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2012年5月

2012年5月30日 (水)

趣味のリストア ギター・ケース編1

 いざ手元に届いてみると、L-10用にと思って購入した80年代のギター・ケースは、かなりしょーもないコンディションだった^^; とはいえ、構造自体はしっかりしていたので、きれいにしてやれば充分使用には耐えるはず。

 そこでまず内部の清掃から手をつけることにした。あまりの惨状に写真を撮り忘れてしまったが、最初にフタを開けてみたときには、口があんぐりとなるほど手ひどく汚れていたのだよ。

 しかたがないから掃除機をかけて、ていねいにほこりを取り除く。シコシコと作業を進めているうちに、どうも様子がヘンなことに気がついた。ケースの底のライニングの隙間に、何かがはさまっているような感じなのだ。そこで先の細いドライバーを突っ込み、ごそごそと動かしてみると……。出るわ出るわ。U字型のヘアピンと1円玉が、ごっそり見つかった。なんじゃこりゃ?

 なんでこんなものが挟まっていたかさっぱりわからないものの、異様な汚れ具合も考慮に入れると、おそらく楽器ケース以外の用途に使われていたのではないかという気がする。1円玉がいくつも出てきたということは、やっぱり日本人のオウナーの仕業なんだろうな。

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 気を取り直して、掃除がすんだら、次はベロンとはがれているライニングの修復だ。これをちゃんとしておかないと楽器を入れられない。

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 ライニングの接着には、もっぱら多用途ボンドを使っている。付属のヘラでヘラヘラッと接着剤をなすりつけ、少し時間を置いて接着。洗濯バサミで留めて2時間ほど放置すれば完成だ。

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 内装がきれいになったら、今度は外装もなんとかしてやらないといけない--というところで、後編へ続く。

2012年5月29日 (火)

楽器にはケースがつきものだ

 先日の日記では書き忘れたが、今年のハンドクラフトギターフェスにはボブレンのブースも設けられていた。ボブレンは、カナダの楽器ケース・メーカーで、ギブソン、マーティンをはじめとする、さまざまな楽器メーカーの純正ケースにも採用されているような大手だ。自社ブランド以外に、他のケース・メーカー向けのOEM生産もしているそうで、私個人もボブレン製の楽器ケースにはずいぶんとお世話になっている。

 以下、そんな中でも一番思い出深いケースの話をごにょごにょと。

 楽器のケースは楽器以上に痛みやすいし、なくなりやすい。このため、中古楽器を集めだすと、しばしばケースの調達で苦労させられることになる。要するに、ケースなしで売られている楽器が思いのほか多いのだ。

 純正ケースにこだわるつもりはないけれど、マイナーなモデル、特殊な楽器などは、ぴったり合う代替ケースがなかなか見つからなかったりする(私のバヤイはそんなんばっかり……)。また、純正ケースが付いていた場合でも、修理をしなければ使えないことも多い。

 以前にご紹介したギブソンL-10も、ケースなしの状態で売りに出されていた。とはいえ、17インチ・ボディのギブソン・アーチトップ・ギターは、フラットトップのJ-200と同サイズなので、代替ケースにはこと欠かない。このときも簡単に新しいケースが見つかった。

 これで一見落着……と言いたいところだが、ケースの時代が若すぎて、どうにもしっくりこない(新品を買ったのだから当然なのだが)。どこかにもっといいケースはないものかと思っていたら、ネット・オークションで「80年代のギブソン純正ケース(ボブレン製)」という出物を見つけた。

 80年代といえば、ギブソンがビンテージ・モデルの復刻に力を入れ始めた頃で、ケースもそれらしい外観にしつらえてある。これなら1930年代のギターでも違和感なさそうだ。さっそく入札して、無事競り落とすことができた。届いた品がこれだ。

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 一見、何の問題もなさそうに見えるが、それは表側の話。裏側の外装は、しっちゃかめっちゃかに痛んでいた。こういう傷は、出品するときにちゃんとアップしといてくれないと……。

