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2012年7月

2012年7月31日 (火)

いつまで待ってもセッションは始まらない

 明け方に見た夢。

 新しいバンドでセッションをしようと、自宅の向かいにある店で待ち合わせをする。私以外のメンバーは、何度か仕事をしたことがある女性編集者、大学時代からのつきあいのベーシスト、幼なじみの友人の3人。

 ベーシストと幼なじみが到着したところで、セッション場所(別の知り合いの家)までの道順をよく覚えていないことに気づいた。2人にここで待っているように伝えて、自宅に戻る。すると玄関のところに女性編集者が立っていた。向かいの家を指さして、残りの2人といっしょに待っているように指示する。「右のほうの店だからね」。1つの家が左右2つの店に分かれているのだ。

 家に入って道順をたしかめようとしていたら、緊急の仕事が跳び込んできた。もちろん引き受ける。楽勝で終わるかと思っていたら、夜までかかってしまった。

 トイレに行きたくなったので階段を上がると、飲み屋がたくさん並んだ飲食店街になっている。どこにもトイレはない。しょうがないので、小銭を握り締めて外に出た。

 外はすっかり暗くなっている。うっかり100円玉を落とした。道の脇の泥水だまりに落ちた100円玉が1枚。拾おうと手を伸ばすと、泥の中にスーッと沈んでいく。ぎょっとして見つめていると、泥水の中から巨大なタコが現れた。100円玉はタコのすぐ近くにある。向こう側に回って取るべきか、それともあきらめるかと躊躇していたときに、バンドのメンバーを待たせたままでいることを思い出した。

2012年7月29日 (日)

長年のパートナーは000-18

 HD-28を入手したあとも、マーティン熱は収まらなかった。むしろますます重くなったくらいで、「今度はビンテージがほしい」と、掘り出し物を探して楽器店をうろつく機会が増えた。

 そんなある日のこと、渋谷のヤマハで見つけたのが、1959年製の000-18だった。この年代のマーティンにしてはめっぽう安い。--というか、新品で手に入れたHD-28の半額くらいの値段で売られているではないか!

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 アンプラグド・ブーム以前だったため、まだ000の人気がなかったという事情があったにしても安すぎる。よく見ると、表の板が割れまくっていて、さらにサイドもバックも傷だらけ。どうやら前のオーナーが、うつぶせ状態で踏んずけたかなんかしたらしく、ブリッジの厚みの分だけ表の板が陥没し、それをなんとかつなぎ合わせてあるようだ。なるほど、コンディションが悪いゆえの価格設定なのか。

 多少の懸念はあったものの、製造年と価格の安さに目がくらみ、その場で購入してしまった。

 これでめでたしめでたし--となればよかったのだが、家に持ち帰って鳴らしてみて愕然とした。サスティンのまったくないボソッとした音しかしない! どうやら、楽器屋さんの店頭で弾いたときは頭に血が上っていたため、冷静な判断ができなくなっていたらしい。女の人との出会いなんかでも、そういうことってあるっしょ? 若気のいたりっつーか……^^;

  正直、これはアカンかな?--と思ったものの、そのままあきらめるのも忍びないので、きれいに磨き、弦を換え、ステレオのスピーカーに立てかけて1日中音楽を聴かせ……とやっていたら、あら不思議。ある日突然、知り合いのミュージシャンや楽器屋さんにもびっくりされるような、いい音がするようになった。以来、ずーっとメインギターとして使い続けて今日に至る。やっぱりあれは運命の出会いだったのだな。

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 写真ではよくわからないが、サウンドホールの回りの板も、ロゼットに沿ってめいっぱい割れている。ベッコウ柄のピックガードの傷は、購入後につけたもの。長年の相棒だからね。

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 スタイル18はマホガニー・バック&サイドが基本。地味な装飾ながら、コストパフォーマンスは高い。

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 ペグヘッドの角が丸みを帯びているのは60年代のモデルの特徴と言われるが、このギターもかなり丸めな感じだ。

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 ペグはグローバーのオープン・タイプ。独特なノブの形状は、バタービーン(インゲン豆)とも称されている。この時期、スタイル28では、すでにクローズドタイプのグローバー・ロトマチックが採用されているが、000-18で採用されるのは、ずっと遅れて1967年から。

2012年7月27日 (金)

