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2012年6月25日 (月)

アカペラ・カルテットのワークショップ

   純然たる仏教徒(ただしかなり罰当たり^^;)ではあるのだが、今日(24日)はありがたい賛美歌の講習を受けてきた。東京聖三一教会で開催された、アラバマ州立大学のティム・クック教授によるシェイプ・ノート・シンギングのワークショップである。

 シェイプ・ノートというのは、楽譜が読めない人たちが賛美歌を歌えるようにと、アメリカ合衆国で考え出された楽譜の表記法で、たとえば「ド」なら三角、「レ」なら半円……のように、音の高さごとに音符の形を変えて記譜する。これがいつしか、その表記法で書かれたハーモニー・アレンジの意に転じ、コーラス・スタイルの一形式として認知されるようにもなった。

 南部の教会ではこの伝統はいまでも残っているばかりでなく、オールドタイムやブルーグラスのあの独特なハーモニーの起源にもなったと言われる。また、アパチアン・ダルシマーの楽譜は、いまでもシェイプ・ノートのスタイルで書かれることが多い。

Shapenote

 --というところで、シェイプ・ノートで書かれたアパラチアン・ダルシマーの楽譜の一部を私の本(音楽之友社「アメリカン・ルーツ・ミュージック」)から引用。……思いっきり宣伝すみません。まあ、こんなことを書いた手前、一度くらいはちゃんと習ってみたいと思っていたので、今回は渡りに船だったのだ(アメリカのブルーグラス・フェスで、日曜朝のゴスペル・ワークショップに参加したことはあったけれど)。

 ワークショップはかなり実践的--というか、ほとんど能書きは抜き。4声のアカペラ・コーラスの楽譜を渡され、各パートを1回ずつ練習しただけで、即ハモり。1時間半あまりで、4曲ほどこなした。いかにシェイプ・ノートとはいえ、まったく読譜のできない人にはかなりきついスケジュールだったかもしれない。少なくとも私はかなりくたびれた^^;

 興味深かった点をいくつか。1)固定ドではなくて、移動ドで楽譜を読む。つまり、キーによって音符の形は変わる。2)今回習ったのはエイケン(Aiken)システムという表記法。セイクレッド・ハープ・シンギングとは表記が少し異なるという。3)ドとソがわかるだけでもずいぶん読譜できるようになると言われた。なるほど。4)北部の教会ではオルガンが普及したため、シェイプ・ノートがすたれ、読譜ができなくなったそうな。

Dsc05957

 ワークショップが開かれたのはこの礼拝堂。正面のステンドグラスが美しい。

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 ワークショップの前には、聖歌隊の合唱と、ブルーグラス・スタイルの・セイクレッド・ソングも披露された。写真は、東理夫さん率いるオザーク・マウンテニアーズのパフォーマンス。

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 シェイプ・ノートの図を示しながら説明をするクック先生。日本語が堪能な上、日本人の奥様のフル・サポートもあったため、たいへんスムーズでわかりやすかった。

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コメント

奥 和宏様、こんにちは。

私は11月23日に又シェイプノート・シンギングのワークショップを行います。詳細はhttp://tokyosacredharp.blogspot.jp/です。みなさん大歓迎です!

ティム・クック

>ティム・クック先生

レスをつけていただいて光栄です。
ありがとうございました。

またワークショップがあるんですね。
なんとか参加できるようにがんばります。

上記のURL
  http://tokyosacredharp.blogspot.jp/
を私のFacebookで紹介させていただいてよろしいでしょうか?

どうぞよろしくお願いします。

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