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2012年3月

2012年3月31日 (土)

路上観察(その1)

 草ぼうぼうだった裏庭をどうにかしようと思い立ったのは、そんなに昔の話ではない。最初に鍬を入れたのは、2006年くらいではなかったかと思う。

 (猫の額とはいえ)土地全体に植物を植えて維持管理していくのはたいへんそうなので、レンガを敷き詰めた「パティオ」を作って、雑草が生えてこないようにするアイデアを思いついた。

 それ以来、街中で見かけるレンガやタイルの敷き方のパターンに注意を払うようになったのだが、気にかけて歩いていると、意外といろいろなパターンがあることがわかる。

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 一番単純なのが、律儀に縦と横をそろえたこのパターン。ジャック・オン・ジャック(jack on jack)という、もっともらしい名前が付いているそうだ。

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 非常にあっさりとしたパターンだが、このようにタイルの色を変たりすると、それなりに見栄えがよくなる。

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 こちらの見た目はバスケットウィーブというパターンに近いが、すじの模様が入ったタイルをジャック・オン・ジャックに並べているのではないかと思う。

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 ジャック・オン・ジャックの欠点は、縦横いずれの方向の力にも弱いこと。この例のように、接着面がきれいにはがれてしまうこともある。この問題を改善するには、より複雑なパターンを用いなければならない。……というところで、to be continued.

2012年3月28日 (水)

ヒザの痛みとスイセンの花

 ヒザの痛みが続いている。土曜日の横浜で、「この関節の痛みは~」てな感じの新曲をお披露目したとたんにこれだ。やな感じ。

 似たような経験は、前にも何度かあった。

 「うかれている間に悪いヤマイが流行りだす」という歌を書いたときには、たちの悪いウイルス性の皮膚病に感染した。「痩せた牛たちが次々と死んでいく」という歌を書いたら、狂牛病で大騒ぎになった。「頭に白髪のまじった疲れた顔が~」のあとで白髪がど~んと増えたような気もしないではない。祟りだの言霊だの、基本的に信じてはいないのだが、こういう偶然が重なるのは、あまり気持ちいいもんじゃないよね。

 そんなわけで、暗い歌はいいかげんにして、次は思いっきりハッピーな曲を書こうかと思う。それで世の中がハッピーになったら……苦労はないわな^^;

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 ハッピーといえば、今年も庭にスイセンが咲き出した。テイターテイトという、どっかのブルーグラス・ミュージシャンみたいな名前の品種だ。これからしばらくスイセンの季節。一気に春の気分だ。テイターテイトはずいぶん窮屈そうだから、今年こそ株分けしてやろう。

 庭に出たついでに、花の終わったマホニア・チャリティの枝を摘心。こうしておかないと、ひょろひょろ背ばかり伸びて手に負えなくなっちゃうからね。

2012年3月26日 (月)

どこかで見たようなバンドのマンガ

 昔のアメリカン・コミックの整理をしていたら、こんなものが出てきた。

Batman1

 「バットマン」の1970年6月号(No.222)。とあるロック・バンドをめぐる事件を、おなじみのバットマン&ロビンが解決するお話なのだが、このロック・バンドというのが、あまりにも有名なあのグループにそっくりで……。

 表紙のバットマンのセリフは、「このメンバーのうちの1人は死んでいる……でもいったい誰が?」。これを受けてロビンが、「その答はこのアルバム・カバーに!」。ふむ。なかなかミステリアスな展開ではないか。

Batman2

 そこで、問題のアルバム・カバーを拡大してみると、これが『サージェント・ペパーズ』の裏ジャケットの写真にそっくりなんだよな。まあ、ポール・マッカートニーとジョン・レノンの位置は入れ替わっているみたいだが……。

 さらにメンバーの先頭にいるジョン・レノン風の男は裸足……とくれば、『アビー・ロード』のジャケット写真がポール・マッカートニー死亡説につながったエピソードを連想しないわけにはいかない。

