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2014年5月22日 (木)

Water, Paper & Clay

 ペンタトニック風の調べがどこか懐かしい。フォークル--いや、もっとさかのぼって、中山晋平さんにも通じるような古風なメロディだ。アコースティック・ギターのアルペジオを基調としたアレンジ。そして12弦ギターにマンドリン。いまやっているNHKの朝ドラの主題歌にもいいかもしれないな。

Waterpaper

 平松八千代さんからいただいたミニ・アルバム「Water, Paper & Clay」を聴いている。水と紙と粘土。メリー・ホプキンとは関係なさそうだ。歌の歌詞にもそれらしい表現は出てこないけれど、ユニット名なのだろうか?

 ボーカルが平松さん(クレジットには「八千代」とのみ記載)、曲とギターが森 保道さん、ベースとマンドリンが金森佳朗さん、詞がオイカワヒロさん。平松さんの歌を聴いた森さんが、このユニットでのレコーディングを思いついたのだという。

 平松さんを初めて知ったのは、TBSテレビの深夜番組「三宅裕司のいかすバンド天国」--略してイカ天だった。LANPAというバンドのリード・ボーカルとして、グランドイカ天キングに王手をかける4週連続勝ち抜き。群を抜くセンスと天性の美声で、鮮烈な印象を残していった。

 そのままLANPAでメジャー・デビュー。そして解散。しばらく噂を聞かないなと思っていたら、山弦の小倉博和さん、佐橋佳幸さんといっしょにSOYというユニットを始めて、98年にアルバムをリリース。このときはまた出会えた気がしてうれしかったな。いや、まだ面識はなかったのだけれど。

 以降は、斎藤誠さんや、桑田佳祐さんらのバック・コーラスを担当したり、ソロ・シンガーとしても活躍したりして今日に至る。すでにベテランの域に達していると言ってもいいのに、その歌声は最初に聴いた頃と変わらず、どこまでも瑞々しい。

 ミニ・アルバムの収録曲は4曲。どれもほとんどテンポが変わらず、アレンジもよく似ている。最初は地味な印象も受けたけれど、スルメのように噛めば噛むほど味が出てくるかも。

 個人的なべスト・トラックは、「春風情歌」。レトロな歌詞と和風のメロディ・ラインがよく合って、なかなかに滲みる。「サクラチル」も同様の趣だ。

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