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2013年6月23日 (日)

渋谷でチンドン体験

 渋谷ダイニングバーLi-poで、昼間の「音楽夜話」。お題は「路上の実用音楽:チンドン屋の魅力を聴く」。論者は、東京チンドン倶楽部の高田洋介さん。聞き手はクラリネット奏者の大熊ワタルさん。

 日本の伝統音楽や洋楽受容の歴史を語る上で、チンドンは避けて通れないテーマだと思っている。これを逃す手はないということで、仕事をさぼっていざ会場へ。

 チンドン以前の楽隊や和洋合奏楽団から最近の演奏まで。貴重な音源や映像をまじえながらのトークは、めちゃくちゃ面白かった。

 明治維新の頃の鼓笛隊のスタイルをほぼそのまま残していると思われる、篠笛と大太鼓、小太鼓から成る千国諏訪神社祭礼の楽隊の映像にはびっくり。広目屋と呼ばれる初期のチンドンも、これに近いスタイルだったそうな。大太鼓を「ゴロス」、小太鼓を「ケース」と呼ぶのは、フランスの軍楽隊(幕府方)から受け継いだものではないかという指摘は、追いかけてみる価値がありそうだ。

 老舗のデパートが客寄せのため少年音楽隊を編成していた事実は初めて知った。

 チンドン屋の定番曲、「竹雀(たけす)」が長唄起源で、歌舞伎の下座、寄席の出囃子からチンドンへと伝わっていったという話も興味深い。

 あらためて思ったけれど、チンドンのリズムってジャグバンドのそれによく似ているような気がする。チンドン太鼓もウォッシュボードも、手製の楽器というところが共通しているし。またジャズのような洋楽と自分たちの伝統文化とを組み合わせ、新たなスタイルへと換骨奪胎していく様も、ジャグバンドの精神に通じるものがあるかも。

 音楽夜話主催の関口義人さんにも久々にご挨拶。演者の方にもご紹介いただいて、ありがたや。

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