Batman3

 実はこの手のアメリカン・コミックでは、表紙の絵は本編のストーリーと微妙に異なることが多いのだが、このコミックも例外ではなく、本編にはアルバム・ジャケットの話などはいっさい出てこない。

 オリバー・トゥイスツというロック・バンド(「ザ・トゥイスツ」と略されることが多い)のメンバーの1人、ソウル・カートライト(ポール・マッカートニーを意識していると思われる)の死亡説&替え玉疑惑が浮上し、バットマンとロビンがこの真相を探ることになるというのが、本編のストーリーの骨子。

 さすがに、渦中の人物をポールそっくりに描くのはためらわれたものか、ソウル・カートライト自身はあまりポールっぽくは見えない。おかげで最初にパラパラ眺めたときは、うさんくさいマネージャーか何かかと誤解してしまったくらいだ。

Batman4

 これにひきかえ、残りの3人のメンバーは、肖像権が心配になるくらいよく似ている。参考までに名前の対応は、こうなっている。う~む……。

  ジョン・レノン: グレナン
  ジョージ・ハリソン: ハル
  リンゴ・スター: ベンジー

 ソウル死亡説のきっけとなったのが、彼らのレコードに入っているグレナンの声だというのもビートルズのエピソードをそのまま活かしたもの。どうやらこの声は、レコードの回転数を半分に落とすと聞こえるらしいのだが、「グレナンの声はどんな速度でもわかる」なんていうセリフも出てくる。これもまた、ジョン・レノンがテープの回転速度を変えてボーカルを録音するのを好んでいた事実をふまえたもの……という解釈はうがちすぎだろうか?

 このほかにも、グレナンがやたらと皮肉屋だったり、「ピンク・サブマリンに乗ってゴッサム・シティにやってくる?」なんていうDJのトークが出てきたり、ビートル・マニアを思わせるファンが空港に押し寄せたりと、いかにもな小ネタは多い。作者自身もかなりのビートル・マニアと見た。早い話が、ビートルズ愛が生み出した異色作と言えそうだ。

 最後にお約束のちょっとしたどんでん返しがあったりもするのだが、わざわざ書くほどのものではないので省略。それにしてもこのマンガ、ビートルズ・ファンの間では有名なのかねぇ?

2012年3月25日 (日)

横浜のライブ・パーティで酔っ払う

 昨日は横浜・吉田町画廊まで、宮原芽映さんのイラスト展を見に--ついでにライブ・パーティに乱入しに(!)行ってきた。

 イラスト展「観覧車の旅」は、今回で10回め。これで一区切りをつけて、これ以降は新たな展開を模索することになるそうだ。

 恒例のライブ・パーティは、いつものように宮原さんのソロ・パフォーマンスからスタート。おなじみのハミングバードではなくて、Gストリングのウクレレを手に、さらっと2曲。バックはアコースティック・ギターの丹波博幸さん1人だったが、さすがの存在感で、歌にいきいきとしたパワーを加えていく。ふ~。私もこういうギタリストになりたかったんだよな……。

 宮原さんのライブのあとは、例によってゲスト・タイム。目を引いたのは、やはりウクレレを持った女性シンガー2人。前にインタビューをさせてもらったこともあるelliさんと、初めてライブを拝見したtamamixさん。う~みゅ、名前だけ聞いてると、どこの国の話だかよくわからん……。

 脱力系不思議ボーカル(?)のtamamixさんは、驚いたことに高田渡さんの「コーヒー・ブルース」とディランII/西岡恭蔵さんの「プカプカ」を歌ってくれちゃうではないか。まだお若いのにシブい趣味だよなぁ。どこでこんな歌を覚えたんだろう? 好奇心に負けて、終演後に「事情聴取」してしまったよ(酔っ払っていたものでごめんなさい!)。なにはともあれ、注目すべき才能を目の当たりにすることができてシ・ア・ワ・セ。

