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2013年9月17日 (火)

オタケさんとハナコさん

 「オタケさん」という言葉を口にしないオウムは、まずいない。たいていの日本人は、オウムが「オタケさん」としゃべることを期待する。また、自分からそう話しかけたりもする。中学英語の「This is a pen」みたいなものだ。

 どうしてこんなことになったのか、にわかには見当がつかないが、起源をたどっていくと、話はシーボルトにまでさかのぼるらしい。いや、シューベルトじゃないよ。江戸時代の後期(幕末と呼ぶにはちょっと早い頃)に日本に滞在して、西洋医学の講義をしたり、植物の採集をしまくったりと活躍したドイツ人医師にして博物学者、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト先生だ。

 このシーボルト先生の日本人妻(正式に結婚はしてなかったみたいだから愛人?)のお名前が、楠本滝さん。 シーボルト先生は、家で飼っていたオウムに奥さんの名前を言わせようとがんばったらしいんだな。「おタキさん」「おタキさん」と繰り返したものの、日本語の発音がいまいちだったとみえて、オウムが覚えたのは「おタケさん」だったとか……。ことほど左様に異文化コミュニケーションというのはやっかいだ。日本語の「カキクケコ」の発音って、欧米人にはけっこう難しいのかもね。

 このちょっとおマヌケな行き違いの結果、「おタケさん」が定着したっていうお話。……なんだけど、今日のようにメディアが発達していなかった時代に、一外国人の飼っていたオウムの言葉が、そんなに全国通々浦々にまで伝播したものなのだろうか? もしこれが事実だとするなら、どうやって広まっていったかについても調べなくてはなるまい。

 --というところで、いきなり話は変わって。

 ウクレレのチューニングをするときに、「花子さ~ん」と歌ってみなさい--という教えはご存知か? 4弦から1弦に向かって、各弦を順番に鳴らしたときの音が、ちょうどこの歌のメロディに合うということらしい。

 それはまあ、いいとして、この歌の文句の起源がわからない。だって、「ハナコさん」じゃなくても、「ケイコさん」でも「サチコさん」でもいいわけじゃない? いつどこで誰がこんなこと言い出したのか? ご存知の方はお教えください。

 ちなみにアメリカではこの同じメロディで「My dog has fleas(うちのイヌにはノミがいる)」と歌うらしい。もともとウクレレはハワイ語で「はねるノミ」という意味らしいので(なんじゃそりゃ?)、少しはこの文句にも結びつくのかもしれないけれど……。

 そんなこんなで、目鼻もつかないまま、オタケさんとハナコさんの出自の研究はひとまずこれにて終了。

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コメント

初めましていつもちらちらと覗かせていただいています
花子さん・・・についてですけど
花子は日本人にとっては大変メジャーな名前だからじゃないですか?
タローとハナコ
〇〇太郎〇〇ハナコ
昔はとても多い名前だったので代表的な名前だから
使われているのでは?
オタケさん・・・オタクサ
お滝さんの名前を取って名付けられた紫陽花
なんだか楽しいですね 
起源は分かりませんがそんな気がします
いきなりこんなコメント書いてすみません
お仕事頑張って下さいね

>紫陽花さん

ようこそいらっしゃいませ~。
これからもどうぞごひいきに^^

>花子は日本人にとっては大変メジャーな名前だからじゃないですか?

「どうして?」という疑問に関しては、きっとそんなところでしょうね。
あとは、「いつ」と「誰が」が知りたいです~。

>お滝さんの名前を取って名付けられた紫陽花

シーボルト先生が命名したアジサイの学名、
Hydrangea otaksaのことですね。
この学名は、いまは残っていないようですが……。

余談ですけど、
「K」のあとの母音がないのは、
シーボルト先生が「オタキさん」と「オタケさん」の区別が
つかなかったということを意味するのかも。

つまり、先生にとっては「オタケさん」で充分だったんじゃないかなと。

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