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2013年6月 8日 (土)

フラメンコとクラシック

 昨夜は銀座ヤマハホールで、フラメンコ・ギタリスト、沖仁さんのコンサートを見た。

 ヤマハホールに行くのは本当に久しぶりだ。たしかケンブリッジ・バスカーズを見たとき以来だな。クラシック向きの会場というイメージがあるもので、クラシックとは縁もゆかりもない私には、ちょっぴり敷居が高い。音響効果がよく、どこの席からも見やすく、サイズも手ごろと、たいへんよいホールであるとは思うのだが。

 沖仁さんの演奏を間近で見るのはこれが初めてだったが、さすがは日本のフラメンコ・ギターのトップ・スター。テクニックもリズムのキレもすばらしい。また、クラシック・ギターの素養も随所に感じた。

 ソロで数曲演奏したあと、ゲストの若手クラシック・ギタリスト、木村大さんにバトンタッチ。驚いたことに、木村さんが携えてきたのは、シングル・カッタウェイのエレガット・ギターではないか! おまけに登場するやいなや、ギター・ケーブルをボディにプラグイン。え? さっき沖さんがMCで、「今日はなるべく生音に近いサウンドを」とおっしゃってなかったっけ? 頭の中にでっかい「?マーク」が浮かんできた。

 この「?」が氷解したのは2曲めだ。両手のタッピングを織り込んだオリジナル曲「earth」が披露されたのだ。ボディを叩いてリズムを作ったり、ライトハンド奏法も駆使したり、タッピングハーモニックスが出てきたり。まるで押尾コータローさんみたい。だから、エレガットを持ってきたのか。生ギターでタップの音を大きく鳴らすのは難しいものね。

 ちなみにこの曲の前に演奏したオープニング・ナンバーは、ツェッペリンの「天国への階段」だった。クラシック・ギターの世界も、ずいぶん様変わりしているようだ……。

 休憩をはさんだ2部のステージは、両者の共演。このパフォーマンスは、1部以上にエキサイティングなものだった。やはり達人同士のアンサンブルは1+1をはるかにしのぐ効果を生む。中でもハイライトと言えたのが、ビバルディの「夏」。火花の散るような2本のギターのかけあいを堪能させてもらった。

 なお、2部のステージでは、木村さんは年季の入った風貌のフラメンコ・ギターをメインでプレイしていた(クラシック・ギターに持ち替えた曲が1曲。エレガットの出番はなし)。

 このほかの曲は、スティングの「Fragile」、チック・コリアの「Spain」など。1部、2部を合わせても、伝統的なフラメンコの曲はあまり演奏されなかったような……。

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