スタジオリハ覚書

 昨日は久々に横浜のスタジオでバンドのリハーサル。タカミネのエレアコと、BOSSのAD-3(エレアコ用のエフェクター)を担いで出かける。炎天下に荷物を背負って歩いたせいか、スタジオに着いたらかなりバテていた。ふ~。

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 ベースの練習にかまけて、しばらく歌っていなかったのもいけなかったか、声も全然出ない(このユニットでは一応ボーカリスト^^;)。しょうがないから、新曲のヘッド・アレンジなどに時間を使って、なんとか乗り切った(スケールの選択に一考の余地あり)。

 「反省会」は、博多風モツ鍋。辛味噌仕立てで元気もりもり。終わってから元気になってもな~……。

2012年7月25日 (水)

『祈る人』解題

Zerobyzero

 夕暮れと闇とが交錯する逢魔が時。歩きなれているはずの街並みが、まるで見知らぬ景色のように映る。夢の中をさまよっているみたいなどうどうめぐり。怪しげな見世物小屋のほのかな灯りに誘われて近づくと、ジプシーの奏でるファナティックなバイオリンの音が、どこからともなく聴こえてきた。

 トリニテのアルバム『prayer』を聴いていたら、こんなイメージが勝手に浮かんできた。あたかもヴィスコンティやフェリーニの映画を見るような、不思議な映像の連なり。これほど非日常的な感覚が味わえる音楽は、久しぶりに聴いたような気がする。

 アルバム『prayer』は、7つのピースから構成された組曲だ。人は自らが犯した過ちの故に祈る。愛する人のために。生きている証として(shezooさんからもらった資料より要約)。2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロに触発された作品だそうだが、3.11以降の世界に生きる我々には、より身近な題材としてリアルに響く。

Baraccone 1
 印象的なトーンのピアノのイントロから、東欧のジプシーの奏でるような怪しくも情熱的なバイオリンが聴こえてくる。めくるめくサーカス小屋の幻想。「バラッコーネ」とはバラック小屋の意だろう。サーカスや見世物のために急造された粗末なテント小屋を想起させる一方で、焼け跡に建てられた仮設住宅をも連想させる。

人間が失ったものの歌
 ノスタルジックなクラリネットの調べは、まるでクレズマー・ミュージックのようだ。そしてスネアドラムの刻むステディな3拍子に乗って、天駆けるバイオリン。バラック小屋に暮らしていたあのすすけた子どもたちは、いったいどこへ行ってしまったのだろう?

Mondissimo 1
 ルナティックな狂想曲。ときにはユニゾンで。ときにはソロで。バイオリンとクラリネットの奏でるリフが印象的だ。バス・クラリネットの音色も魅力的。2つの楽器のインプロビゼーションは、やがて狂気を帯びた掛け合いに。

天上の夢
 幕間の小品と捉えるべきか。天使の見る夢をテーマにした美しい曲だが、衣の下にかすかに皮肉も覗いているような。

Mondissimo 2
 どこまでも続く螺旋階段のような悪夢。再び2ビートのリフが繰り返される。オフビートを強調した2拍子はやがてハバネラのリズムに。眠れない長い夜の焦燥感? それとも安らかな眠り?

Dies Irae 怒りの日
 グレゴリオ聖歌の「怒りの日」のモチーフは、ベルリオーズ、リスト、サラサーテ、マーラー、ラフマニノフ、ハチャトゥリアンなど、さまざまな作曲家によって取り上げられてきた。ここでは静謐な葬送曲のように淡々と演奏される。運命に逆らわず、すべてを受け入れようとする人のように。

Baraccone 2
 最後の最後でパーカッションがはじけまくる。ガムランを思わせるゴングの響きが、鬱屈した心を開放していくようだ。力強いリズムは、新たな再生を暗示しているのだろうか?

