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2012年9月30日 (日)

長唄三昧

 欧米の伝統音楽を追いかけているうちに、自国の伝統音楽についても知らなければという思いが芽生えてくるのは必然だろう。とはいえ、そうそう余裕はなくて、邦楽を体系的に調べたり、実際の音を聴いたりする機会は、なかなかとれない。

 今日の午後は、日本橋区民センターまで、学生長唄連盟OB会の主催する長唄の演奏会を聴きに行ってきた。友人が出演するというので、まあ、その応援も兼ねて。

 学生長唄連盟は、全国の大学の長唄サークルの集まりだそうだが、演奏会の顔ぶれを見ると、早稲田、慶応、東大、明治などの東京六大学をはじめ、国学院、東京女子、青山学院、学習院、上智、日大芸術学部、国立音大など、東京近郊の大学が多い。今回はOB会ということで学生は出演せず、平均年齢はわりと高めに見えた。それもまたよし。

 もちろん長唄が主役なのだろうが、お囃子方というか、バック・バンドもかなりフィーチャーされている点が面白い。

 リード楽器は三味線がメインで、ときおり横笛も活躍する。パーカッション類は、太鼓と2種類の鼓(つづみ)。このパーカッションのアンサンブルが非常にエキサイティングなのだ。思わずステップを踏みたくなる。おいおい。

Nagauta

 大鼓(おおかわ)のほうが調子(チューニング)は高いようで、「カッカッカッ」と甲高いトーンでビートを刻む。そこへ小鼓(こつづみ)が「ッポンッポン」とオフ・ビートで絡む。さらに太鼓が「トントントン」。全部合わさると、トントンカッポンストトントン……という感じで、独特のグルーブが生まれるんだな、これが。このリズム・アレンジはとにかく秀逸で、じっくり研究してみる価値がありそうだ。

 三味線と唄の絡みも、対位法的なアレンジで面白い。三味線同士は基本ユニゾンが多いのだが、ソロ・ワークあり、交互に音の隙間を埋めあう掛け合いありと、コード演奏以外の要素はみんな出てくる。以前に見たときも思ったのだが、カポタストみたいなものも使って、オクターブ上を弾いたりもするんだな。

 私が拝見した演目は、京鹿子娘道成寺、供奴、吉原雀、外記猿、連獅子など。台風が怖いので、早めに失礼させていただいた。

 ちなみに私の友人はというと、この日のためにかなり歌い込んできていたようで、ドスの効いた低音が迫力満点。正直、こんなによいパフォーマンスが聴けるとは予想していなかった^^; おみそれしました。

その友人から、「大鼓」の読みについてアドバイスをいただきました。訂正の詳細はコメントのほうをご覧ください。

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コメント

 上記の日記に関して、長唄の友人からアドバイスをいただきましたので、一部引用させていただきます。同じ「鼓」という漢字でも、3つの楽器それぞれ読み方が違うんですね~。ふ~む。

(以下引用)

「大鼓」は「おおかわ」と言います。鼓とは革が違います。鼓は太鼓みたいに軟な革ですが、おおかわは、板みたいに固いんです。だから「カン」という音がする。カポタストみたいなものは「かせ」と言います。かせをつけて弾く手は「上調子(うわじょうし)」といいます。

(中略)

以上ご参考までに。

(引用終わり)

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