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2014年8月

2014年8月27日 (水)

NHKでハンマー・ダルシマー談義

 ハンマー・ダルシマーの小松崎 健さんが出演されると聞いて、昼間のNHK総合テレビ「スタジオパークからこんにちは」を視聴する。

 朝ドラ「花子とアン」の音楽(冒頭の主題歌は除く)を担当していらっしゃる作曲家の梶浦由記さんがゲストの回で、その演奏の中で使われたハンマー・ダルシマーの話になり、実際にプレイした小松崎さんがスタジオに呼ばれて生演奏--という運びだった。

 「花子とアン」のBGMでは、イリアン・パイプ、ハンマー・ダルシマー、アコーディオンといった私好みの楽器が効果的に使用されていると以前から感じていたため、どんないきさつで曲が書かれたのか興味を持っていた。今日の放送で、かなりの事情がわかってほぼ満足。また、梶浦さんの経歴をお聞きして、とくにアイリッシュ/ケルティック・ミュージックの専門家ではないこと(これは予想どおり)が確認できたのもよかった。

 小松崎さんの演奏をもっと聴きたいなという気分にもなったけれど、番組の趣旨からすれば、まあ、こんなものなのだろう。ハンマー・ダルシマーの生演奏が全国ネットで放送されただけでもよしと思わなければ。

 梶浦さんのお話で、驚いたことが2つ。

 1つは映画音楽のデビューが市川準監督の「東京兄妹」だったということ。東京・雑司が谷の周辺が舞台のこの映画には、いまはなき私の実家が、最後のほうでワンカットだけ映っているのだ。撮影があった事実を知らずにいたもので、上映後ずいぶん経ってから知り合いに教えてもらって驚いた。その後、苦労してビデオを入手して確認することができたのだが、確かに自分がよく知っている場所のはずなのに、まるで現実のもののような気がしないという、奇妙な感覚を味わったものだ。

 そちらにばかり気をとられて、音楽に関しては何も覚えていない。今度聴き返してみよう。

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 これがそのシーン。著作権のからみで、ほんとは載せてはいけないのかもしれないけれど、もともと自分の家なのだし、なんとか勘弁していただければと思う。

 もう1つの驚きは、同じNHKの番組「歴史秘話ヒストリア」の音楽も、梶浦さんが書いていらっしゃったということ。こちらはまったく自分の感性と相容れるところのない音楽(ざっくりまとめると大嫌い^^;)だと思って聴いていたので、ほっこりした「花子とアン」の音楽とはまったく結び付けられないでいた。やっぱり後者のほうが私は好きだな。

 ヤボなことを言い出すと、ハンマー・ダルシマーが「主にアイルランドで使われている楽器」という梶浦さんの解説にもつっこまなければいけないところだけれど、ずいぶんと長くなりそうなのでこの辺りで……。

2014年8月25日 (月)

久々の通院日記

 3ヵ月ぶりの歯科病院。治療といっても歯石のチェックと除去だけだったので、30分程度ですぐ終わった。

 珍しくイケメン先生に、「ずいぶんきれいになりましたね」と誉められる。若い娘なら頬でも染めなくちゃいかんところだが、あいにくこちらはおっさんだし、歯茎のぐあい&歯磨きの話だというのもわかるしで、「あ、そうですか」と軽く受け流した。とはいえ、歯磨きを誉められるのはめったにないことなので、やっぱりうれしいな。

 今日のハイライトはもう1つ。最後の仕上げ磨きとかで、イケメン先生から歯科衛生士らしい若くてきれいなおね~さんへのタッチ交代があった。もう2年くらい通っているのに、こんなことはいままで一度もなかったぞ。

 やっと運が向いてきたかと思ったら、次回の治療は半年後。来年の2月16日(月)午後2時からだって。絶対忘れるな、こりゃ^^;

 帰りに楽器店によって、アコギをひととおりチェック。L-00はずいぶん高くなっちゃったな~……。山崎まさよしさんのせいかしらん?

2014年8月24日 (日)

小平でブルーグラス・トーク

 佐々木仁さんは、私の師匠である。

 新宿のソフトハウスで、しがないプログラマー稼業をしていた若い頃、会社の昼休みに読んだ音楽誌に「スタッフ募集」の告知を見つけ、しばらく悩んだ末に電話をかけて面接の約束をとりつけたことがあった。西日の当たる明るい部屋で応対してくれたのは、目のギョロっとした実直そうな感じの男の人だった。細かいやり取りは忘れてしまったけれど、音楽の趣味や現在の境遇などを聞かれ、雑誌の現状や人手が必要な理由などを話してもらったと思う。最後に「家が近いのが気に入った」と言われ、その場であっさり採用が決まった。