2012年7月22日 (日)

オニユリの群生

 雨が続いたり暑かったりで、ついつい庭に出るのをサボっているうちに雑草がすごいことになっている。伸びすぎた庭木類の剪定もしなくちゃならぬ。

 そこで、午前中は久々の庭仕事。あんまりはかどらなかったが、まあぼちぼちやるさ。

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 隅のほうでオニユリが咲いている。これもうちでは雑草扱いで、世話してないのにムカゴを落としてあっという間に増えた。それでも、ユリの中ではワイルドな感じが好きだな。

2012年7月21日 (土)

ジャケット問答

 トリニテのアルバム『prayer』のジャケットができ上がってきた。

Prayer_jk_2

 う~ん、なんかヤバそうな雰囲気だな~。何を表わしている絵なのかさっぱりわからなかったので、さっそくshezooさんに連絡。正直に「これは何でしょ?」とたずねた^^;

 返事は、「基本はヴィヴィアン佐藤さんのロールシャッハの作品で、そこにゼロバイゼロの作品を組み込んでいます」「過去とも未来とも現実ともいえない不確実な時間を表現しています」「ゴスロリにならないよう気にしながら、ぎりぎりの線でデザインをしてもらいました」だって……。

 「ヴィヴィアン佐藤ってだ~れ?」なんて聴き返してもカオスの海が広がるばかりだろうから、自力で調べることにする。日本の非建築家、アーティスト、イラストレーター、パーティイスト、ドラァグ・クイーン、文筆家、映画評論家……(Wikipedia)。

 う~みゅ、自分で調べても結果はたいして変わらなかった。「非建築家」って何だよ? 「パーティイスト、ドラァグ・クイーン」ってことは、女装をしてパーティに出没する人ってこと? いずれにしても、ご先祖様から受け継いだ我が第六感が、これ以上はつっこまないほうがよろしいと告げている。

 ロールシャッハ・テストに使うのは、左右対称のインクのしみみたいなのじゃなかったっけ? まあ何を連想するのも見た人の自由--ということか。とはいえ、どことなく禍々しげで、不安な気持ちにさせるあたりは、きっと作者の意図なのだろう。怖い恐い。

 ところで、もうひとつのキーワード、「ゼロバイゼロ」のほうはすぐわかったぞ。shezooさんがお気に入りの、音楽の演奏とシンクロする電飾システムを考案したアート集団だ。つまり、このジャケットで言えば、イカ釣り船の巨大な電球、あるいはエイリアンの頭みたいに見えるヤツがそうだな。LEDに置き換えられて消え去ろうとしている白熱電球のレトロなイメージは、このアルバムのノスタルジックな雰囲気によく似合う。

 なんてこじつけてみても、結局ジャケットから得られる情報は限られている。葦の髄から天井を覗いているようなものだ。--というわけで、次回はいよいよ中身の音の話に入る……といいな^^;

2012年7月17日 (火)

マーティン事始

 インデックスもできたことだし、晴れてオタッキーな^^;楽器談義の続き。

 フェンダーの次はギブソンのエレクトリック・ギターを……とも思ったのだが、その前にマーティンについてまとめておいたほうがよさそうな気がする。

Martin

 マーティンと言えば、アコースティック・ギターのストラディバリかフェラーリか、楽器に興味のないような人でも名前くらいは知っているという、押しも押されもせぬ老舗ブランドだ。その歴史については、私もいろいろなところに書き散らしてきた。詳しくはそちらを参照いただくとして(手抜き&宣伝^^; このページをスクロールすると右下のほうに見えてくる拙著「アメリカン・ルーツ・ミュージック」、あるいはシンコーミュージック・ムックの「ヴィンテージ・マーティン」あたりがお奨め)、ここでは個人的な思い出話を中心に書く。

 音楽に目覚めた高校生の頃から、マーティンはあこがれのギターだった。「いつかは自分もマーティンを」と思いつつ、なぜか国産のコピー・モデルには手を出さず、給料をこつこつ貯めて、やっとのことで手に入れたのが、新品のHD-28だった。これが記念すべきマーティン初体験となる。えっへん。

 ところは東京・神田のカワセ楽器。お金を渡すときに対応してくれた店員さんが、いまやブルーグラス界の重鎮(--というか、その頃もそんな感じではあったけれど)、本間正敏さんだったのは、これまでご本人にも内緒にしていた秘話(?)だ。

 1976年に発表されたHD-28は、ビンテージ・マーティンの再生産を望むマーケットの声に促されて登場した、戦前のD-28のリイシュー・モデルと言える。黄金時代のD-28に採用されていたトップのヘリンボーン・トリム、スキャロップト・ブレーシング(内部のトーン・バーを逆アーチ状に大きく削った構造)といった仕様が、このモデルで復刻された。

