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2014年10月16日 (木)

カポタスト遍歴を語る

 カポタスト(カポ)はなるべく使わないようにしている。演奏性を考えてのことではなく、見た目を気にしているわけでもなく、いちいち付けたりはずしたりするのがめんどうなのと、よけいなものを持ち歩きたくないのと、うっかりなくしてしまいそうなのがイヤなのと……。要するに、ご先祖様からうけついだものぐさな性格が理由なのだった。なんて言いつつ、ボーカルのキーの関係で1曲だけカポを使わざるを得ない曲が出てきて、結局持ち運ぶはめになっていたりもするのだが……。

 ……と書いてみたけれど、カポをご存知ない方には何のことやらさっぱりわからんだろう。カポというのは、ギターのような弦楽器で使う小物で、機械的にフレットを押える(セーハする)ことで全体の音程を上げる機能を持っている。なんて文章で説明するよりも、実際の写真を見ていただいたほうが話が早いだろう。

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 ギターのネックの2フレットにカポっと装着されているのがカポだ。カポで2フレットを押えることで、楽器全体の音程が1音上がる。この状態で、Cのコード・フォームを押えれば、1音上のDコードの音が鳴る。左手の指使いはそのままに、カポを使うことで曲のキーを自在に変えることができるという寸法だ。

 バンジョー、ブズーキなど、ギター以外の楽器でもカポを使用することは多い。三味線にも似たような発想の道具(「移動さわり」っていうのかな?)があるのを教えてもらったときには、ずいぶんと感動したものだ。

 --というところで、以下は我が華麗なる(?)カポ遍歴。

 最初に使ったのは、ゴム式のカポだった。いまは持っていないため、写真が載せられないのだけれど、帯状のゴムをネックに巻きつけ、ゴムの収縮力を利用して弦を押えるという仕組み。操作が手軽な点は良いのだが、弦を押える力がいまいち弱かったのと、耐久性に難があったのとで、別れることに。

 次につきあったのが、ジム・ダンロップのトグル・アクション式。これも写真がないのだが、このカポは、ヒモの先に付いた棒を金属の爪にひっかけてパタンと倒すことで弦を押えるという、なんで固定されるのかいまだによくわからない独特の構造をしていた。軽くて手軽な点はよかったのだが、もうひとつ信頼感が生まれなくて、次第に疎遠に……。

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 確実に押えることを考えたらやはりネジ式が一番だろう、ということで選んだのがこのカポ。万力の要領で弦を固定する。日本製でたいへん丈夫。何年経ってもピンピンしている。スティール製で重たく、やや無骨な印象なのが難^^;

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 同じネジ式でも、ぐんと洗練された印象なのが、このPaige。アルミ製で軽量。なにより音色がナチュラル! --ということで長年にわたって愛用してきたのだが、弦を押えるゴム(?)の部分が劣化して壊れてしまった。ここだけ換えパーツがあればほしい~。

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 いかにもゴツい、バネ式のカイザー。巷の評判もよく、ステージでの使用例も多数ということで、正妻のPaigeに隠れて、お試しで購入。たしかに機能的にはすばらしいのだが、あまりにもバネが強力すぎて、握力のない私には装着するだけで一苦労--という難物だったため、使用を断念^^;

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 これまたユニークな構造のG7th。閉まる方向にしか動かない仕組みになっていて、軽く押えるだけで、かっちり固定される。開きたいときには角に出っ張っているレバーを操作する。これはまったく力がいらない。機能的にも悪くないので、これからもしばらくつきあってみようかと思っている。

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 最後は、日本語で書くとなんとなく物騒な響きのシャブ。これはテコ式って言うのかな? ネジの力ではなくて、下のテコの部分をパコンと起こすことで止まるという、やはり原理がよくわからないシロモノ^^; アルミ製で軽く、音色もよい感じなのだが、ネジの調整が難しく、うまく弦を押えられないことがある。もう少し研究してみないと。

 --というところで、いろいろつきあってはきたけれど、いずれも帯に短し、たすきに長し……。結局、うまく使いこなせないが故にカポ嫌いになったのかもね。

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コメント

こんばんは☆
 
むか〜し、見たカポは こんなしっかりしたものじゃなかったような・・・
やっぱり プロの使うものは違うのですねえ。
 
楽器に使う道具と言うより
何だか 大工道具などにも見えて来たり。
万力に似てるのかなぁ。
 
楽器には とんと疎いので
カポの詳しいことは知りませんでしたが
今回の記事で わかりましたよ〜 ありがとうございます ♪

>花mameさん

カポタストはどんどん進化しているようです。

ゴム式のカポいまもあるんでしょうけど、
あのゴムをビヨ~ンと伸ばしてネックに巻きつけるスタイルも
ほのぼのとした感じで私は好きですよ。

ネジ式のカポは、ほとんど万力ですよね~。
あまり華奢だとうまく押えられないし、
あまり重いと音色への影響が大きそうだし、
なかなかに悩ましい問題ではあります。

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