 --なんて言いつつ、たいへん僭越ながら私も飛び入りして、今年になって書いた新曲を3曲歌わせていただいた。うち2曲はメドレーで、先日の日記でアップした確定申告の歌(あのあとメロディをつけたのだ)と、3.11以降の状況を私なりに総括した歌をつなげたもの。

 後者は泉谷しげるさんの書いた「家族」という歌にインスパイアされた作品で、一部歌詞も引用させてもらっている。

  南に仕事のあてはなく
  北
に帰れる家はなく
  
ここもいつかは追い出され

  「たいしたことはない」と父が言い
  
「この世の終わりだ」と母が言い
  
「もうこの話はうんざり」と息子は思う

  苦しみをわかちあおうと言いながら
  
しいたげられた者たちが互いに憎みあう
  
絆という名の正義の下に

  北に帰りたがる父と
  
南に移りたがる息子と
  
ここにとどまりたい母と
  
ひとつの家族がゆっくりと壊れだす

 原発の事故がきっかけで、家族や地域社会がぎくしゃくしだすのを見るのはつらいよな。

 ライブ・パーティはその後も続き、ふたたび宮原さんの歌で締め……のはずが、さらにゲストが続々登場。無料のお酒も料理もおいしかったし、よい夜だったよ--ということで。

2012年3月22日 (木)

ムービー・ファイル完成!

 先週挫折した動画の編集の話の続き。もったいなくも、その道の権威の阿部信行さんにまでアドバイスをいただき、頭を冷やして翌日再チャレンジしたら、拍子抜けするくらいあっさりとビデオ・ファイルが完成した。

 ファイルの形式(Format)は「MP4」。 Videoは「MP4 ASP(mpeg4)」、audioは「AAC(Faac)」を選択。う~ん、ちょっとした違いだったんだよな……。

 今回使わせてもらった動画編集ソフトのAvidemux 2.5は、フリーソフトにしておくのがもったいないくらい(?)機能が充実していると思う。とくにファイルの出力のときに音量の調節もできるところが気に入った。

Avidemux2

 「Audio」の項目の<Filters>ボタンをクリックすると、Audio Filtersダイアログボックスが表示され、ここでモノ、ステレオ、サラウンドなどの切り替えや、フレーム・レイトの変更、音声のズレの調整、リサンプリング、音量の増減などの操作ができるようになる。

 元の動画の音量が小さめだったので、ここで音を大きくしてやることにした。

Moovie1

 マニュアル設定でgainをド~ンと3デシベル上げ、ついでにDynamic range compressionのチェックボックスもオンにする。要するにコンプレッサーを効かせて、音を安定させたわけだ。言葉を変えれば、ボーカルのボロ隠し……^^;

 こんな具合にビデオ編集ソフトでサウンドの簡易編集もできれば、わざわざサウンド・ファイルだけ切り離して加工する手間がかからないですむ。これは楽チン。あとはフェードイン、フェードアウトの機能でもあれば言うことなしだったんだが。

 デジタルのサウンドを途中でぶった切ると、デジタル特有のブチッという不快なノイズが聞こえるようになる。これを防ぐには無音の場所でカットするしかないのだが、ライブの音源だと、演奏してないところでも音が入っていることが多いのだ。お客さんの歓声、チューニングのノイズ……その他。

 今回ゲインを上げたこともあって、出だしに思いっきりその「ブチッ」が入ってしまった。なんとかカットの位置をずらして目立たないようにはしたけれど、それでも完全には消せなかった。オート・フェードでかまわないから、音量ゼロから始まるようにしてもらえれば、この問題は解決すると思う。

2012年3月20日 (火)

スタイルLの位置づけ

 ギブソン・アーチトップ・ギターのまとめということで、スタイルLの相対的な位置づけについて考察してみたい。

 L-5の「L」はロイド・ロアの「L」--などというまことしやかな説もあるようだが、もちろんこれは事実誤認。ロイド・ロアがギブソンに関わる以前から--というか、まだ10代半ばのガキんちょだった頃から、スタイルLという名称は存在した。参考までに、初期のギブソンのモデル名の体系(スタイル名)について整理しておく。