 私が面接を受けた会社の名前は、ジューンアップル出版。雑誌名は「ブルーグラス・リバイバル」。面接担当者の名前は佐々木仁といった。これが仁さんとの初めての出会いになる(もっとも仁さんの顔自体は、それ以前からよく知っていた)。こうして1人のとぼけた編集者が誕生した。右も左もわからないズブの素人に、原稿の書き方や校正のイロハ、写真のトリミングにレイアウトの指定と、一から仕事のやり方を教えてくださったのは仁さんである。おかげでこうやって細々と原稿書きを続けてこられた。これにはいまでも感謝している。

 その仁さんが主催する「小平ブルーグラストーク」なるイベントで何かしゃべるように言われて、出かけてきた。DJトークは何度かこなしてきたけれど、ブールグラス・ファン限定で話をするのは、今回が初めてだ。よい機会だからブルーグラス成立の過程をあらためて振り返ってみようと思い、1920年代~30年代の音源とビル・モンローやフラット&スクラッグスの音楽などを比較しながら、全17曲ご紹介した。オーディオ・システムがやや不調で、音が乱れるところもあったけれど、なんとか無事に終了した……と思う。

 ありがたいことに、会場は今回も満席。平均年齢はやや高い感じもしたけれど、そのぶん熱心に聴いてくださったようで、たいへんありがたかった。CDプレイヤーの操作や書籍の販売もスタッフのみなさんがすべて引き受けてくださったので、こちらはしゃべるだけですんだし。それにしても、みなさん手馴れてらっしゃる。

 私のトークに加えて、仁さんのトークとブルーグラス・バンドの生演奏とで、トータル3時間あまり。撤収後は近くの居酒屋で打ち上げとなった。20人近くの方が参加されていたようで、ずいぶんと盛り上がったのだ。いろいろ貴重な話をうかがったり、トークの続きの質問をいただいたり。仁さんの人徳というべきか、ブルーグラス愛にあふれた1つの家族のような集まりで、たいへん居心地がよかったな。

2014年8月20日 (水)

素性の知れないパイナップル・ウクレレ

 よく見かけるウクレレのデザインに、パイナップル型というのがある。ボディの真ん中にくびれのない、ずん胴な形状のモデルだ。カマカのビンテージ品だと、かなりの高値で取り引きされていると聞く。

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 この楽器は、いつどこで誰が作ったものか、まったくわからない怪しげなシロモノで、6千円で手に入れた。全体の汚れぐあいを見ると、そこそこ古いものかもしれない。

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 内側にラベルの痕跡らしきものはあるのだが、まったく判読できない。使用材もなんだかよくわからない上に、思いっきり板目だったりする……。ネックはメイプルっぽい感じ。ヒールの部分は接いである。フィンガーボードは別材だが、これも着色したメイプルのような。

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 ボディ材は何だろう? マホガニーでもコアでもないのは確かだが……。やっぱりメイプル? それともバーチ? ともあれ、あんまりよい材ではなさそうな気がする。トップは追い柾目というか、左半分が柾目で、右半分は板目。なかなかにワイルドな木目が出ている。合板ではなさそうな感じだが……。

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 サイドも板目なのに、バックだけはなぜか柾目。ずいぶん汚れて凄みのあるルックスになっている。

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 ブリッジにはかなり大胆なリペアのあとが……。そのわりには、意外と音はしっかりしている。不思議と音程も合う^^; 10万円のオールド・マーティンから6千円の名無しモデルへグレード・ダウン。ずいぶん落差があったけれど、私にはこれくらいでちょうどいいのかも。

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 いっしょに買ったワニ柄のチップボード・ケース。もちろんオリジナルではない(でも、あつらえたようにぴったり)。ケースは2千円と言われたが、値切ってトータル7千円にまけてもらった。

2014年8月19日 (火)

マーティンのスタンダード・ウクレレ

 夏はウクレレの季節--というわけで、久々の楽器シリーズ。マーティンのスタイル1(ソプラノ)。マホガニー・ボディのシンプルな楽器ながら、さすがにマーティン。仕上げも美しいし、音もよい。

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 シリアルナンバーが入っていないため、正確な製作年は不明だが、まだヘッドにマーティンのロゴが貼られておらず、ヘッド裏に刻印が入っているということで、1933年以前のモデルであることは確かだろう。

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 ヘッド裏のマーティンの刻印。ちなみに、ペグはゴトー製に変更してあるため、オリジナルではない。

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 シンプルな装飾のマホガニー・トップ。あまり目立たないが周りはローズウッドでバインディングされている。

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 バックもマホガニーの1枚板。シンプルかつ美しい。

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 お尻から楽器を出し入れするスタイルのチップボード・ケース。かなりボロボロだが、おそらくオリジナルのはず。

