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2015年7月 3日 (金)

アイルランド大使館の饗宴

 アイルランド大使館公邸でのイベントと聞いて、はたしてすんなり入れるものか心配していたのだが、要所要所に係の方が配置されていて、道案内をしてくださるは、ドアを開けてくださるは。非常にスマートな対応で、ストレスなく会場までたどり着くことができた。さすがの計らいと言うしかない。大使館をあげての歓迎ムードがよく伝わってきた。

 おおしまゆたかさんの著書『アイルランド音楽 碧の島から世界へ』(アルテスパブリッシング)の出版記念イベント。楽器の実演もまじえたアイリッシュ・ミュージックのレクチャーとセッション・パーティという、至れり尽くせりの企画。おまけにアイルランド大使館が全面協力となれば、最初からほぼ成功は約束されたようなものだ。

 おおしまさんの講演は、プランクシティ、ボシイ・バンド、デ・ダナン、チーフテンズなど、アイリッシュ・トラッドを代表するバンドを順に紹介するというものだった。生演奏を担当したメンバーは、ジョンジョン・フェスティバルの3人(フィドル、ブズーキ、バウロン)に、野口秋生さん(イリアンパイプ)、長尾晃司さん(ギター)を加えたユニット。これ以上望みようがないような顔ぶれと言っていい。バンド全体での演奏はもちろん、パートごとの演奏もピックアップして聴かせてくれるなど、全体の構成もよく練れたすばらしいものだった。それぞれのバンドの演奏スタイルの再現もよかったけれど、最後に演奏されたジョンジョン・フェスティバル自らの演奏が際立って素晴らしかったのは、当然といえば当然か。

Planxbothy

 --というところで、会場にいらっしゃった人にはわかる(しかわからない?)自撮り写真。昨日はカメラを持っていかなかったので、代わりにこれを貼り付けておく。私が持っているくらいだから、「日本に10枚くらいしか入ってない」なんてことはないと思うよ、おおしまさん^^;

 一箇所だけ気になったのは、「6弦3コースだったギリシャのブズーキを改良して8弦4コースのアイリッシュ・ブズーキが生まれた云々……」というくだり。講演終了後に、僭越ながらおおしまさんにも直接申し上げたのだが、たしかに6弦3コースの楽器もあるけれど、ギリシャでも主流はやはり8弦4コースのはず。サイズもいろいろなものがあるので、スケールもことさらに長くなったわけではないのでは……。そんな話をしている中で、デ・ダナンのアレック・フィンさんが3コースの(ギリシャ式)ブズーキを使っていたことを思い出したりもして、ちょっぴり懐かしくなった。あれはほんとに珍しい楽器だったな。

 講演のあとは、いよいよパーティ・タイム。アイルランド大使館が用意してくださった、豪華な料理と、たくさんの飲み物。この饗応にはあらためて驚かされた。アイルランド大使ご本人のスピーチまであったし、正直、ここまで本気で歓迎していただけるとは思っていなかったよ。これには来場者一同感激(したはず)。

 それでは遠慮なく! ギネス・ビールとワインを飲み、料理を片っ端から食べしているうちに、オープン・セッションが始まった。来場者も含めて楽器が弾ける人は誰でも自由に参加できるという、アイリッシュ・パブを思わせるような粋な演出だ。セッションがあると聞いては首を突っ込まないわけにはいかないので、私もマンドリン(ギブソン・スタイルA)を持って行ったのだが、やっぱりアイリッシュのセッションは難しい……。ブルースやブルーグラスと違って、曲を知ってないとどうしようもないからね。しょうがないからコードを探りつつ、適当にお茶をにごさせてもらった^^;

 午後9時にセッションは終了。パーティもお開きに。あっという間の3時間だったけれど、イベントの進行もスムーズで、信じられないほど楽しい時をすごせた。出演者とアルテスのスタッフの皆様にはお疲れさま。そして、Thank you Ireland!

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