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2014年4月 6日 (日)

音楽夜噺と遅れてきたギタリスト

 4月5日(土)午後6時から、下北沢・コムカフェ音倉で、音楽夜噺・特別編。お題は「アメリカとワールド・ミュージック」。ピーター・バラカンさんと萩原健太さんの対談、松山晋也さんと岡村詩野さんの対談という豪華2本立ての合間に、濱口祐自さんのソロ・ライブという、盛りだくさんの内容だった。

 対談といっても、事前の打ち合わせはほとんどなかったようで、四人四様の視点で曲をかけながらトークをするという展開。中にはアメリカとまったく関係ない音源をかける方もいらっしゃったりして^^;、やや散漫な印象も受けた。

 ルーツ系の一番オーソドックスな選曲だったのがバラカンさん。萩原健太さんがボードビルやブロードウェイに連なる系譜について語ったのも面白かった。実は私も、現在そちら絡みの話を少し調べているところなのでね。

 トークもさることながら、一番の収穫だったのは、濱口祐自さんの演奏だった。濱口さんは50代とお見受けしたが、久保田麻琴さんのプロデュースによるソロ・アルバムで、6月にメジャー・デビューするという、大器晩成の典型のような大物新人だ。

 ひとことでまとめれば、フィンガーピッキング・ギターのソロ・インストなのだが、これが異様にソウルフルというか。これだけ説得力のあるフィンガーピッカーは、久々に聴いたような気がする。デルタ・ブルース風のスライド・ソロに始まって、ライ・クーダー、デューク・エリントン、フォスターなどさまざまなレパートリーを、濱口流に大胆にアレンジして聴かせてくれた。

 スライド・ギターには、近年のモデルと思われる、カッタウェイの入ったピックアップ付きのドブロ風ギターを使用(確認しそこじったが、再生リーガル・ブランドあたりだろうか?)、残りの曲はすべてフェンダーのエレアコ・ギターでこなしていたが、どちらのサウンドもたいへんすばらしかった。フェンダーのエレアコでこんないい音を出す人は初めて見た。

 もちろんご本人のテクニックが一番ではあったのだろうが、空間系エフェクトの効果などに関しては、この日、サウンド・メイキングのためにかけつけた久保田麻琴さんによるところも大きかったかもしれない。

 こいつはすげ~や!--ということで、そのうちギター雑誌向けにインタビューさせていただけまいかと、終演後に顔つなぎをしたのだった。実現するといいなぁ。

Yobanasi

 プログラムの最後は、主宰の関口義人さんも交えたディスカッション。記念撮影もするというので、私も1枚撮らせていただいた。前列でドブロ風ギターを持っているのが濱口さん。中列左から、バラカンさん、萩原さん、松山さん。後列左から、岡村さん、久保田さん、関口さん。

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