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2014年10月

2014年10月27日 (月)

愛と平和と音楽の2日間

 25日(土)、26日(日)と恵比寿ガーデンプレイスの音楽フェス「ピーター・バラカンズ・ライブ・マジック!」に参加。土曜日は「ここはウッドストックか!」と言いたくなるくらい、人・人・人のカオス状態で、正直かなりまいったけれど、日曜日には少し落ち着いたようで、なんとか音楽を聴くことに専念できた。それでもず~っと立ち続けだったから、かなり肉体的にはしんどかったが。個人的な感想としては、あの会場の規模なら日曜日の入場者数くらいのほうがありがたい。運営側にはまた別の考えがあるかもしれないけれど。

 --というところで、個々のミュージシャンのレポートは雑誌で書かなければならないから、以下はごく個人的なできごとのみ。

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 土曜日は開演の少し前に到着。会場のガーデンホールの前には、もう入場を待つ長蛇の列ができている。予想以上の出足に対応が追いついていないような様子。この時点で、すでにイヤな予感はした^^;

 関係者の受付で無事に事前登録の確認をしてもらい、リストバンドを受け取る。このときにドリンク代を徴収されたのはいいのだが、ドリンクチケットの代わりに渡されたのはロビー(関係者オンリーのエリア)のパス。違和感ありありだったので、「なにこれ?」みたいなことをもごもご言うと、「間違いでした」とパスを引っ込められた。結局お金だけ払ってドリンクチケットはもらえず。そのときは勝手がよくわからなかったので、そういうものかとも思ったのだけれど、あとで考えると、やっぱり何かの手違いだったみたいだな。それだけ現場も混乱していたということだろう。ちなみに日曜日は、ドリンクチケットもロビーのパスもフツーにもらえた。

 ライブのステージはホールとルームの2会場でほぼ途切れなく、さらにラウンジでもときどきライブのプログラムが組まれている。全部見るのは不可能だけれど、なるべくたくさん見ようということで、かなり無理をした。あまりの人だかりで出店での食事はあきらめて、夕食は会場近くのハンバーガー店のお世話になる。なんとか終演までねばり、疲れた足を引きずりつつ帰宅。

 2日めは、中村まりさんのライブに間に合えばいいやと、ゆっくり出かけることにした。そして最大の難関だった濱口祐自さんとタロー&ジョーダンの完全バッティングをなんとか乗り越え、フェスはいよいよ終盤へ。フィナーレのジェリー・ダグラス・バンドを迎えたときには、かなりの充実感が……。身体は疲れたけれど、心の栄養はいっぱいもらえたような気がするな。

 終演後もまだ余韻をひきずっている感じで、そのまま帰る気にはなれず。ドブロの小島慎司さん、マンドリンの竹内信次さんたちのグループに合流して、近くのビアホールに。みなさんの話をうかがいながら2日間のできごとを反芻したりした。ウッドストック・フェスティバルの映画の中に、来場者の1人が「音楽の力だけでこれだけの人間が集まったとは思わない」と語るシーンが出てくる。最初にこれを見たときは、そんなこともないだろうと思ったものだけれど、この2日間の熱狂に接し、いまの日本で、このような趣旨の音楽フェスティバルにこれだけの人たちが集まってきたのを見ると、あのお兄さんの気持ちが少しだけわかったような気分になった。何を求めてあの人達は集まったのだろう? ふと、異なるパラレル・ワールドにまぎれこんだかのような錯覚にも囚われた。こんな夢ならずっと醒めないでいてほしい。そう思いながらビールで乾杯。

 会場ではいろいろな方にお会いしたけれど、プログラムの消化に忙しく、ゆっくりお話しすることができなかった。ここで書いてもしょうがないとは思いつつも、お詫び申し上げます。この次はきっと……。

2014年10月24日 (金)

ドブロの達人にインタビュー

 午後3時から、渋谷のビクターエンタテインメントで、日本ツアーのために来日したドブロ・ギターの神様、ジェリー・ダグラスさんへのインタビュー。ご尊顔を拝するのは、ピーター・ローワンさんのバックで来日したとき以来のはずだから、いったい何十年前の話だろう? 20年くらい? あのときのメンバーは、フィドル、マンドリンにマーク・オコーナーさん、ベースにトッド・フィリップスさんと、4人とも凄腕のスーパー・ユニットだったよな~。

