« 正義のヒーローここに登場す | トップページ | ドタバタ確定申告 »

2016年3月 7日 (月)

出演者が不明なコンサート

 出演者は当日会場に着くまで秘密。会場も数日前まで秘密。早い話が、何をやるか教えないけれど、音楽のライブをやるから来ておくれというイベントである。たとえて言うなら、シェフのおまかせの特別コース料理みたいなもので、これでしょーもないものを出してきたら、「店主を呼べい!」という事態になりかねない。行くほうはもちろん、呼ぶほうもなかなかにスリリングなコンサートだったと言えるのではないか?

 3月6日(日)午後4時から、渋谷の某所で、「Music is Music」と題する出演者不明のマジカル・ミステリーなシークレット・ライブ。うかつなことに私は今回初めて知ったのだが、すでに数回開催されているそうな。

 入場料は500円。観覧希望者はネットで事前に登録する。事前に出演者は告知されないけれど、厳選された良質な音楽が提供されるというふれこみだ。いつもは見ないようなミュージシャンを予備知識なしに見る。今回に限っての印象ではあるが、ある種のプロモーション的な要素もあるコンサートなのではないかと感じた。

 こうした試みに興味を持ちそうな固定の聴衆を確保して、毎回さまざまなミュージシャンを紹介し、それによって新たな音楽のムーブメントを仕掛ける。告知には既存のメディアを使わず、ネットでの情報拡散に頼る。--そんな風に推測したら、なかなかに興味深いイベントのように思えてきた。

 この日のコンサートは、古代ギリシャの巫女を思わせるような貫頭衣姿の女性たちのアカペラ・コーラスで始まった。いきなり観客席のうしろから登場したメンバーは、歌いながらステージへ。よく見ると、全員裸足である。

 グループ名はカントゥス。ルネッサンス期の歌や、クラシックの曲などを無伴奏で歌う9人組だという。初めは5人のメンバーで、宗教歌やイタリアの古謡を。それから坂本美雨さんをソリストに迎え、フル・メンバーでバック・コーラスをつけた。

 坂本さんは「星に願いを」「虹の彼方に」といったスタンダードや、アメリカン・トラッドの「Shenandoah」、そして3月11日からネット配信限定で発売するという鎮魂歌(レクイエム)「pie jesu」を披露した。

Cantus1

 ここで前半のステージは終了。休憩をはさんだあとの後半は、コトリンゴさんが登場。ピアノと鍵盤ハーモニカを駆使したソロの弾き語り。さらにはカントゥスのコーラスを加えた圧巻のパフォーマンスも。

 前半のアカペラなステージは、正直ネコに小判という感じで、あまりピンとこなかったけれど、後半のコトリンゴさんのステージは、パワフルな演奏でめちゃくちゃよかった。とくに「ツバメが飛ぶうた」などのカントゥスとのコラボレーションには、ガツンと脳天を直撃された。こうしてみると、アレンジの力はやはり大きいのだな。

 エンディングは、出演者全員参加のアカペラで「キラキラ星」。こうして出演者がみな女性という、個人的にはおそらく初体験のコンサートは終わった。コトリンゴさんの曲をもっともっと聴いてみたくなったから、イベントの趣旨としては大成功……かな?

« 正義のヒーローここに登場す | トップページ | ドタバタ確定申告 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

こんにちは♪
 
おぉ、ミステリーツアーのようなコンサートですね。
主催者も観客の方も賭けのような感じですが
そこは何度も開催しているのですから
間違ったことにはならないのでしょうね。
 
いいなぁ。
機会があったら行ってみたいものです。

>花mameさん

つきつめてみれば、
主催者の信用だけで成り立っているようなコンサートですよね。
まあ、それだけの実績のある方がやってらっしゃるのですが……。

こちらで様子がわかるようですので、
興味があるようでしたらご覧くださいませ。

  http://www.musicismusic.jp/ja/index.html

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 出演者が不明なコンサート:

« 正義のヒーローここに登場す | トップページ | ドタバタ確定申告 »