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2012年7月17日 (火)

マーティン事始

 インデックスもできたことだし、晴れてオタッキーな^^;楽器談義の続き。

 フェンダーの次はギブソンのエレクトリック・ギターを……とも思ったのだが、その前にマーティンについてまとめておいたほうがよさそうな気がする。

Martin

 マーティンと言えば、アコースティック・ギターのストラディバリかフェラーリか、楽器に興味のないような人でも名前くらいは知っているという、押しも押されもせぬ老舗ブランドだ。その歴史については、私もいろいろなところに書き散らしてきた。詳しくはそちらを参照いただくとして(手抜き&宣伝^^; このページをスクロールすると右下のほうに見えてくる拙著「アメリカン・ルーツ・ミュージック」、あるいはシンコーミュージック・ムックの「ヴィンテージ・マーティン」あたりがお奨め)、ここでは個人的な思い出話を中心に書く。

 音楽に目覚めた高校生の頃から、マーティンはあこがれのギターだった。「いつかは自分もマーティンを」と思いつつ、なぜか国産のコピー・モデルには手を出さず、給料をこつこつ貯めて、やっとのことで手に入れたのが、新品のHD-28だった。これが記念すべきマーティン初体験となる。えっへん。

 ところは東京・神田のカワセ楽器。お金を渡すときに対応してくれた店員さんが、いまやブルーグラス界の重鎮(--というか、その頃もそんな感じではあったけれど)、本間正敏さんだったのは、これまでご本人にも内緒にしていた秘話(?)だ。

 1976年に発表されたHD-28は、ビンテージ・マーティンの再生産を望むマーケットの声に促されて登場した、戦前のD-28のリイシュー・モデルと言える。黄金時代のD-28に採用されていたトップのヘリンボーン・トリム、スキャロップト・ブレーシング(内部のトーン・バーを逆アーチ状に大きく削った構造)といった仕様が、このモデルで復刻された。

 本家アメリカのビンテージ・ギター・ブームは、60年代のフォーク・リバイバルの頃から始まったと考えられる。日本でのブームは10年ほど遅れて、70年代半ば頃にやってきた。この風潮に私もまんまとノセられて、「どうせ買うならノーマルなD-28じゃなくてHD-28」なんてことを思うようになっていたのだな、すでにこの頃から。

 --というところで、本棚をひっくり返して当時のモノクロ写真を引っぱりだしてきた。新品のマーティンだけあって、純白のトップがまぶしい美しいギターだったのだ。ピックガードはブラック・アセテート、フィンガーボードのポジションマークはスモール・ドットと、戦前のD-28を完璧に再現したモデルとは言えないけれど、それでもいい楽器だったと思う。ちなみに、ペグはグローバーではなくてシャーラー。この仕様変更は79年に行なわれているはずで、80年代のモデルには当然シャーラーが付いている。

Hd28m

 その後、中古のマーティンに興味が移り、このHD-28は結局手放してしまうことになるのだが、いまになってみるとちょっと早まったような気も……。

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