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 さらにケースを開けると、火鉢の中身をぶちまけたようなほこりだらけ、ライニング(内装)も派手にはがれている。こいつは、ずいぶん手がかかりそうだ……。

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 --というところで、趣味のリストア、ギター・ケース編に続く^^;

2012年5月27日 (日)

近況報告 or ピスタチオでパーカッションを

 5月24日(木)は、自宅なんちゃってスタジオで、バンド練習。

 5月26日(土)は、JVCケンウッド丸の内ショールームで、トリニテ+ゼロバイゼロのデイライトライブ。

 24日は新曲、旧曲おりまぜて、3時間ほどうだうだと。だいぶ時間が空いてしまったため、ずいぶんアレンジを忘れている。その後、巣鴨まで出て反省会--という名の飲み会。ちょうど縁日だったので、地蔵通りには屋台がずらりと並んでいた。初めて見たというキーボーディストは面白がっていたようだ。

 26日のライブは、音に反応して光るブリリアントノイズという照明システムをステージに配置し、音楽とアートのコラボレーションで見せるというコンセプトだったようだが、真昼の明るいショールーム、しかも照明のセッティングも自由にはできなかった様子で、いまいち意図が伝わってこなかったような……。よくあるサロン・コンサートのような雰囲気になってしまったとはいえ、トリニテの演奏自体はよかったと思う。私の席はパーカッションの目の前だったため、いろいろ変わったことをやっているのが見られて興味深かった。iPadのアプリみたいなのも使ってたな~。

 パーカッショニストは、自分で楽器をいろいろ工夫できるところが楽しそうだ。そういえば、私も自家製のシェーカーを作ったことがある。ピスタチオナッツを食べているときに、この殻を集めてシャカシャカやったら面白いのではないかと思いついたのだ。

 ちょうどガチャポンの容器があったので、これにピスタチオの殻を入れてふったら、なかなかいい音がする。それからピスタチオを食べるたびに量を増やして、いまはこんな感じ。

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 大きさも重さも手ごろで、自分ではなかなか気に入っている。ガチャポンの容器はまだあるから、もっと作ろうかな?

2012年5月25日 (金)

ドリー・パートンな夜の思い出

 まず最初におことわりしておくと、べつににやけているわけでも、鼻の下をのばしているわけでもない。ちょっぴりびびってはいるかもしれないけれど^^;

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 昔の写真を整理していたら、こんなものが出てきた。私の記憶が正しければ、天下のマイクロソフトのセミナーのあとのパーティで撮られたものだと思う。カントリー・ナイトと称されたそのパーティは、その名のとおりカントリー・ミュージックのお祭りだったのだが、ひときわ目だっていたのが、こちらのドリー・パートンのそっくりさん……。

 カメラマンとのコンビで、お客さんの誰かれとなく声をかけてはポラロイドで記念写真を撮り、その場で額縁に入れて渡してくれるサービスをやっていた。この写真を撮られながら「ここにいる日本人の中にドリー・パートンさんを知ってる人はどれくらいいるのかな?」なんてことを考えていた覚えがある。アメリカだったら世代を超えた国民的大スターなんだけどねぇ。

 おあいそのつもりで「Are you Dolly Parton?」と話しかけてみたけど、返事はなかったよ。このときのバンダナやテンガロンハットがどうなったかは記憶にない。

 この日のパーティは、私が体験したマイクロソフトのイベントの中ではダントツに異色なものだった。このとき、ビル・ゲイツ会長は来日しなかったので、おそらくこの企画には関与してなかったと思う。ゲイツさん自身がこれを陣頭指揮していたとすれば、ずいぶんイメージが変わってたところなんだけどね。