  A マンドリン(ティアドロップ・タイプ)
  F マンドリン(スクロール・タイプ)
  H マンドラ
  J マンドベース
  K マンドセロ
  L ギター(スタンダード・タイプ)
  O ギター(スクロール・タイプ)
  R ハープ・ギター(共鳴弦6本)
  U ハープ・ギター(共鳴弦12本)

 Lineupm

 一見してわかるように、適当に間を空けながらアルファベットの文字を順番に並べている。とくに何かの頭文字になっているということはなさそうだ。

 若干補足しておくと、スタイルR(ハープ・ギター)は、ごく短命に終わったスタイル名。マンドベースは、1912年になって追加された「新しい楽器」なので、マンドラとマンドセロの間に割り込むような形になっている。ポジション的にはマンドセロ(K)とギター(L)の間に持ってきたほうが収まりがよさそうなのだが、困ったことにここだけ文字の余裕がない。しょうがないから、その上の隙間に放り込んだという感じだ。

 なぜマンドセロとギターの間が空いていなかったか--というのを想像するのも面白そうだが、それはまたの機会に。

 このラインアップを見ても、当時の主力製品がマンドリン属の楽器で、ギターはそれに続く第2の商品だった状況がうかがえる。スクロールの付いたボディを持つスタイルOや、ハープ・ギターのスタイルUに比べると、スタイルLはシンプルなデザインのスタンダードな楽器と言えるが、結局今日まで生き残ったのはこちらのほうだった。やはり構造的に無理がなかったのが大きいのではないかと思う。

※上の写真は、右からL-3(ギター)、K-4(マンドセロ、国産のコピー・モデル)、H-4(マンドラ)、F-4(マンドリン)、A-4(マンドリン)。サイズの違いがよくわかる。

Robin31

 ついでにL-3の大きさがわかる写真もアップ^^; 前にも書いたように、L-4はこれよりひとまわり大きくなる。

2012年3月18日 (日)

日陰の花

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 クリスマスローズと呼ばれているが、厳密には近縁種のヘレボルス・オリエンタリス(本家クリスマスローズの学名はヘレボルス・ニゲル)。したがってクリスマスの時期には花が咲かないものの、こちらのほうが確実に日本の気候には合っている。要するに、世話を焼かないでもどんどん育つ。

 クリスマスローズはそんなに好きな花でもないのだが、250円くらいで苗を売っているのを見つけ、日陰のスペースに植えるのにちょうどいいかなと思って購入。そのまま放っておいたら、いつの間にか大株に育っていて、ちょっと感動した。とはいえ、花が咲いているのを見ると、ピンクか紫の花の品種にしておけばよかったなと思わないでも……。

2012年3月17日 (土)

DVDミステリー

 サウンド・ファイルについては、関連の本もいくつか書いていることではあるし、そこそこ理解しているつもりではいたのだが、動画にはこれまであまり関わらないようにしてきた(基本的に興味がなくて……)。このため、昔のライブ映像を収めたDVDを編集してみようと思ったら、わからないことがいろいろ出てきた。

 DVDのリッピング(データの取り込み)は、DVD Decrypterというツールでなんとかなった。悩んだのは、これでできたVOBファイルの編集をどうするかだ。いくつか候補を調べた末に選んだのが、Avidemuxというフリーソフトで、試してみると思いどおりの作業がさくさくとできる。「これはいい」と思ったら、最後の最後に画像ファイルを出力するところでつまづいてしまった。

 動画ファイルの作成には、ビデオ・ファイル、サウンド・ファイルの形式と、全体のフォーマットを選択しなければいけないようなのだが、候補がいっぱいありすぎてよくわからない。……というか、適当に選んで書き出してみると、一応それらしいファイルはでき上がるものの、これがWindows Media PlayerやQuickTime Playerでうまく再生されない。どうもコーデック(圧縮形式)とフォーマット(ファイル形式)がうまく合ってないみたいなんだよな。

Avidemux1

 たとえばビデオの形式に「MPEG-4 ASP(Xvid)」、サウンドの形式に「AAC(Faac)」を指定して、AVIで書き出すと、音声ファイルはWindows Media Playerで再生されるけれど、肝心の動画は、「コーデックのダウンロードエラー」となって再生されない。ふ~む。

 Avidemuxでは再生できるようなので、完全にファイルが壊れているわけでもないみたいなのだが。さて、どうしたものか……?

