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2014年3月28日 (金)

160年めの黒船音楽

 1854年(嘉永7年)3月27日。横浜に停泊していたペリー艦隊の旗艦ポウハタン号の船上で、幕府方応接掛や浦賀奉行所の関係者を招いた晩餐会が催された。この宴のためにペリーが用意していた座興が、当時米国で人気を博していたミンストレル・ショウのステージだ。この演奏こそが、日本でお披露目された最初の米国ポピュラー・ミュージックだったと言っていい。

 それからちょうど160年が経過した2014年3月27日。横浜市開港記念会館で、日米交流160周年を記念した「ペリー黒船音楽紀行 アメリカポピュラー音楽伝来フェスティバル」が開催された。

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 プログラムのメインはペリーのミンストレル・ショウを、ほぼ同じ編成で、同じ時間に、曲目も合わせて再現しようというジャパニーズ・オリオ・ミンストレルズ(160年前と同じバンド名)のステージ。これに加えて、「ペリー来航が近代日本の幕開けだった」、「バンジョーの響き…その誕生から現在まで」と題する講演や、横浜を舞台にした短編アニメ「ハーバーテイル」の上映なども行なわれた。

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昼間の石川修次先生の講演に登場したジャパニーズ・オリオ・ミンストレルズ

 ジャパニーズ・オリオ・ミンストレルズの演奏は、160年前のスタイルを踏襲しつつも、ところどころで現代風のアレンジが飛び出してくるところが楽しい。達人そろいのメンバーだけあって、抑えても抑えきれないこのプラス・アルファの部分が素晴らしかった。

 160年前の横浜で演奏されたレパートリーのほか、ジョン万次郎がカリフォルニアから持ち帰ったとされる「Oh! Susanna」(フォスターの代表曲の1つでもある)や、遣米使節団の通訳見習いだった立石斧次郎を歌った1860年の流行歌「Tommy Polka」なども演奏された。

 後半は、ジャパニーズ・オリオ・ミンストレルズのメンバーたちの個々のパフォーマンスをフィーチャーしたステージ。アイリッシュ・トラッドのジョン・ジョン・フェスティバル、4弦バンジョーの青木研さん率いるティキシーランド・ジャズ・トリオ、特別ゲストのブルーグラス・バンド、ブルー・サイド・オブ・ロンサムなどのパフォーマンスだ。司会の東理夫さんは、それぞれの音楽とミンストレル・ショウとの関連などを語っていらっしゃったが、無理にこじつけなくても、たんに彼らの普段やっている音楽、くらいのくくりでもよかったのではないかと思う。

 プレクトラム・バンジョーの青木さんはさすがのパフォーマンス。ジョン・ジョン・フェスティバルは久々に見たけれど、以前にも増してよい演奏だったような。どんどん成長を続けているようで、末恐ろしい。

 エンディングは、オールスターによるフォスター・メドレー。ミンストレル・ショウといえば、やはりフォスターは欠かせないのだよ。

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併設されたバンジョー展では、初期のゴード・バンジョーからジャズ・エイジのテナー・バンジョーまで、貴重な楽器が多数展示された

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