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2013年1月12日 (土)

質実剛健なレスポールの末弟

 1954年に発表されたレスポール・ジュニアは、レスポール・ファミリーの末っ子というか、一番安価な普及モデルとして設計されたギターだ。マホガニー・1ピースのフラットなボディにP-90ピックアップを1つ、ボリュームとトーンのコントロールも1つずつ、というシンプルなデザインでコストダウンを計ってはいるが、スチューデント・モデルなどと侮ってはいけない。実際に鳴らしてみると、まったく手抜きの感じられないすばらしい音がする。実際に、プロのミュージシャンの愛用者も多い。

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 当初はレスポール・スタンダードなどと同様にシングル・カッタウェイのデザインだったが、58年になると、よりハイポジションが弾きやすいダブル・カッタウェイに変更される。兄貴分のレスポール・スペシャルも、このときいっしょにダブル・カッタウェイに変わった。

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 59年製レスポール・ジュニアの雄姿。ダブル・カッタウェイになった上に、フィニッシュもサンバーストからチェリー・レッドに変わり、それ以前とはずいぶん印象が異なる。フィンガーボードが完全にボディから跳び出すという、なかなかに大胆なデザインだが、まったく違和感がなく、いい感じにまとまっているのではないか。

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 レスポール・ジュニアのピックアップは、同じP-90でも、ドッグ・イヤーと呼ばれるタイプ。両脇に三角形のでっぱりがあり、ここでネジ留めするようになっている。取り付け作業を簡単にするための工夫だろう。テールピースと一体になったバー・ブリッジは、レスポール・スペシャルなどと共通のものだ。

 このシングル・コイルのピックアップが、意外に太く粘る音で、気持ちよくオーバー・ドライブしてくれる。参考までに、実際にこのギターを弾いている音源を貼りつけておく。オーバードライブはかけているけれど、ほとんど素のままのサウンドだ。

「kumorint.mp3」をダウンロード

 ペグヘッドのロゴは、上位モデルのようなパール・インレイではなく、デカールを貼ったもの。中央のモデル名はシルクスクリーンの印刷。暦年の傷が随所に見えて、なかなかすごみのあるルックスなのだ。

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