2012年3月15日 (木)

そして時代は17インチへ

 オーバルホール(楕円形のサウンドホール)、16インチ・ボディのL-4は、1922年以前のギブソン・アーチトップ・ギター(スタイルL)の最上位モデルだった。

 fホールを持つアーチトップ・ギターが初めて登場したのは22年のこと。このギターこそ、ギブソンのみならず、すべてのアーチトップ・ギターの象徴とも言えるL-5である。この時点ではL-5のボディは、まだ16インチのままだった。

 音楽の嗜好が変わり、より音量のあるギターが求められるようになると、L-5はひとまわり大きな17インチ・ボディに生まれ変わる。この重要な変更は1934年に実施された。

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 写真のL-10は、L-5から派生した廉価モデルの1つ。当初はやはり16インチ・ボディだったが、L-5と同じく34年に17インチ・ボディに変更されている。写真のギターの製造年は失念したが、30年代後半の製品のはず。

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 17インチのアドバンスト・ボディはかなりのボリューム感がある(ギブソンには18インチ・ボディのスーパー400というモンスターもいるけれど)。チェッカー模様のバインディングやダブル・トライアングル(三角形)のポジション・マークがこの時期のL-10の特徴だ。

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 ヘッドのインレイは、ダイヤモンド&カーリキューズと呼ばれるデザイン。 あまりポピュラーなものではないが、70年代のフラットトップ・ギター、ヘリテイジにも流用されている。ヘッドのロゴから「The」が取れて、角度がなくなっているのも大きな変更点だ。

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 オリジナルのネックは、この時代の例に漏れずかなり太かったはずだが、入手したときにはかなり無残に削られていた。おかげで見事なフレット音痴状態(ネックのバランスが崩れると、簡単にねじまがってしまうのだ)。これをシェープアップし直すのには苦労した。ちなみに、ヒールのところは完全にはきれいになっていない。

2012年3月12日 (月)

確定申告びより

 池袋の税務署に確定申告の書類を提出に行く。いつもは締め切りギリギリになるのだが、今回は曜日のめぐり合わせもあってちょっと早め。おかげで並ばずにすんなりと受け取ってもらえた。

 いったん家へ戻ってから、今度は火災保険の名義の書き換えの手続きで大塚の銀行へ。こちらはかなり時間がかかった上に、書類の不備が見つかって、もう一度最初からやり直し……。また出直さなくては。ふ~。

  確定申告の書類を書くたびに
  もっと真面目に働いておけばよかったと思うんだ
  他人に頭を下げたり
  恥をかいたりするのも厭わずに
  そうしたら もうちょっとは還付金が増えたのに

  金を稼いで
  家を建て
  イヌやネコを飼ったりする前に
  きっとオレはくたばるだろう
  この関節の痛みは
  まるで輪廻の苦行のようだ

 できればこの歌詞には、思いっきりノーテンキな曲をつけたいな。

2012年3月11日 (日)

月の寓話

 打ち込みで自然なグルーブを出すのは意外と難しい。開き直って、いかにもコンピュータらしいノリを追求するというやり方もあるのだろうが、やはり両方できるに越したことはない。

 この曲の原型は大学生の頃書いたもので、いま見るとけっこう青臭かったりもするけれど、なんとなく捨てがたく、クロージング・タイムというデュオ・ユニットで去年録音し直した。

 ベース、ドラムス、キーボードのリズム隊は打ち込みのデータ。そのあとにいろいろ生音を重ねたものの、いざミックスダウンしてみると、どうもノリが気に入らない。そこで先週の土日にベースとオルガンのデータをいじってみた(ほんとはバスドラあたりも直したいところだが面倒くさくなって断念……)。さて、少しは自然な感じになったろうか?

