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2013年10月 7日 (月)

長唄演奏会を聴く

 舞台の上には、歌い手と伴奏の三味線のみ。鼓や笛のお囃子方の姿は見えないのに、音だけは聴こえてくる。

Nagauta 
 なるほど、これが「陰囃」というやつか。事前に歌い手のお姐さんからレクチャーを受けていたので、すんなりと腑に落ちた。もちろんオーケストラピットは用意されていないから、舞台袖で演奏することになる。通常の太鼓、鼓、大鼓、笛以外の楽器を使い、アドリブで自在に遊ぶ--というのも教えられていたとおり。チンチキチンと鐘の音が入って、より華やかな風情だ。

 演目は「岸の柳」。思いがかなって夫婦(めおと)となった二人を祝うめでたい唄だそうな。歌い手のお姐さんは艶っぽい若妻を演じるかと思いきや、むしろ可憐な娘のような謡いまわし。これにはグッときた。なかなか隅には置けない^^;

 日曜午後から、日本橋公会堂で学生長唄連盟OB会主催の第四十二回演奏会。「喜三の庭」「蜘蛛拍子舞」「浦島」「岸の柳」「勧進帳」などを聴く。各大学のOBが演目ごとに入れ替わる趣向だが、お囃子方は出突っ張り。見るのはこれが3回めなので、すっかり顔を覚えてしまったよ。

 ともあれ、太鼓、鼓、大鼓が織り成すグルーブ感はたいへん面白い。三味線をリズム楽器のように使うことも多いし、意外とリズミカルな音楽でもあるのだな、長唄は。とりわけ「勧進帳」を聴くとその観が強くなる。

 それはそれとして、「岸の柳」だけが陰囃で演じられた理由は何だろう? 今度お姐さんに聞いてみなくてはなるまい。

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コメント

こんにちは。
 
また珍しい演奏会に・・・と思いましたが
何度も行っていらっしゃるのですね。
 
赤い毛氈に金屏風。
お着物姿の人たち。
 
一度 こういう会を拝聴(見?)してみたいものだと思いました。
あれ?何だか いっつも同じことを言っている??
岸の柳の感想を拝見して、ますます そんなふうに思いましたよ。

>花mameさん

伝統音楽を追いかけていると、
最終的には自分の国の音楽に戻るといいますか……。

>岸の柳の感想を拝見して、ますます そんなふうに思いましたよ。

お世辞でもそう言っていただけるとありがたいです^^

あ、ちなみに陰囃子の理由ですが、
曲調に合わせた配慮だったようです。
現代風の用語でまとめれば、
フロントにパーカッションを配置すると音量バランスが悪くなるため……^^;

こんにちは。
 
お世辞ではないですよ~♪
  
>フロントにパーカッションを配置すると音量バランスが悪くなる
 
なるほど~ すごくわかりやすい説明です。
 
最終的に自分の国に戻る と言う一文を拝見して
旅も同じだなぁと思いました。
昔は 結構 外向き(海外)だった(そんなに行ったことがあるわけではありません)んですが
今は かなり内向きです。
やはり自分の国を知らなくては、ね・・・ってとこでしょうか (o^-^o)

>花mameさん

マイクロフォンやミキサーを使った
音響システム(PA)が発達する以前は、
演奏者の配置で音量バランスを調整するしかなかった
--ということなんでしょうね。

それにしても台風多すぎ。

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