 この日のパーティでは、実はもう1つ印象的なできごとがあったのだ。宴たけなわで、本場アメリカから招いたというカントリー・バンドのステージが始まった。誰もそんなジョークを本気にしてはいなかったと思うが、その白人バンドの中に、どこかで見たような顔が……。あそこでフィドルとアコーディオンを弾いているのは、私の知り合いというか、セッション仲間でもあるフレンチ・カナディアンのおにーさん(とくに名は秘す)じゃないか! ドリー・パートンのそっくりさんには驚かなかった私も、これには心底驚いた。どういうツテで仕事が入ったものか……。

 終演後、なにはともあれとごあいさつにうかがったら、「今日はアメリカから来たことになってるからまた今度ね」だって。う~む……。大人の事情ってヤツかな~。

2012年5月22日 (火)

ギターの試奏(……のついでにフォトセッション)

 昨日は小川町のシンコー・ミュージック・アネックスビルで、久々にギターの試奏もした。

 しばらく行かない間にずいぶん様子が変わっていて、1階の喫茶室はなくなってしまったし、地下のスタジオは3階に移動していた。--というわけで、3階に上がってギターを弾かせてもらう。

 今回は、某有名メーカーの新作エレアコ・ギターを3本弾き比べるというお仕事。雑誌(アコースティック・ギター・ブック)もリニューアルされるようで、手順が少し変わっていた。試奏中の写真も載せるという。え? アタシの写真も? なんか有田さんみたいジャン!

 ……と名前を書いてもわからない方のためにフォローしておくと、有田純弘さんは、こんな日記にお名前を出すのもはばかられるような偉いマルチ・インストルメンタリストなのだ。私はひそかにウィザード・オブ・ストリングス(弦の魔術師)と呼んで尊敬しておる。

 それはともかく、事前に言っておいてくれたら、もうちょっとマシなかっこうをしてきたのにな。それでも出がけにヒゲをそってきてよかったよ。--なんて思いつつ、写真撮影。適当にギターを弾いているところを撮っていただく。「目線をください」と言われてポーズをとったら、「それはいいから」とたしなめられた^^;

 気を取り直して3本のエレアコ・ギターをチェック。生音とアンプを通した音をそれぞれ試奏して、午後7時半頃引き上げた。お疲れ~した!

2012年5月21日 (月)

金環食とアマリリス

 早起きして金環食を見る。曇りがちの空だったけれど、見えたり見えなかったりでやきもきするのもまたよし。

 ベランダに上がったらアマリリスがよく咲いていた。こいつがまた太陽みたいに元気な花なんだよな。正直、もっと控えめな花のほうが好きなんだけど、たいして世話もしてないのにちゃんと咲いてくれるのはお見事。

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 金環食の最中に撮っても、光の加減は問題なかった。あれだけ隠れても、まだ明るいのは不思議だな。

2012年5月20日 (日)

ハンドクラフトギターフェス2012

 TOKYOハンドクラフトギターフェスが開催されるのをすっかり失念していた! あせって会場のすみだ産業会館へ向かう。

 会場には、数々の手工楽器、ギター製作用の木材、パーツなど、さまざまなブースがズラリ。ギターフェスと言いつつ、今年もウクレレの出展が多かったようだ。ウクレレ製作教室やウクレレ関連のスペシャル・ライブが併催されていることでもわかるように、それが主催者側の意図でもあるのだろう。

 マンドリンの出品は、私が見た限りでは2本だけ。イーストマンのモデルが1本。HATTA Worksが1本。HATTA WorksのF-5タイプは、試走させていただくことができた。まだ3本めの作品ということだったが、たいへんよく鳴るよい楽器だった。あまりギブソンっぽいトーンではなかったように思うが、これはこれですばらしい。それにしても、ギターも含めて最近の弦楽器は、新品の状態からよく鳴るねぇ……。

 アコギを中心に、ウクレレ・ベース(ダブルネック)、ビオラ・ダ・ガンバ、リュートなどもチェック。試奏もたくさんさせてもらった。おっと、久しぶりにお会いするビルダーの方々へのご挨拶も忘れずに。