 各パートの受け持ちは、ボーカル、アコースティック・ギター、フィドル、オクターブ・マンドリンが私。ペニーウィッスル(縦笛)とコーラスは、相方のTobbyさん。本職はキーボードなのに、シンセを弾かせなくて申し訳ない!

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2012年3月 8日 (木)

心の師と呼びたい

 トムスキャビンからメールが来て、デビッド・ブロムバーグ・バンドの東京公演のチケットの手配が無事すんだことを確認。

 デビッド・ブロムバーグというギタリスト/シンガーは、私に多大なる影響を与えたミュージシャンの1人なので、その人の演奏をまた見ることができるかと思うと、いまからどきどきだ。

 とにかく、ブルース、オールドタイム、ブルーグラス、ロックンロール、ジャズ……など、グッド・オール・アメリカン・ミュージックの集大成のようなその音楽性には、ずいぶん刺激を受けた。アイリッシュ・トラッドを聴くようになったのも、この人の影響だしなぁ。

 もうひとつ、忘れてはならないのが、ファースト・アルバムの裏ジャケットの写真だ。露出不足気味のぼんやりとしたその写真には、たくさんのギターに囲まれてニコニコしているブロムバーグさんの姿がおさめられていた。このインパクトはかなり強烈だったようで、気がついてみたら、自分も同じように楽器を集めては記念撮影をするようになっていた。もっとも当のご本人も近作の『TRY ME ONE MORE TIME』で、似たようなことをくり返しているから、どっちもどっちという気がしないでもない。

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 そんなわけで、ブロムバーグさんのファースト・アルバムの裏ジャケ写真と、著者近影用に撮ったRobin某の写真を並べてみよう。私の写真はセルフタイマーで撮影したのだが、この日はかなり暑い日で、楽器を運んで並べているうちに汗だくになってしまい、撮影前に着替えた。少しやつれて見えるのはそのせである。バカだねぇ……。

 今回、若い頃のブロムバーグさんの演奏をYouTubeで探してみたのだが、これというものは見つからなかった。アンディ・スタットマンさんたちといっしょにやっていた頃の映像なんかもあればいいのにな。

  http://www.youtube.com/watch?v=N86YBxFhaqA

 上のリンクは80年代の映像のようだ。比較的古いものだけれど、ぜいたくを言わせてもらえば70年代の映像がほしい。

 それはそれとして、最近のパフォーマンスを見るとちょっとヤバそうなんだよなぁ。昔からバリバリのテクニシャンというわけではなくて、味で勝負みたいなところがあったんだけど、それにしても腕は落ちたかも。なんて言いつつ、インタビューをさせてくれる奇特な媒体はないものか……?

2012年3月 7日 (水)

ロイド・ロア期のL-2アーチトップ

 L-2はL-3の1つ下のクラスのモデルで、塗装や装飾の違いを除けば、ほぼ同程度の製品と言える。わかりやすい違いは、サンバースト(ぼかし)の代わりにブロンド・フィニッシュ(ナチュラル系のゴールデン・オレンジ・フィニッシュ)が採用されているところだろう。

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 生産時期は意外と短く、1907年から1923年までは製造されていない。26年には製造中止となっているから、実質10年足らず。このため生産数もそれほど多くないはずだ。その後、L-2は新たにフラットトップ・ギターとして復活することになるが、それはまた別の話。

 このL-2は、シリアルナンバーから判断すると1923年の終わりに製造された楽器のようだ。だとすれば、生産再開されたばかりの初期の製品ということになるか。23年と言えば、いわゆるロイド・ロア期の楽器に当たる。これがL-5やF-5であれば、目の玉の跳び出るような値段で取引されるところだが、このクラスのアーチトップ・ギターはあまり人気がないため、現在でも比較的安価で入手できる(じゃなきゃ、私が持ってるわけがない)。一桁どころか、ヘタをすると二桁値段が違うものね。