 マーティン・スタイル1は、スタイル0からスタイル5まで5つのクラスに分かれていた(スタイル4は欠番)マーティン・ウクレレのラインアップの下から2番め。スタンダードな普及モデルに当たる。マホガニー・ボディとコア・ボディの2モデルがあるが、個人的にはマホガニーの甘い音が好みだ。

 古いモデルも比較的安価に手に入るので、コンディションのよいものが見つかったら、一家に1本。ぜひどうぞ^^;

2014年8月17日 (日)

青山CAYのジョイント・ライブ

 親が死んでも並ぶのはイヤ(?)というくらいせっかちな人間なので、開場時間から20分ほど遅れて、余裕で到着したつもりだったのだが、地下のホールから階段をぐるりと回って地上の入り口まで、まだぎっしりと人が詰まっている。え? え? え? すごい人気ではないか! このお客さんの数を見たときに、なにか特別な夜になりそうな予感がした。

 昨夜のライブは青山CAY。シンガーソングライターの中村まりさんが、京都のパイレーツ・カヌーを招いてのジョイント・コンサートだ。どちらもルーツ・ミュージックの素養を持つミュージシャン--とまとめることもできそうだが、そんな事情とは関係なく、虚心によい音楽だと思って聴いている。

 オープニングはパイレーツ・カヌー。サンディ・デニーに加えてマディ・プライアーも入ったフェアポートのような音のバンド--と書いたら叱られるだろうか? さまざまな音楽要素を咀嚼した独自の音楽性を持っていることは間違いないけれど、そう言いたくなるほど女性ボーカル2人のコーラスワークがすばらしかった。何を隠そう、マンドリンの河野沙羅さんは、デュオ・ユニット、ふたり乗りの頃からの個人的なお気に入りでもあったのだ。オリジナル曲を中心に、カバー(レディ・ガガ!)も交えつつ、独特な空気感で魅了した。

 特別ゲストのスーマーさんのステージをはさんで、後半は中村まりさん。安宅浩司 (ギター)、 原さとし(バンジョー)のお2人が加わってのトリオでの演奏だった。スーマーさんのバックには桜井芳樹さんが加わっていたし、なんだかんだでロンサム・ストリングスのメンバーが活躍した夜でもあったな。

 中村さんのステージといえば、触れれば壊れそうなくらい繊細で硬質なイメージを持っていたのだが、昨夜はパイレーツ・カヌーのほっこりしたキャラクターの影響もあってか、ずいぶんと丸くなった印象を受けた。とくにオリジナル曲がすばらしかったと思う。

 エンディングはメンバーが入り乱れてのセッション。女性ボーカル3人のコーラスは、ほぼパーフェクト。『オー・ブラザー!』のゴスペル曲に、すさんだ心が洗われたような……。

2014年8月15日 (金)

あらためて23日のイベント

 えっと、23日(土)の告知の新しいバージョンが送られてきたので、もう一度ご紹介。ダブってしまって恐縮です。

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 サイズが大きくなって見やすいかと。当日の予定、会場などには変更はありません。

 --というところで、選曲はもう終わってるんだけど、ちょっとレトロすぎるかな~。まあ、当日ぎりぎりまで悩もう。

2014年8月13日 (水)

小平でしゃべくります

 東京都下の小平市で、またDJトークをやることになった。私の師匠が主宰している「ササキジンのブルーグラストーク」で、何かをしゃべれというオファーだ。

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 ネットで告知が見つかったので、そのまま貼り付けておく。名前の漢字が心なしか間違っているようにも見えるけれど、スルーしていただけると幸いなり^^; 写真のほうは……ヒゲ面ですみません。

 会場は小平市中央公民館「視聴覚教室」。日時は8月23日(土)午後1時から。料金は書いてないけれど、「カンパ1000円」とか言っていたような気も^^;

 まず師匠の仁さんのありがたいお話があって、そのあとに私が1時間15分ほど、CDをかけながらしゃべる。私の出番は2時15分くらいから。それからブルーグラス・バンドの生演奏もあるそうな。

 今回はブルーグラスの集まりということで、テーマもブルーグラスがらみのものに絞る予定。ブルーグラスはアイリッシュ系の移民の音楽がどーのこーの、と言われたりもするけれど、ほんと~にそうなのか?という疑問をず~っと持っていたもので、あえてアイリッシュ以外の音源を中心に、ブルーグラスの起源について考えてみようかと思っている。

 まあ、アイリッシュも少しかける予定ではいるけれど、とりあえず黒人系の音楽、それもジャズやラグタイムではなくて、もっと泥臭いヤツをどばどばと。あとはブルーグラスにつながるオールドタイム・バンドもいくつか。