 本家アメリカのビンテージ・ギター・ブームは、60年代のフォーク・リバイバルの頃から始まったと考えられる。日本でのブームは10年ほど遅れて、70年代半ば頃にやってきた。この風潮に私もまんまとノセられて、「どうせ買うならノーマルなD-28じゃなくてHD-28」なんてことを思うようになっていたのだな、すでにこの頃から。

 --というところで、本棚をひっくり返して当時のモノクロ写真を引っぱりだしてきた。新品のマーティンだけあって、純白のトップがまぶしい美しいギターだったのだ。ピックガードはブラック・アセテート、フィンガーボードのポジションマークはスモール・ドットと、戦前のD-28を完璧に再現したモデルとは言えないけれど、それでもいい楽器だったと思う。ちなみに、ペグはグローバーではなくてシャーラー。この仕様変更は79年に行なわれているはずで、80年代のモデルには当然シャーラーが付いている。

Hd28m

 その後、中古のマーティンに興味が移り、このHD-28は結局手放してしまうことになるのだが、いまになってみるとちょっと早まったような気も……。

2012年7月16日 (月)

楽器インデックスその1

 この日記を書き始めて、はや半年。自分で書いた楽器の記事を参照するのが、だんだんめんどうくさくなってきた。そもそも「音楽」のカテゴリーに収めようとしたのが間違いで、楽器は楽器で別にカテゴリーを分けておけばよかった。--なんて後悔しても後の祭り。

 しょうがないから、自分の便宜のために楽器用のインデックスを設けることにした。いまやっておかないと手に負えなくなりそうな予感もするので。

 そんなわけで以下のようなインデックスのできあがり。さて、ちゃんとリンクはあってるかな?

ギブソン・アーチトップ

 ES-350?
 L-3
 L-2
 L-10
 その他の楽器との比較

ギブソン・ベース

 ギブソンEB-1

フェンダー

 テレキャスター
 ストラトキャスター
 マンドキャスター
 PBAC-105(フェンダージャパン)

バイオリン

 ジャスティン・ディレージー(人面ヘッド)
 マッジーニ・コピー

その他

 サズ
 コムズ

2012年7月13日 (金)

プロモーション宣言

 正式なインタビューをしたことはないけれど、もしも実現したらかなり苦労するんじゃないかと思う。音楽の話を始めると、起承転結の「起承」を抜かして、「転」あたりから語り出すような人なのだ。

 きっと伝えたいことが多すぎて、気持ちばかりが先へ行ってしまうんだろうな。ご本人いわく、「仕事関係ではそんなことはない」そうなのだが、正直怪しいものだと思う。仕事となれば、普段に輪をかけて熱っぽく語る様子が目に浮かんでしまうからだ。

 shezooさんのことは、以前にも書いた。ピアニストとして、作曲家として、あるいは編曲家として、持ち前のバイタリティで数多くの仕事をこなしているスーパー・ウーマンと言っていい。そんなShezooさんが、いま熱心に取り組んでいるのが、トリニテというユニットだ。

 ピアノ、バイオリン、クラリネット、パーカッションという、ちょっと変わった編成の4人組で、shezooさんは作曲とピアノを担当している。そのトリニテが8月に初の(?)アルバムを出すという。サンプルの音源を聴かせてもらったら、想像していた以上に面白かった。ストイックなピアノと饒舌なパーカッションをバックに、バイオリンとクラリネットが縦横無尽に駆け巡る。こんなに起承転結がしっかりした曲が書けるのに、なんでしゃべりになると、あんなにわけがわからなくなるんだろう^^;

 --なんて考えていたのを悟られたのか、ご本人からアルバムのプロモーションを手伝ってほしいというオファーが舞い込んできた。え? 人選ミスじゃないの?とも思ったが、Shezooさんのインクレディブルなご託宣を翻訳してリスナーに伝える役目は、案外私のような凡庸な人間にこそふさわしいのかもしれない。

 そう思い直して、ちょっとだけお手伝いすることにした。詳しい話はまたあらためて書くとして、今回はご挨拶のみ。さしあたって、アルバム・タイトルは『prayer』、リリース予定は8月19日ということだけ覚えておいていただければ幸いなり。

2012年7月 8日 (日)