 ロイド・ロア期の楽器ということで、当然ペグヘッドにはトラスロッド・カバーが付いている。ヘッドストックの幅が狭いのもこの時期の特徴だ。下のクラスのモデルのため、貝細工の装飾はなし。 すっきりとシンプルなデザインだ。

L2h

 バック&サイドの材は、やはりバーチ(樺)。フレイム・メイプルとはいかないものの、なかなかきれいな模様(杢)が見られる。

L2b

 サウンドホールの周りの装飾は、これもまたシンプルなダブル・リング。こういう質実剛健な雰囲気は嫌いではない。それにこのギターは、めちゃくちゃ音がいいのだ。見た目より中身ということで……。

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 テールピースは、現行のトラピーズ・テールピースと同等のもの。なぜか下から弦を通せなかったので、逆に上から入れ、くるっと一回転させて弦を張っている。そのぶんテンション感はゆるくなっているはずだ。

 ブリッジを削って弦長補正をしたあとも見られるが、これは素人っぽい仕上がり。以前のオーナーが自分でやったものと思われる。

L2br

2012年3月 3日 (土)

サンバーストのコンパクト・アーチトップといえばL-3

 本格的にギブソンのアーチトップ・ギターに関心を持つようになったのは、マンドリンにのめりこむようになって以降のことだ。構造的によく似た楽器なので、自然に興味の対象となった。

L301m

 最初に手に入れたアコースティックのアーチトップ・ギターは、トップのレッドサンバースト・フィニッシュも鮮やかな、1920年製のL-3だった。13・1/2インチ・ボディのコンサート・サイズ。ラウンド・ホールを持ったコンパクトなかわいらしいギターだ(この時代には、まだfホールのモデルは存在しない)。

 ちなみに、初期のL-1~L-3には、このコンサート・サイズのほかに、スタンダード・サイズ(12・1/2インチ)やグランド・コンサート・サイズ(16インチ)も存在したようなのだが、まだ実物にお目にかかったことはない。1908年以降は、コンサート・サイズのみ製造されていたようだ。

L302m

 裏側はこんな感じ。当時のカタログにはメイプル・バックと明記してあるものの、実際にはこの例のようにバーチ(カバの木)が使用されていたようだ。

L305

 L-3はコンサート・サイズのトップモデルということで、装飾もそこそこ手がこんでいる。ペグヘッドの貝細工のインレイは、ビミョーな雰囲気ではあるけれど……。

L307

 サウンドホールの周りには、ヘリンボーンのリングも見られる。こちらは寄木細工の凝ったデザインだ。

L306

 面白いのは弦を固定するシステムで、(フラットトップ・ギター風に)トラピーズ・テールピースのところにストリング・ピンを差し込んで留める仕様になっている。20年代初期までは、すべてのギブソン・アーチトップ・ギターでこのスタイルが採用されていたようだ。

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 オリジナルのケースがまたシブい! 壊れてなくなってしまった取っ手部分(これがまた、ほんとによく取れるんだ!)は補修パーツだが、それ以外はすべてオリジナル。コンディションもなかなかいい。

2012年3月 1日 (木)

春を待てなくて……

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 まだまだ寒い日はありそうだが、去年の暮れに買ったジャーマンカモミールの苗がだいぶ弱ってきているようなので、思い切って定植してしまった。先日手に入れたハナカンザシの苗といっしょに。これだけじゃ足りないので、もうちょっと経ったら種まきもしようかな。

 周辺に見える無骨な代物は、猫よけグッズ。興ざめな品だが、野良猫の乱暴狼藉が目に余るため、置かんわけにもいかない。ギボウシは全部根元から折られちゃったし、コニファーは幹の途中でぽっきりだし、ハナミズキの樹皮は爪とぎでボロボロだし、ウンコはてんこ盛りだし、土は掘られまくりだし……。正直、猫よけグッズの効果はもうひとつなんだがね。ふ~。

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