 ジェリーさんは、長年にわたって米国ナンバー1のセッション・マンの座に君臨し、ソロやバンドでも大活躍してきた偉人(グラミーもたくさん受賞していたはず)なのだが、思っていた以上に気さくな印象で、しゃべりだすともう止まらない。取材時間が1時間しかなかったこともあり、用意していた質問の半分くらいしかできなかったけれど、すっごく陽気なインタビューで楽しかったから、まあいいか^^;

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 最後に2ショットの記念写真。並んでみると、ほんとにでっかい人だな~。お土産にステッカーまでいただいちゃって、ほんとにお世話になりました。実は拙著のジェリー・ダグラスさんのページをお見せしたら、「もらっていい?」と聴かれたので、恐縮しつつ差し上げたりもしたのだった。これでおあいこ……にはならんわね^^;

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 フォト・セッションのためにドブロを弾くジェリーさんも1枚。シブい!

 --というところで、明日と明後日は、恵比寿ガーデンプレイスで、ジェリーさんのバンドも出演する「Peter Barakan's LIVE MAGIC!」。こちらも仕事抜きに(仕事だけど!)楽しみ。

 あ、インタビューの詳細は、12月発売予定の「アコースティック・ギター・ブック40」(シンコーミュージック)に書く予定です。こちらもよろしゅーに。

2014年10月19日 (日)

ワールド・ミュージックの現状を聴く

 10月18日(土)。午後3時半から、東京・四ツ谷のジャズ喫茶いーぐるで、北中正和さんのDJトーク「ワールド・ミュージックのゆくえ」。「ワールドミュージック」というジャンル自体、かなりあいまい……というか、ずいぶんと恣意的な使い方をされている用語のような気もするものの、このテーマで北中さんが話をされるということであれば、やはり聴きにいかんわけにはいかんじゃろ。よい天気でもあったし、はりきって出かけることにした。

 プログラムの前半は、「ワールド・ミュージック」の二十数年の歩みを、代表的なアーティストの映像をまじえながら紹介するというもの。モリ・カンテ、ジプシー・キングス、オフラ・ハザ、ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ--といったおなじみのアーティストが続々と登場して、つかみとしては上々(エラソウですみません^^;)。

 後半はCDの音源で、「ワールド・ミュージック」の現状を一気呵成に。正直、最近の事情は全然知らなかったもので、たいへん刺激的で面白かった。個人的に惹かれたのは、西欧の古楽をベースにコンテンポラリーな要素を盛り込んだラルペジアータ・クリスティーナ・プルハ、クロノス・カルテットの新作、バラフォン(木琴)のアンサンブルが鮮烈だったムッサ・ヘマ&カバコ、エレクトリック化された弦の音が魅力的なバセコウ・コウヤテ&ノゴニ・バあたり(以上、カタカナ表記自信なし^^;)。

 ヨーロッパ、アフリカ、南米……ときて、中米/カリブ海、アジアまではたどり着けなかった印象はあるものの(北米はクロノス・カルテットのみ。カリブ海はキューバがちょこっと出てきたか)、それでも茫洋として得体の知れない「ワールド・ミュージック」の現状を、これだけすっきりとまとめてみせる力量はさすが! 凡夫の私でも、なんとなくわかった気にさせていただいたような……。

2014年10月16日 (木)

カポタスト遍歴を語る

 カポタスト(カポ)はなるべく使わないようにしている。演奏性を考えてのことではなく、見た目を気にしているわけでもなく、いちいち付けたりはずしたりするのがめんどうなのと、よけいなものを持ち歩きたくないのと、うっかりなくしてしまいそうなのがイヤなのと……。要するに、ご先祖様からうけついだものぐさな性格が理由なのだった。なんて言いつつ、ボーカルのキーの関係で1曲だけカポを使わざるを得ない曲が出てきて、結局持ち運ぶはめになっていたりもするのだが……。

