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2012年6月 6日 (水)

中央アジアから地中海へ

 ギリシャのブズーキやトルコのサズに興味を持ったのは、大好きなミュージシャンのデビッド・リンドレイさんが演奏していたからだ。先日、キルギスの撥弦楽器、コムズを弾かせてもらったときにも、ブズーキやサズに通じるような香りを感じた。

 ブズーキはいま手元にないので、昔の写真を貼り付けておく。怪しげな写真だなぁ、しかし……。ボウルバックのマンドリンを大きくしたような楽器と思えば、当たらずとも遠からず。日本ではアイリッシュ・ブズーキのほうがポピュラーかもしれないが、実はこちらが本家本元だ。

Fb07m

 サズもブズーキによく似た外観を持つ楽器だ。いくつかのサイズがあるようだが、これは中型のバーラマ・サズ。7弦3コースで、3コースと2コースは2本、1コースは3本の複弦になっている。ボウルバックのボディ裏は、マンドリンやブズーキと同様に、十数枚のリブをつなぎ合わせた構造だ。

Dsc05902 Sazb

 フレットは指板に埋め込まれた金属のバーではなくて、ネックの周りにぐるっと巻いて留めてあるいわゆる巻きフレット。初めて見た方は「いいかげんな細工!」と思われるかもしれないが、巻きフレットはビオラ・ダ・ガンバのような古楽器でも普通に採用されていた伝統的な技法で、歴史的にはこちらのほうが古いはず。

Sazneck

 フレットの間隔が均等ではないように見えるのは、目の錯覚ではない。サズはクロマチックな(全音階の)楽器ではなく、固有のスケール(音階)に基づいてフレットが配置されている。フレットの数を減らしてドレミファソラシドしか弾けないようにした楽器を想像してもらえばわかりやすいかも。ただしフレットの配置は西洋音階とは異なり、半音より細かい音も入っているはず(トルコ音楽では1音を9分割するそうな……@@;)。

 正面から見てもサウンドホールは見当たらないが、ボディの一番底、お尻のあたりにしっかり穴が開いている。ソコまでは気づかなかったろ……なんちって^^;

Dsc05917

 縁あって手に入れたものの仕上げはいまいちで、一流の作とは言いがたい。ちゃんと弾けるようになったら、グレードアップしたいところだが、まあ、当分はこのままだろう。

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