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2014年9月20日 (土)

shiroのステージのPANTA

 昨夜のshiroのライブのゲストは、PANTAさん。先日の中川五郎さんに続いて、過激なシンガーの登場だ。shiroも宮原芽映さんも、こうした主張する音楽とは対極にいるはずなのに、違和感なくいっしょのステージをこなせるのが不思議。どこかひきつけ合うものでもあるのだろうか?

 shiroのCD発売先行ライブ、さらにメンバーの宮原さんと窪田晴男さんの誕生日、そしてPANTAさんとの共演と、昨夜の横浜サムズアップのライブはいろいろな話題が飛び交っていた。CDについてはあらためてまた書くとして、まずはPANTAさんのパフォーマンスだ。

 後半のステージに登場したPANTAさんは、shiroの3人とパーカッションの上原ユカリさんをバックに熱唱した。太平洋戦争、パレスチナ解放闘争、イラク戦争など、歌われた歌のテーマのほとんどは国家や民族同士の争いに関わるものだった。

 従軍看護婦だった18歳の少女(PANTAさんの母親)の過酷な体験を知り、父親や叔父の死後も1人で200人の米軍精鋭部隊と銃撃戦を続けた14歳の少年ムスターファ(サダム・フセインの孫)の運命に戦慄し、パレスチナ解放の闘士だったライラ・ハリド(重信房子の友人)の回想に心を打たれる。とくに「ライラのバラード」は、パレスチナの現実を抜きにしても、戦争を知らない人たちにとっても、1人の人間の生き様がぐいぐいと心に迫ってくる名曲ではないかと思う。

 「時代はサーカスの象にのって」のイントロには、詩の朗読というよりはほとんど一人芝居のような長いモノローグが追加され、これもたいへん印象的だった。「コカコーラのビンの中で育ち外へ出られなくなったトカゲ」に、男はいまの日本の姿を見る。「戦争と戦争の間にオレたちはいる」「せめてその象にサーカスの芸当を教えてやろう」

 PANTAさんのステージの最後は、中川五郎さんとの共作「For a Life」。そしてアンコールに宮原さんとのデュエット「スプーンみたい」。宮原さんのソロ・アルバム『おかえり』に収められているこの曲で、2人は出会ったのだった。当時のビクターのディレクター氏が、デュエットの相手にと連れてきたのが、なぜかPANTAさんだったのだという。

 それまでのパフォーマンスから一転して、このセクシーな曲をうれしそうに歌うPANTAさんの姿には感慨深いものがあった。歌詞のとおりだとはいえ、ちょっとくっつきすぎだったんじゃないの? 中川五郎さんがこの場にいたら、また嫉妬してたかもしれない^^;

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