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今年はエレクトリック・ギターの出品も目立った

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ギターのトップ用のスプルース材がズラリ

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なかなかよさげなガットギター

2012年5月19日 (土)

宅録でEB-1ベースを弾く

 バイオリンつながりで、ギブソンEB-1ベースについても少々。

 ギブソン初のエレクトリック・ベース(ギター)、EB-1は、1953年に発表されている。バイオリンを思わせるそのデザインが、コントラバス(ストリング・ベース)を意識したものであることは論を待つまい。オリジナル・モデルには、バイオリンのパフリングのような2本のふちどりラインや、fホールまで描かれていた。

 私が所有しているのは、このオリジナル・モデルではなく、70年に再発されたリイシュー・モデルなので、fホールは描かれていない。本来であれば、1本ラインのふちどり(パフリングのなごり)があるはずなのだが、それも省かれている。シリアル・ナンバーから推定すると、おそらく73年製か。

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 リイシュー・モデルが製作された背景には、クリームやマウンテンのようなハード・ロック・バンドの台頭があったのではないかと想像する。かく言う私も、マウンテンのベーシスト、フェリックス・パッパラルディにあこがれて、このベースを手にした。

 実は、ロサンゼルスの楽器店でオリジナル・モデルを手に入れるチャンスもあったのだが、このときは予算オーバーで断念。それからしばらく経って、日本の楽器店でリイシュー・モデルを見つけ、なんとか入手することができた。

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 前のオウナーはピックアップを増設していたようで、ボディ・トップには、ねじ穴の跡とピックアップの角に当たってできたらしい傷が見える。ピックガードの一部も切り取られていてみっともなかったので、はずしてしまった。

 あまり弾く機会がないもので、ベースはなかなか上達しない。上達しないからさらに弾かなくなる……という悪循環に陥っている。5月の連休中に昔の曲を録音し直そうと思い立ち、久々にEB-1ベースを弾いてみたら、へたくそなりに面白かった。もっといっぱい弾いてやらなくちゃ。

 この曲で使った楽器は、アコースティック・ギターとベースのみ。ギブソンJ-45でコード・カッティングをした上に、ベースでユニゾンのリフを重ねている。あんまりEB-1っぽい音じゃないけど、かんべんね。

2012年5月18日 (金)

ハニーサックルといっても有名な歌ではなくて……

 うちで最も元気のいい花の1つがハニーサックル。今年も玄関脇で道行く人に愛想をふりまいている。ゴールドフレームという品種だそうだが、手入れいらずでどんどん育つのがいい。

Honeysuckle

 開いた花はその日のうちに落ちてしまうようで、毎日の掃き掃除がえらくたいへんなのが、誤算といえば誤算……。それも5月から11月くらいまで、ず~っと咲き続けるんだな、これが^^;

2012年5月16日 (水)

マッジーニのパフリング

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 昨日のバイオリンの話の続き。

 ジョバンニ・パオロ・マッジーニのコピー・モデルは、ニューヨークのマンドリン・ブラザーズで買った。お店のふれこみ(Webの解説)によれば18世紀末~19世紀初頭にハンガリーで作られた楽器だという。けっこう古いな。オーストリア・ハンガリー帝国以前どころか、神聖ローマ帝国の末期くらいじゃないのか?

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 独特の優美なシェープ、やや大きめのボディ・サイズ、側板の幅が狭く、表と裏のアーチも控えめで、全体に平べったい印象、そして2重のパフリング--など、マッジーニの特徴を忠実に再現しているようだ(書き忘れたが、先に紹介したディレージーのモデルにも2重のパフリングが施されている)。

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 裏板の内側のパフリングは、ネックとの接合部分で内側にねじれ、きれいな幾何学模様を描く。

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 付属のケースはこんな感じ。普通のバイオリン・ケースには入らないボディ・サイズなので、貴重な品だ。そこそこ古そうなシロモノではあるが、オリジナルにしてはさすがにモダンすぎるような。取っ手は、壊れたのをあとで補修したものではないかと思う。