 ……と書いてみたけれど、カポをご存知ない方には何のことやらさっぱりわからんだろう。カポというのは、ギターのような弦楽器で使う小物で、機械的にフレットを押える(セーハする)ことで全体の音程を上げる機能を持っている。なんて文章で説明するよりも、実際の写真を見ていただいたほうが話が早いだろう。

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 ギターのネックの2フレットにカポっと装着されているのがカポだ。カポで2フレットを押えることで、楽器全体の音程が1音上がる。この状態で、Cのコード・フォームを押えれば、1音上のDコードの音が鳴る。左手の指使いはそのままに、カポを使うことで曲のキーを自在に変えることができるという寸法だ。

 バンジョー、ブズーキなど、ギター以外の楽器でもカポを使用することは多い。三味線にも似たような発想の道具(「移動さわり」っていうのかな?)があるのを教えてもらったときには、ずいぶんと感動したものだ。

 --というところで、以下は我が華麗なる(?)カポ遍歴。

 最初に使ったのは、ゴム式のカポだった。いまは持っていないため、写真が載せられないのだけれど、帯状のゴムをネックに巻きつけ、ゴムの収縮力を利用して弦を押えるという仕組み。操作が手軽な点は良いのだが、弦を押える力がいまいち弱かったのと、耐久性に難があったのとで、別れることに。

 次につきあったのが、ジム・ダンロップのトグル・アクション式。これも写真がないのだが、このカポは、ヒモの先に付いた棒を金属の爪にひっかけてパタンと倒すことで弦を押えるという、なんで固定されるのかいまだによくわからない独特の構造をしていた。軽くて手軽な点はよかったのだが、もうひとつ信頼感が生まれなくて、次第に疎遠に……。

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 確実に押えることを考えたらやはりネジ式が一番だろう、ということで選んだのがこのカポ。万力の要領で弦を固定する。日本製でたいへん丈夫。何年経ってもピンピンしている。スティール製で重たく、やや無骨な印象なのが難^^;

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 同じネジ式でも、ぐんと洗練された印象なのが、このPaige。アルミ製で軽量。なにより音色がナチュラル! --ということで長年にわたって愛用してきたのだが、弦を押えるゴム(?)の部分が劣化して壊れてしまった。ここだけ換えパーツがあればほしい~。

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 いかにもゴツい、バネ式のカイザー。巷の評判もよく、ステージでの使用例も多数ということで、正妻のPaigeに隠れて、お試しで購入。たしかに機能的にはすばらしいのだが、あまりにもバネが強力すぎて、握力のない私には装着するだけで一苦労--という難物だったため、使用を断念^^;

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 これまたユニークな構造のG7th。閉まる方向にしか動かない仕組みになっていて、軽く押えるだけで、かっちり固定される。開きたいときには角に出っ張っているレバーを操作する。これはまったく力がいらない。機能的にも悪くないので、これからもしばらくつきあってみようかと思っている。

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 最後は、日本語で書くとなんとなく物騒な響きのシャブ。これはテコ式って言うのかな? ネジの力ではなくて、下のテコの部分をパコンと起こすことで止まるという、やはり原理がよくわからないシロモノ^^; アルミ製で軽く、音色もよい感じなのだが、ネジの調整が難しく、うまく弦を押えられないことがある。もう少し研究してみないと。

 --というところで、いろいろつきあってはきたけれど、いずれも帯に短し、たすきに長し……。結局、うまく使いこなせないが故にカポ嫌いになったのかもね。

2014年10月10日 (金)

散髪記念

 髪を切ってきた。半年ぶりくらいかな。今回は少し長めに。

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2014年10月 9日 (木)

大物へのインタビュー

 明け方に見た夢。

 めったに会えないような大物にインタビュー取材をすることになった当日。スタッフ何人かで出発したのはいいが、1人の女の子が、途中の店でご飯を食べたいなんてことを言い出す。約束の時間が迫っているというのに……。しょうがないから、一口だけ食べて1人で先を急ぐことにする。