フェンダージャパンのエレアコ・ベース

 フェンダーついでに、フェンダージャパンのちょっと変わったプレシジョン・ベースについても書いておきたい。

 付属の保証書によれば、1992年の1月に新品で購入したものらしい。突然フレットレス・ベースがほしくなり、見た目にひかれて衝動買いした覚えがある。

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 ボディやヘッドのシェープは、初期のプレシジョン・ベースに近いけれど、トップはフレイム・メープル風。しかもボディの一部をくりぬいてfホールを1つ開けたセミソリッド構造になっている。はっきり言って、プレシジョン・ベースというよりも、テレキャスター・シンライン・ベースとでも呼んだほうがしっくりきそうなデザインだ。

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 ブリッジはエレアコ・ベース風。ボディの中央に見えるスプリット・タイプのピックアップのほかに、ブリッジの下にアンダーサドル・タイプのピエゾ・ピックアップも内蔵しているようで、この2つのピックアップの音をブレンドして出力するシステムになっている。つまり、エレアコ・ベースとしても利用できる(ウッドベースのような音も出る)というのが売りらしい。

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 --なんて言いつつ、使用する予定もなかったため、すぐに電池をはずしてそれっきり。したがってピエゾ・ピックアップの実力はほとんど確認していない。こういうのを死蔵と呼ぶんだな……。

Pbtag

 付属のタグに書いてあるモデル名は、PBAC-105。おそらくPBはプレシジョン・ベースの略、ACはアコースティックの略だろう。PBAC-100というモデルはよく見かけるのに、この105はほかで見たことがない。生産数が少なかったのだろうか?

 両者の違いは、主にペグヘッドで、100はノーマルなプレシジョン・ベース・タイプ、105はより古いデザインのオリジナル・プレシジョン・ベース・タイプ。材質も若干異なるようで、カタログによれば、100のトップ材はスプルース。105はフレイム・メープル風(カタログ・スペックが不明なので「風」としておく。写真ではわかりにくいが、わりとくっきりしたトラ目が入っている)。個人的にはこっちのほうが好みだな、やっぱり。

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 オリジナル・プレシジョン・ベースを再現したペグヘッド。これがいいんだよね~。フェンダーのオールド・ロゴの下には、「PRESISION BASS」の文字も。

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 フィンガーボードには一見フレットがあるようだが、これはポジションを示すマーカーのラインで、実際はフレットレスだ。

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 付属のケースは薄手のソフトケースだったので、その後、フェンダーUSAのケースを別途入手した。一体成型の樹脂製ケースというのは、どうもイマイチなものが多いような気がするのだが(最初の頃のマーティン・ケースも含めて)、これは例外的に気に入っている。ある意味フェンダーの伝統を踏襲した独特のデザインになっているし、ベースの形がレリーフ状に浮き出しているところもなかなかのセンス。

 例によってオークションで落とした品で、コンディションはミントだったが、なぜかケースを開けるとコーヒーの香りがする。不快な匂いではないから、まあいいか……。

2012年7月 5日 (木)

アコースティック・ギター・ブック35

 アコースティック・ギター・ブック35(シンコーミュージック)がやっと届いた。リニューアル第1弾ということで、中身はだいぶ変わったみたい。面目一新というか、ちょっぴり若々しくなったかも。

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 巻頭特集は、チャーさんと押尾コータローさんの対談。この組み合わせにはちょっと意表をつかれた。なかなかやるじゃん。これに続くポスト・ハカランダの特集も、いい企画だと思う。

 私はというと、以前にこの日記でもふれたように、デビッド・ブロムバーグさんのインタビューと、カジュアル・マーティン(かなり無理くりのカテゴライズだな~)の試奏記事を書かせてもらった。試奏のときに撮ってもらった写真は、結局使われなかったみたい。な~んだ……。

 ブロムバーグさんへのインタビューは、あらためてふりかえってみても、ずいぶんとエキサイティングだった。1つの質問に対して、いくつも面白いネタが返ってくるような人で、たいへんありがたくはあるものの、出てきたキーワードを全部追いかけるわけにもいかず。どれか1つをフォローしているうちに聞きそびれてしまった話も。う~ん、もどかし~。もうちょっと時間があったら……。それでも、なかなか興味深い記事になっていると思うので(自画自賛)、よろしかったらご覧くださいませ。

 紙数の都合で削ってしまったくだりは、そのうちほとぼりの冷めた頃にでも……。

 ところで、リニューアル記念かどうかは知らないが、今回は珍しく読者プレゼントのページまで付いてるじゃないか! ん~、チャー&押尾さんのサインが入ったエピフォンのギターは、ちょっとほしいかも……^^;