 ……なんて言いつつ、当日の雰囲気がさっぱり見当つかないので、その場の成り行きでテキトーに進行を変えつつ進めることになろうかと。お近くにお住まいでお暇な方は、話のタネにぜひお出でくださいませ。

2014年8月11日 (月)

ハチの大発生

 昨夜見た夢。

 自宅での夕食。テーブルには好物の揚げ物がどっさり。喜んで食べていると、下からハチが飛び出してくる。それも1匹や2匹ではなく、ものすごい数が。テーブルの下でハチが大発生しているらしい。あわてて燻煙剤を取りに走るが、なかなか見つからない。もたもたしているうちに、ハチはみんな飛んでいってしまった。部屋に戻って後ろを振り返ると、廊下の壁一面に、びっしりとハチがたかっている。そこでスプレー式の殺虫剤をかけまくる。アジの干物や揚げ物が乗っているお皿にも、もったいないと思いつつブシュー。これでもう食べられないな。思いっきりかけていたら、殺虫剤がなくなってしまった……。

                         

 う~。なかなかに気色悪い夢だった。実は下駄箱のあたりで蛾が羽化しているようで(何を食べているんだ?)、実際に殺虫剤を撒いたりしていたので、その関係でこんな夢を見たらしい。掃除せにゃ^^;

 現世は台風一過のよい天気。ユニクロで夏用のTシャツと靴下を買ってきた。

2014年8月 5日 (火)

生きるために必要なものとは?

 「For A Life」は美しい歌だと思う。私がいちばん好きなのは、特定の個人や特定の団体、国家などを批判していないにも関わらず、ストレートかつ強烈に現代社会の批判になっているところだ。

  水のない場所で 笑っているあなた
  何もかもある場所で いらついているあなた
  屋根のない教室で 学んでいるあなた
  エアコンのある教室で さぼっているあなた
  少ない食事を 仲間と分けあうあなた
  誰もいない家 ひとりで食事をしているあなた
                    (「For A Life」 中川五郎作詞 パンタ作曲)

 そこでは持てる子どもたちと持たざる子どもたちとが対比して描かれ、生きることの意味が問いかけられる。とはいえ、けっして突き放している印象はなく、その視線はあくまでも暖かい。

 昨夜は高円寺Show Boatで、久しぶりに中川五郎さんのライブを見た。相変わらず--どころか以前にも増して元気。多くのロック・ミュージシャンたちを追い抜いて、いつの間にか日本でいちばんとんがったロッカーになってしまった観すらある。こんな風に言葉を飾らずにプロテストを続けるシンガーも、いまの日本にはきっと必要なのだろう。

 五郎さんはShiroのライブのゲストだったのだが、2部のステージはほとんどワンマン・ショー。バックを務めたShiroの演奏もたいへん素晴らしかった。私も感化されたようで、原点に戻ってギター1本の弾き語りからやり直そうかな、と思ったくらい。

 ホストのShiroは、CDの発売を控えて絶好調。3人の息がぴったりと合っていた。プロテスト・ソングばかりじゃなくて、こういうほっこりした歌も必要なのだな、やっぱり。三拍子の「アンダルシア」にもやっと慣れてきたような。

2014年8月 1日 (金)

フェンダー'70sギターガイド

 毎度おなじみ、年代別にギターをまとめた三栄書房のムック・シリーズ。今回は70年代フェンダー・ギターなのだった。

Fender70

 70年代のフェンダーはいまいち人気がないようだけれど、こうやってあらためてまとめてみると、なかなか面白い。この頃のフェンダーだったら、実際に手にしたことがあるという人も多いんじゃないかな? かくいう私も、70年代半ばくらいの中古のテレキャスターを、9万ウン千円で買ったのが、舶来ギター初体験だった。たいへん懐かしい。

 さて、私は何の原稿を書いたかというと、ムスタング、ブロンコ、ブレットといった廉価モデルの解説全般。加えて、テレキャスターとテレキャスターのバリエーション、スターキャスター、リードIII、ベースVIなどの写真キャプション(の一部)も担当した。

 70年代フェンダーとからめて、70年代の日本のロック・シーンの記事も書かせていただいたけれど、行数が少なくて、ミュージシャンの名前を羅列しただけで終わってしまった感じなのが残念。そのうち、もうちょっと詳しく書く機会があればいいな。

 50年代から10年単位でず~っとまとめてきて、このシリーズも、そろそろ打ち止めか? あとは70年代ギブソンくらいだろ--と思っていたら、この本の巻末に、もう「ギブソン'70sギターガイド」の予告が出ている! ……てことは、そろそろ話が来る頃かも???

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