CDのポジション・シフト
CCCDの命運は、とっくに尽きたものかと思っていたら、まだいろいろやってたんだな~。悪あがき--とまでは言わないけれど、新しい方式にも問題は多そうだ。
SONY BMG、XCP付きCDを交換へ(ITmediaニュース)
CDに故意にエラー情報を仕込むというコピープロテクト方式と違って、問題のXCP方式では、CDをセットしたコンピュータのハードディスクに、コピープロテクト用のプログラムをほぼ自動的にインストールするという、ウィルスまがいのテクニックが使われているようだ。さすがにこれはやりすぎだろうということで、非難の声が上がっていた上に、実際にこのプログラムを悪用したトロイの木馬まで登場するに至って、とうとう製品を回収せざるを得なくなったということだろう。
CCCDに頼ろうとするメーカーの思惑が、ことごとく消費者の反発を招くのは、時代の趨勢が読めていないからではないかと思う。デジタル技術の発達によって、「古きよき」音楽ビジネスは、大きなパラダイム・シフトを迫られていると言っていい。過去にこだわるのは無益だ。むしろ、コンピュータにCDをコピーして使用するほうがノーマルな使い方で、CDはその流通手段にすぎなくなった--と考えたほうが、はるかにすっきりする。
たとえば、WordでもPhotoShopでもなんでもいいんだが、さまざまなコンピュータ・ソフトウェアがCD-ROMの形で販売されていて、それをコンピュータにインストールすることをとがめるメーカーはない(当たり前だ!)。音楽CDの役割も、実はこれと同じようなものに変わりつつあるのではないか。この「現実」を直視した上で、コピープロテクトに汲々とするよりも、PCソフトウェアとしての音楽ソフトという売り方を模索するほうが健全--というか有意義であるような気がする。


Comments
音楽をせき止めるってのは、やっぱいけないですよね。
あと、コンピュータのソフトもOSFっぽい考え方が基本で、人間の共有文化財産だと思います。
ところで、以前、お会いしているのですが、覚えていらっしゃいますか?
Posted by: 福田康英 | February 04, 2006 at 07:43 AM
お、英さんですね! お久しぶりです~。お会いしたのは水道橋でしたっけ? 最近昔のことが思い出せなくて……。
コンピュータのソフトも、共有文化財産だというお考え、了解しました。このあたりの話は、私も少し考えてみます。
実はデジタルミュージックの本を書いて、いま原稿が編集部に行っている状況なんですけど……。
Posted by: Robin | February 04, 2006 at 12:55 PM
覚えていていただいて、幸いです。
水道橋での、カラオケルームであったマンドリンのセッション練習に、伴奏ギターで飛び入りさせていただきました。
Robinさんが「伴奏のギターは自分が弾くしかないなぁ」と困っていらっしゃった時に連絡が出来て、私がギターを借用してお手伝いをさせていただいたと記憶しています。
デジタルミュージックの本の執筆ですか・・・
私の最初に8年いた職場がローランド社で開発部門にもいましたから、今後何かの折にお手伝いできるかもしれません。
Posted by: 福田康英 | February 04, 2006 at 10:11 PM