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2013年7月21日 (日)

精霊たちの声を聴いた

 音楽観が変わるようなすごい体験をしてしまったかもしれない。

 昨夜は浜松町のアフリカ料理店カラバッシュで、ンビラ奏者、ガリカイ・ティリコテさんのライブを見た。ンビラは、ジンバブエに古くからある楽器だそうだ。ざっくりとまとめると、カリンバ(親指ピアノ)にヒョウタンの大きな共鳴胴がついたような構造なのだが、低音から高音まで、音域の異なる楽器があるようだ。とくに低音のレゾナンスは強力で、身体の芯にビンビンと響いた。

 ステージ上のプレイヤーは5人。ガリカイさんと、その息子さん(現在日本で暮らしているという)。それに日本人が3人。ンビラのソロ、デュオ、トリオ、カルテット、クインテットと、曲によって編成が変わる。これにマラカス風のパーカッションが適宜加わった。

 リズムの基本は3連。パーカッションは片手が各拍の頭打ち。もう一方の手が3連を刻む。わかりやすく言うと、すべてダブル・ジグのようなリズムで統一されていた。

 ンビラはスピリチュアルな楽器なのだそうな。ミニマル・ミュージックを思わせるようなサウンドには、トランス状態を起こすような効果もあるのかもしれない。

 まず5本のンビラによるアンサンブルに圧倒された。ピックアップで拾った音にエフェクトをかけていたようで、音が会場中に充満しているような不思議な感覚を味わった。演奏者たちは目の前にいるのに、耳のうしろのほうで、いきなり音が聞こえ出す。それも右から、左から。誰がどの音を出しているかもよくわからなくなってくる。さらに誰のものでもないいろいろな声が聴こえてくるような。もしかして精霊の声? そういえば、ンビラの演奏を聴いていると、いないはずの女の声や老人の声が聞こえてきたりするという説明もあったっけ。

 ものすごい音量による共鳴効果だとかなんだとか、理屈で説明しようと思えば、いろいろできそうな気もするけれど、今日のところは、素直に精霊たちの声を聴いたと信じておくことにしよう。とにかく、これまでに味わったことのないようなライブ体験だった。もしかしたら、何かいいことがあるかも?

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