2012年5月15日 (火)

バイオリンに顔があってもいいじゃないか

 ストラディバリに代表されるようなクレモナの楽器が主流になる以前には、バイオリンのデザインはもっとおおらかで、バリエーションもさまざまだった。

 たとえば、ガスパロ・ダ・サロ、パオロ・マッジーニといったブレシアの作家たちの楽器には、クレモナにはない独特な魅力があるように思える。また、バイオリン以前の擦弦楽器、ビオール属から受け継いだような、だいたんな装飾をほどこした楽器もあった。

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 このバイオリンは後世の作だけれど、初期のバイオリンのデザインを再現したコピー・モデルと言っていい(デュイフォプルガル・コピー?)。フランス・ミルクールのジャスティン・ディレージーという人が作った楽器のようだ。とりあえずラベルにはそう書いてある。製作年は1870年頃か。グルーン・ギターズのWebストアでこの楽器を見つけ、思わずポチッとして以来、私のメイン楽器になっている。

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 ヘッドには通常のスクロール(右)の代わりに、ヒゲをたくわえたおじさんの顔が彫られている(左)。

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 ボディの裏には花束のレリーフの彫刻と、中世風の町並みの寄木細工。これもまたお約束のデザインと言える。バッサー・クレメンツの愛用していたフィドルも、似たような細工だったはずだ。

 クラシック・ファンにはあきれられそうだが、最初に手にしたフィドルこそ鈴木バイオリン製のストラディバリ・コピーだったものの、以後の楽器は、非主流のものばかりだ。2本めはドイツ・クリンゲンタールのホップ一族の作品。これはいかにも無骨な作りでオールドタイム風の音がした。3本めはハンガリー製だというマッジーニ・コピー。これは音がでかく、低音が怪しく響く個性的な楽器だった。

 それに比べると、ディレージーの楽器は、見た目の派手さとは裏腹にオーソドックスなサウンドで、使いやすい。そのぶん個性に乏しいとも言えるかもしれないが、総合力では一番。

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 現在手元に残っている2本、マッジーニ・コピー(左)とディレージー(右)を仲良く並べて記念撮影。マッジーニのほうが若干大きい(そして厚みは薄い)のだが、写真ではわかりにくいかも。

2012年5月12日 (土)

ジャムグラスは混沌をめざす

 ヒアーズ・フォー・ゼアーズは、いつまで経ってもまとまろうとしない。そのまとまりきれないパワーこそがヒアーズの最大の魅力なのではないかと思う。

 東京のデッドヘッズの根城とも言うべき、梅島・ユーコトピア。ここで久々にフル・メンバーが集まってのヒアーズのワンマン・ライブがあると聞いて出かけたのはいいが、会場に入っていきなり、ギターのTakさんが栃木の竜巻の後始末で出てこられなくなったと聞かされた。う~む……。

 とはいえ、メンバーが1人や2人欠けても、ヒアーズはヒアーズなのだった。マンドリンが、バンジョーが、フィドルが、好き放題に暴れまくって収拾のつかない状態になりかけたところから、すんでのところで踏みとどまって戻ってくる。気心の知れた仲間たちだからこそ可能な力技と言っていい。思えばヒアーズは、こうした得体の知れない混沌状態のまま、20数年間突っ走ってきたのだ。

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 傍若無人なバック陣の暴走を軽くいなす、ボーカルの小山亜紀iさんのふところの深さが、実はこのバンドの要であることも忘れてはいけない。そして、右手にキーボード、左手にドラムスティック、両足にはハイハット&バスドラと、ドラムスとベースを1人でまかなう高田誠さんの職人芸も。

2012年5月11日 (金)

ガーデニング序章

 何食わぬ顔で庭の話をしているが、何を隠そう、ガーデニングというか、庭作りというか(どちらも大げさな響きがあるな)を始めたのは、つい数年前のことだ。それ以前から裏庭をどうにかしたいなとは思っていたのだが、ご先祖様からうけついだものぐさな性格がジャマをして、なかなか手をつけられないでいた。

