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2012年11月 1日 (木)

オベーションのエレアコ・マンドリン

 航空工学のエンジニアで、カーマン・エアクラフト社というヘリコプター・メーカーの社長でもあったチャールズ・カーマンは、自社の技術をギターの製造に応用することを思いつき、1965年に新たなギター・メーカーを立ち上げた。こうして生まれたのが、グラスファイバー製のボディを持つ画期的なデザインのギター、オベーションだった。

 グラスファイバーを樹脂で固めた一体成型のバック&サイドは、クラシックのマンドリンを思わせるようなボウル・バックのシェープがユニーク。音響的にすぐれている上に、ウッド・ボディのギターに比べて強度は強く、生産効率も高いと言う利点を備えていた。

 オベーションは、ピックアップ・システムをいち早く積極的に導入したアコースティック・ギター・メーカーとしても、よく知られる。今日のエレアコ・ギターの隆盛は、オベーションの成功に始まったと言っていい。

 オベーションのエレアコ・マンドリンMM68は、このような独自のアイデアを、そのままマンドリンに応用した楽器だ。グラスファイバー製のバック&サイドとスプルース・トップの組み合わせ。図案化された木の葉の装飾にマルチ・サウンドホールを配したトップのデザインも、オベーションのギターではおなじみのものだ。

Mm64top

 このモデルは、在庫処分品だったのか、定価の半額くらいで販売されていたのを手に入れたもの。きれいな赤いサンバーストのフィニッシュは、カタログではチェリーチェリーバーストと表記されている。スプルース材のグレードもなかなか高い。

Mm64back

 当然ながらそのサウンドは独特で、ギブソンとはまったく異なるものの、これはこれで悪くない。生音でも音量はかなりある。さすがは音響的にしっかり計算されたボウルバック・ボディ!

Mm64head

 8弦でも違和感のないペグヘッド。ネックもヘッドもサテン・フィニッシュで、ほとんど白木のような感触だ。ヘッド裏のシリアル・ナンバーから判断すると、1997年製と思われる。

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