 まずは銀行の貸し金庫に寄って、事前にインタビューの相手から渡されていた高価な骨董品の壺を請け出さなくては。金色に光る重たい扉を開いて中に入り、「壺を引き取りたい」と告げると「すでに別の人が請け出してしまったからもうない」と言う。え! インタビューのときに返さなくてはいけないのに! 頭が真っ白になったけれど、逃げ出すわけにもいかない。こうなったら、なんとかうやむやにしたまま取材をすませてしまおう。

                         

 場面は変わってホテルのパーティ会場。気がついたらインタビューは終わっていて、私は椅子に腰掛けて呆然としている。そこへ会社の上司がやってきた。上司は白髪の小泉元首相だ。「なんて顔してるんだね? もっと愛想よくしたまえよ」いつもの口調で語りかけてくる。「そんなこと言ったって、大事な預かりものがなくなっちゃたんですよ」「あぁ、それなら大丈夫。あれはもう見つかったから」と上司はニコニコ。え、そうなの? 一気に重荷から開放されてほっとする。

 パーティの帰り道。会場には上司の奥さんや子どもの姿もあったようだが、いまは1人。まだ小さい息子さんとは、いっしょに暮らしてないらしい。多くを語りたがらない上司。あまり立ち入らないほうがよさそうだ。向かいのホテルを見上げると、ベランダに小さな子どもの影が見える。窓の光が逆光になってシルエットだけが浮かんでいる。「ねえ、ボクのこと好き?」こちらへ向かって何度も問いかけてくる子どもの声。「世の中、そう簡単にはいかないよね。そう思うでしょう?」同意を求めてくる上司。「でも、好きのほうがいいよ」間違ってタメグチで応えてしまった……。

2014年10月 6日 (月)

マンドリンのピックガードをはずす

 ビル・モンロー以来の伝統か、ブルーグラス・シーンではマンドリンのピックガードをはずしているプレイヤーが多いようだ(ここ最近は幅の狭いピックガードに交換する例も増えてきたかな?)。個人的には、楽器の改造は極力避けたいほうなので、ピックガードも原則そのままにしてきた。

 これまではそれで問題はなかったのだが、ふと気がついたら95年製のギブソンF-5Lのピックガードがおかしくなっている! 前からそっくり返り気味だとは思っていたけれど、とうとう真ん中のところがボコンと飛び出してきてしまった。おまけに、じわじわと溶け始めてもいるようで、ケースの内装にもダメージが……。奇妙に色あせてきたなと感じてはいたものの、まさかピックガードのせいだとは気づかなかった。

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 そんなこんなで、とりあえずピックガードをはずしてみた。中央部分が丸く異様に盛り上がっているのが不気味だ^^;

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 横から見ると、ますますそっくり返ってきているような気がする。

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 ケースの内装もご覧のとおり。ピックガードの当たる部分だけ色あせてしまった。

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 幸いなことに、楽器本体にはとくにダメージはないように見える。ピックガードをとると、やはり印象が変わるね。そこはかとなく精悍に見えるというか……。これでブルーグラスのマンドリニストとして再デビューだ!?

2014年10月 4日 (土)

草むしりと楽器の練習

 午前9時頃起床。ギターの個人練習と草むしりで、ほぼ1日終了した。

 草むしりのほうはというと……。しばらくさぼっているうちに草ぼうぼうになったので……という既視感満点のフレーズは、そろそろテンプレートに登録しておいたほうがいいかもしれない。まあ、例によってたいへんだった。

 ギターの練習は、12月に予定しているライブのためのもの。個人的にいろいろあって、今回は1人で弾き語りにしようかとも思っていたのだが、どういう風の吹き回しか、ものすごいピアニストがゲストで参加してくれることになった。私ごときの歌の伴奏をお願いするには、あまりにもオーバー・スペックすぎるような気がするんだけど、ほんとにいいのだろうか……^^;

 ゲストや対バンの話はおいおいするとして、そのリハーサルの準備のために楽譜やコード譜を書いたり、昔の音源を捜したりと、ここ2日ばかりは忙しくしていたのだよ。正直、小節数の把握もいいかげんで、日によって長さが変わったりするようなヤツなので、それを楽譜にまとめるのは、たいへんだったかも。

 まだ海のものとも山のものとも見当がつかない状態のため、詳しい話は、一度リハーサルをやってみてからまた……。

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