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2014年1月29日 (水)

「アメリカ音楽」の誕生

 この本も新刊で買ったまま長いこと放ってあったのだが^^;時間を作ってやっと読み終えた。

Birthofam

 奥田恵二著『「アメリカ音楽」の誕生』(河出書房新社 2005年刊)。主要なテーマはクラシック音楽で、ジャズ以外のポピュラー音楽や「世俗音楽」に関する記述はそれほど多くない。個人的に「はてな?」と思うくだりもないわけではなかったが、逆にこちらの知らない分野の話がたくさん読めて、たいへん参考になった。

 たとえば、プロフェッショナルなオーケストラが成立したのは比較的近年のことで、世界最古の(!)常設職業オーケストラであるニューヨーク・フィルにしても、楽員に固定給が支払われるようになったのは、1909年のことだという。それまでは、ほかの仕事を持ちつつ、オーケストラでも演奏するという、我々の周りにもフツーにたくさんいそうなセミプロ・ミュージシャンにすぎなかったらしい。天下のニューヨーク・フィルのメンバーですら。

 要するに、一般市民がオーケストラを支えるだけのパワーを持つようになったのは(経済的にも、教養面でも)、20世紀に入ってやっとだったってことか……。

 もうひとつ、興味深かったのは、ブルーグラス界でも名の知られているベーシストのエドガー・メイヤーさんが、新進の作曲家として紹介されていたこと。それも辛らつな記述が多い本書の中で、絶賛に近い評価をされているではないか。前からすごい人だとは思っていたけれど、クラシック界でもすでにこんな地位を築いていたのか……。

 --というような話も頭の片隅におさめつつ、2月1日(土)の音楽夜噺。アメリカン・ルーツ・ミュージックのDJ&トークで、ご機嫌をうかがいます! 予約もそこそこ入っているらしい。ほっ。

  http://ongakuyobanashi.jp/

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