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2012年8月 6日 (月)

マーティン超入門

 マーティン・ギターの3回め。

 D-28、000-18など、マーティンのモデル名は、比較的すっきりした規則に基づいて付けられている。マーティン・ファンにとっては常識的な話ではあるが、「何のこっちゃ?」という方のために、ここであらためて解説しておく。

 マーティンのモデル名は、サイズ名とスタイル名の組み合わせでできている。名前の頭の「D」「000」などがサイズ名で、ボディの大きさ(およびシェープ)を表わす。これに続く「28」「18」などがスタイル名で、装飾や材質の違いを表わす。

 マーティン社がボディ・サイズやデザインのグレードを明確に意識するようになったのは1850年代からだと思われる。当初、一番大きなサイズ名は「1」で、これは「スタンダード・サイズ」とも呼ばれていた。この下に「2」「2・1/2」「3」「3・1/2」といった、より小さいサイズもあった。少し遅れて登場したのが、「1」よりも大きなサイズの「0」だ。こちらはステージで使うことを前提に開発されたプロ仕様のモデルで、「コンサート・サイズ」の名でも知られている。

 このあとも、00(グランド・コンサート)、000(オーディトリウム)、D(ドレッドノート)……と、より大きなサイズのギターが次々と開発されて今日に至る。

 現在一番大きなサイズは、M(グランド・オーディトリアム=0000)やJ(0000よりもボディの厚みがある)だが、それほどポピュラーではないので、無理して覚えるまでもないだろう。D、000(≒OM)、00くらいのサイズ名を覚えておけば、充分だ。

 スタイル名もいろいろあるが、重要なのは、「18」「28」「45」の3種類(と断言!)。ざっくりまとめると、スタイル18はバック&サイド材がマホガニー、スタイル28はローズウッド。スタイル45もローズウッド・バックだが、貝細工の装飾が全面にほどこされた最高級モデルという位置づけになる。

 ちなみに、1904年まではスタイル42が最高級モデルだった。このスタイル42を元に、さらに豪華な装飾を施したのがスタイル45だ。

 逆にスタイル41は、スタイル45の廉価版という位置づけになる。

 このほかのスタイル名についてもふれておくと、スタイル18の装飾でバック&サイドの材質をローズウッドにアップ・グレードしたのがスタイル21。幅の広い良質の材の不足を補うために、バックのローズウッドを3枚合わせ(3ピース)にしたのがスタイル35(本来はブックマッチの2ピース)だ。

 ところで、ひとくちにローズウッドといっても、1970年以降とそれ以前とでは大きく材質が異なっている。69年までのマーティンにはブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が使用されていたが、その後は在庫不足のためインディアン・ローズウッドに変更された。このため、ブラジリアン・ローズウッドを使ったモデルは、その希少価値のため、高価で取り引きされているのが現状だ。

Dsc06093

 --というわけで、これはブラジリアン・ローズウッド最後の年である69年製のD-28.。ドレッドノート・サイズの大きなギターだけに、かなりの音量がある。とくに低音の迫力がすばらしい。

Dsc06100

 69年のスタイル28にしては、なかなか木目のきれいなブラジリアン・ローズウッド。やっぱりマーティンは柾目じゃないとね~。

D28s

 サイドの板も柾目のきれいなブラジリアン・ローズウッド。

Dsc06094

 ペグヘッドの角の丸み、グローバー・ロトマチックのペグなどの仕様は、60年代のお約束どおり。

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