 重い腰を上げるきっかけになったのは1本のムクゲで、この木はいまでも裏庭で元気に茂っている。そのあたりの話を書きだすと長くなりそうなので、時間に余裕のあるときにまたゆっくりと……。

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 とりあえず、今日撮った裏庭の写真を貼り付けておく。正面に見えるシンボルツリーはシマトネリコ。植えたときは120cmくらいの苗だったのが、あっという間に大きくなった。その上で咲いている白い花は、先日ご紹介したモッコウバラ。木陰ではひっそりとシランも咲いている。バイカウツギの花もそろそろ咲きそうだ。前述のムクゲの木は、左端に見える。最初はこの場所ではなかったのだが、庭を広げていく過程でここに持ってこざるを得なくなった。ちゃんと計画を立てておかないからこういうことになる。……というか、最初に植えたときは、こんな風にするつもりはなかったんだよな。たしか丈の低い花壇を作ろう、なんてことを思っていたはず。それがなんでこうなったかについても、おいおい……。

2012年5月10日 (木)

「愛」について

 週刊誌の広告を読んだだけなのだが、漫画家の小林よしのりさんが、大阪市長の橋本徹さんを「真の愛国者ではない」と評した記事が出ているようだ。

 ふ~む……。正直、私の印象では、このお二方って、同じ穴のなんとかという感じなんだけどな。どちらも自分大好きな性格が顕著で、その自己愛が「愛国」という形になって表に現われているかのような。自己>他者という階層意識が、そっくりそのまま自国>他国に置き換えられているような危うさを感じる。

 そもそも「真の愛国者ではない」という言いまわしも、自己愛の産物なんじゃないのかな? 小林さんに限らず橋本さんも、「自分の愛国こそが真の愛国」と思い込んでいそうな気がする。国を愛するやり方、自分を愛するやり方というのは、必ずしも1つであるとは限らない。むしろ人によって千差万別であると考えたほうがいいのではないかと思う。さもないと不毛な非難合戦になりかねない。

2012年5月 8日 (火)

音楽から脳科学へ?

 5月の連休中は、庭仕事でもしようかと思っていたところ、雨続きで思うにまかせず。その時間を録音に当てたら、2曲仕上がった。

 うち1曲は古い録音の手直しで、コーラスワークを含めてボーカルを全面的に入れ替えた。間奏とエンディングでは1人四重唱も試してみたのだが、これが思いのほかたいへんだったのだ。

 3度や5度でハーモニーをつけるだけならわりと簡単……なはずなのに、対位法的な手法で3つのメロディを同時進行させようとしたらもういけない。以前からあった楽器のソロもそのまま残すことにしたから、メロディラインは全部で4つ。これが私には荷が重かったようだ。音を重ねているうちに頭がぐちょぐちょになってきて、何がなにやらさっぱり……。ちゃんとハモれているのかどうかすら怪しくなってしまった。

 もともと複数の情報を一度に処理するのは苦手なんだよな。どうやら頭の中のOSがマルチタスクに対応してないらしい。小さな子どもがボールを追いかけてると自動車に注意を払えなくなるように……。いや、外でボール遊びをするようなアクティブな性格ではないため、そういうケガの心配はあまりなかったとはいえ、日常生活の細かな支障は数知れず。

 いい大人がこんなことではいかんよなぁ。それをあらためて自覚させられることになろうとは……。さらにまずいのは、こんなに苦労したにも関わらず、あとでトラックダウンしてみるとそんなに複雑な音にも聴こえないことなんだが……。

 使用楽器は、アコースティック・ギターとマンドリン・バンジョー。コミカルな音がほしくて、フツーのマンドリンの代わりにマンドリン・バンジョーを使ってみた。ワイマンのスタイル2……になるのかな? 1924年~25年頃に作られた楽器と思われる。この楽器も「as is」の個人輸入で、使えるようにするまでいろいろたいへんだったっけ。

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 ギターは何を使ったか覚えてないけれど、この音からすると、おそらくマーティン000-18かな?