2012年7月 4日 (水)

フェンダーの異端児、マンドキャスター

 本来のモデル名は、そのものズバリ「Mandolin」。それではさすがにまずいだろうということで、「マンドキャスター」という通称で呼ばれることが多い。早い話が、フェンダー製のエレクトリック・マンドリンである。

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 マンドキャスターの歴史は意外と古く、生産が始まったのは1956年。その後大きな設計の変更もなく、76年まで作られていたようだ。

 私が所有していたのは60年代終わり頃のモデルだったようだ。ストラトキャスターをコンパクトにしたようなシェープ。2弦単位でオクターブ調整が可能なテレキャスター風のブリッジ。ジャズマスターを思わせる3トーン・サンバーストのボディとベッコウ柄ピックガード。--など、当時のさまざまなフェンダーのモデルを混ぜ合わせたようなデザインが興味深い。

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 余談ながら、それまでフェンダー社が苦手としていたジャズのマーケットを新たに開拓しようという意図の下、ジャズマスターが投入されたのが58年。これと時を同じくして、それまでこげ茶と黄色の2トーン・サンバーストだったストラトキャスターの塗装も、ジャズマスターと同じこげ茶-赤-黄色の3トーン・サンバーストに変更になっている。テレキャスターやストラトキャスターでローズウッド・フィンガーボードが採用されるようになったのも、おそらくジャズマスターの影響だろう。

 一方、初期のジャズマスターに採用されていたアノダイズド・アルミ・ピックガードは、実はマンドキャスターのほうがオリジナルで、これがジャズマスターやプレシジョン・ベースにも受け継がれたと考えられる。

 ところでエレクトリック・マンドリンと言いつつも、マンドキャスターは複弦ではなく、弦が4本しかない単弦の楽器だ。このためか、実際に弾いてみるとマンドリンの音は全然しない(複弦のエレクトリック・マンドリンは、それなりにマンドリンっぽい音がするようだ)。おいおい……。むしろ極端にスケールの短いエレクトリック・ギターだと割り切って、ボイシングの違いを活かした使い方をするのが正解のような気がする。あるいは思いっきり音をひずませて、リード・ソロを弾くとか。

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 ストラトキャスターと並べてみるとサイズの違いがよくわかる。

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 ヘッドのシェープは、ストラトよりもジャズマスターに近いだろうか。チューニング・ペグはマンドリン用のクルーソンの4連タイプ。

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 付属のケースは、サイズ以外はギターと変わらぬブラック・トーレックス・タイプだ。

2012年7月 2日 (月)

勝手にCMソング--甘い誕生日

 ラブリーな女の人の容姿をお菓子で表現したら--なんてことを考えているうちに、いろいろあってバースデイ・ソングになってしまった。お菓子屋さんやコンビニのCMソングにもいいかもしれぬ。固有のお菓子名が出てくるのはたまたまなので、スルーしていただけるとありがたい。

 ドラムスとキーボード類の音は打ち込み。アコースティック・ギターとベースはそのまま生で弾いた。

 何を隠そう、この前の書き込み以来、ベースが面白くなって毎日弾いていたのだ。それも指弾きで。これまではフラットピックでしか弾けなかったから、少しは進歩した……のかな?

 そんなわけでこの音源は、記念すべき指弾きベースの初録音。使用したのはギブソンEB-1--というか、フレット付きのベースはこれ1本しか持っていないのだった。フレットレスなら、べつにもう1本あるのだが。

 アコギはマーティン000-18。ボーカルはもっととぼけた感じを出したいのだけれど、さて、どうしたらいいものか……。どなたかアドバイスを、よろしゅ~に。

Robin35m

 実は元になるメロディは、大学生のときに作ったものだ。友人が書いた英語の歌詞に曲をつけてみたものの、いまいちしっくりきていなかったため、今回作り直せてめでたしめでたし。--というわけで、当時の懐かしい写真を貼り付けておく。グレコのテレキャスターはいいとして、機材らしきものが並んでるのはなんだろう?

 その友人(ドラマー)とはバンドをやろうと話しあっていたのだが、実現する前に相手が入院し、そのまま帰らぬ人となってしまったのだった。結局、オレ1人だけ年をとってしまったな……。

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