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2012年9月15日 (土)

ピアニストに気をつけろ

 何を隠そう、昔々のある時期に、shezooさんといっしょにトリオのユニットを組む話があったのだ。shezooさんは歌とピアノ、私はギターを弾く予定で、リハーサルもやったものの、まあ、いろいろあって、あえなく頓挫^^; そんなわけで、その頃の楽譜が、いまでも手元に残っている。

 昨夜は、大泉学園のinF(インエフ)に、shezooさんとCHINOさんのデュオ・ライブを見に行った。shezooさんのピアノをバックに、shezooさんの書いた歌をCHINOさんが歌うというコンセプトだったもので、ついつい昔のことを思い出してしまったよ。ほとんどの曲は聞き覚えのあるものだったしね。

 インエフはジャズ系のライブハウスのようだ。小さなお店ながら、グランドピアノが置いてあるところがいい。ほかにもウッドベースが転がっていたり、お客さん用のテーブルの下にバスドラやタムタムがつっこんであったりしているのも、なかなかによい雰囲気だ。

 この夜のステージは2部構成。1部、2部とも、shezooさんのソロ・ピアノで始まり、それからCHINOさんの歌が加わる。

Nature

 ソロ・ピアノはアルバム『nature circle』からの曲中心。歌モノは、かつてのレパートリーが多かったものの、ボーカリストが代わったことで、その印象はずいぶんと異なった。

 「天使の仕事」「ひとひらのため息」「人間の透明化について」は、うちにも楽譜があったな。「ふたつの月」は楽譜こそないけれど、これも馴染み深い曲。「The Dream above the Heavens」「人間が失ったものの歌」は、トリニテのアルバム『prayer』にも収められていた曲のボーカル入りバージョンだ。

 発光クラゲをテーマにした「Bolinopsis Neon」は初めて聴いたような気がするが、お2人のコンビネーションがうまくはまって、印象的な曲に仕上がっていた。

 ボーカルとピアノのデュオというと、普通はピアノがボーカルのサポートに回ってバックを支えるというイメージだが、この日のステージに限っては、そんな平和な気配は微塵もなし。むしろピアノとボーカルのバトルに近かった。それもピアノが一方的に喧嘩を売っているかのような。

 さらに間奏では、歌以上に存在を主張する鍵盤。「リハーサルと全然違う!」というMCから想像するに、ほとんどアドリブで、湧き上がる感性にまかせて弾いていたものと思われる。それでなくても難しい歌のはずなのに、こんなジャイアンなピアノに負けずに歌いこなしたCHINOさんには、ひたすら拍手。

 アンコールは、お2人が出会うきっかけとなったというスタンダード曲「見上げてごらん夜の星を」。この歌も途中でオクターブを変えて歌わせるなんて、やっぱりムチャぶりだよな~……。

 さて、別れ際にshezooさんから、歌詞についてもひとこと言及するように言われてしまった(こっちにまでムチャぶり!)。

 いや、逐一歌詞をチェックしながら聴いてるわけじゃないから……。でもまあ、ブルースとか、トラッドとか、底辺の音楽(?)を日頃聴いている無骨な耳からすると、いかにも育ちのいいお嬢さんの書いた詞というか、奥行きはあっても毒がないところが、ちょっと食い足りないかも。いや、これで毒まで持たれたら、あまりに破壊力がありすぎて、聴くのがこわい?

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