恫喝」にくることまでも、あらかじめ見越していたかのような鮮やかなカウンターアタックである。秀吉すげ~。

 これだけ複雑な状況をすっきりとわかりやすく書く脚本家の力量もすごいと思う。伏線の張り方も巧みだし、ちょっと見直した^^;

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