 曲自体は、NHKの「みんなのうた」あたりで採用してもらいたいようなコミカルな歌。とはいえ、ちょっぴり毒が入ってるから無理かもね。

2012年5月 5日 (土)

モッコウバラが咲いた!

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 久々の快晴。家の周りをうろついていて、モッコウバラがいっせいに咲きだしているのを見つけた。やっと咲いたか。2008年の秋に挿し木を植えて以来だから、かれこれ3年半。長かったような気もするが、まずまず順調なペースなんだろうな。

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 3階のベランダに上がってみると、こちらでもずいぶん咲いていた。ここまで誘引するのはなかなかたいへんだったのだ--とさりげなく自慢^^;

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 5月5日の背比べ--というわけで、最初に植えた頃の写真も貼り付けておく。植えたすぐあとの、2009年1月に撮影したものだ。この頃は無事に育つかどうか心配していたけれど、3年半でここまで大きくなろうとは。育てている人間のほうも、これくらい大きくなれればねぇ……。

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2012年5月 2日 (水)

趣味のリストア マンドリン・ブリッジ編

 いつもはフラット・バックの(ボディの裏が平らな)アメリカン・スタイルのマンドリンばかり弾いているのだが、派手な孔雀の装飾に惹かれて、クラシック(ナポリ)・スタイルのマンドリンに浮気をしたことがある。ブランドは、アリさんマークのロゴで知られるG. PUGLISI REALE & FIGLI(ジュゼッペ・プッリージ・レアレ&サンズ?)。よくはわからないけれど、イタリア・カターニア地方(シシリア?)で作られた、そこそこ古い楽器のようだ。

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 ついふらふらとオークションで落札してしまったものの、案の定、コンディションはボロボロだった。貝細工の装飾は完璧なのだが、肝心の構造部分がかなり傷んでいる。ペグヘッドにはヒビが入っているし、ペグを留めるネジは1つなくなっているし、ネックも少し曲がっているように見える。そして中古のマンドリンにしばしば見られる現象だが、マンドリンの構造をよく知らないリペアマンによって、ブリッジがボディにがっちり接着されていた(マンドリンのブリッジは、バイオリンと同じようにフローティング状態で、弦の張力のみによって支えられるのが常識)。

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 しかもよく見ると、このブリッジにヒビが入っているではないか! これは致命的な欠陥と言わざるを得ない。思わずうなる。わぉ~ん……!

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 この問題を解決するには、新たにブリッジを削りだすのが正解のはず……なのだが、とりあえずものは試しでオリジナルのパーツを修復してみることにした。

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 幸い、ブリッジはニカワで接着されているようだ。そこでスチームアイロンで熱を加え、ニカワを溶かしながら、パレットナイフ(のようなもの)で慎重にはがしていく。この作業の途中で、実はもう一箇所痛めてしまったのだが(グサッ!)、かまわず続行。あわれ2つにちぎれてしまったものの(とほほ)、なんとかボディからはがせた。ちなみに、サドルの部分はおそらく象牙。ブリッジの両脇にも真珠貝のインレイが埋め込まれている。これを捨てちゃうのは、やっぱもったいないよね~(貧乏性……)。

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 そんなこんなで、結局3つの欠片に分かれてしまったブリッジを、なんとか1つに復元しなければいけない。ブリッジの材は黒檀(エボニー)のようなので、黒檀の木片をサンドペーパーで削り、削りカスをタイトボンドに加えてよく練りこむ。タイトボンドがゲル状の黒檀のような姿になったらでき上がり。こうして作った充填剤を使って欠片を接着し、ひび割れた箇所も埋め戻した。

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 表面をきれいに整えたら作業は完了。見た目はそれなりになったものの、実際に機能するかどうかは、実はまだ試していない。ほかにも直すところがいろいろあって……。

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